美容のスペシャリストが教えるキレイ

贅沢でも手軽!カカオパウダーのチョコレートパックの作り方

本日のキレイの先生

高橋 志保 先生

贅沢でも手軽!カカオパウダーのチョコレートパックの作り方

「キレイの先生」編集部です。

チョコレート、大好き…。

幸せ…。

そんな気持ちに包まれた取材でした。

今回、取材させていただいたのは、La Estrella の高橋 志保 先生です。高橋 先生には、カカオパウダーについて話をお聞きする予定でした。

あのカカオパウダーです。

それが取材中、高橋 先生がカカオパウダーを使いチョコレートパックを作り始めて、目を丸くしました。

これが最高なんです。

濃厚なチョコレートの香りで、まるで食べているみたいです。文章では香りを伝えることができないのが、本当に残念です。

そこで急遽、取材テーマを「チョコレートパック」に変更させていただきました。

チョコレートの香りに包まれながらお肌もきれいになる、女性で嫌いな方はほとんどいらっしゃらないでしょう。

チョコレートパックは作り方も簡単で、美容効果も高いです。

私のこの感動が、皆さまに少しでも伝わると嬉しいです。

目次

チョコレートパックの効果
・美容効果
・リラックス効果

チョコレートパックの材料
・材料1 カカオパウダー
・材料2 芳香蒸留水

チョコレートパックの作り方・使い方
・作り方
・使い方

まとめ

チョコレートパックの効果

サロンでは化粧品は使わず、トリートメントオイルなどの使うものは、すべてお客様の前で手作りするようにしています。

チョコレートパックもそのひとつです。

作り方はとても簡単で、カカオパウダーから作ることができます。

カカオパウダーは、カカオの実を粉にしたものです。

精製方法によって色が違い、下の写真の白っぽいものが「美容用」、茶色のものが「食用」になります。

カカオパウダー(美容用)

カカオパウダー(食用)

サロンでは、美容用のカカオパウダーを使って、チョコレートパックを作っています。

ただ、スーパーで市販されている食用のものでも、作ることができます。

美容効果

カカオパウダーには、保湿力のある「カカオバター」という脂肪分が含まれています。そのためチョコレートパックは、お肌を保湿する効果が高いです。

そしてカカオパウダーは、「ポリフェノール」がワインよりも多く含まれているといわれています。ポリフェノールは抗酸化作用があるため、アンチエイジングにつながります。

他には、イソフラボンも含まれていて、女性ホルモンが活性化され、お肌をツルツルにしたり、身体のラインをきれいにしたりするのにも良いです。

また、免疫力を上げる作用があるため、肌荒れやニキビの予防にもなります。

編集部のコメント

「キレイの先生」編集部です。

「老化」といいますが、それは身体の細胞が酸化する(錆びていく)ことです。

酸化は美容の大敵で、「抗酸化」はアンチエイジングのキーワードです。

そのことは、「活性酸素・過酸化脂質は美肌作りの大敵!活性酸素の原因とは」でもご紹介しています。合わせてご覧になってみてください。

リラックス効果

チョコレートパックの効果

チョコレートを食べると、体内で「エンドルフィン」や「フェニルエチルアミン」といった物質が出ます。

これらは、下のような作用があります。

■ エンドルフィンについて
「脳内麻薬」とも呼ばれ、幸せな気持ちになります。

■ フェニルエチルアミンについて
心を落ち着かせる鎮静作用があります。

そのためチョコレートパックは、リラックスして幸せな気持ちになる効果もあります。

また、チョコレートの香りは、前頭葉(脳の前部分に位置する器官)から「ドーパミン」が出ることにもつながります。ドーパミンは、集中力を上げる作用があります。「勉強前にココアを飲むと良い」といわれたりするのは、そのためです。

編集部のコメント

「キレイの先生」編集部です。

チョコレートパックは、本当に優れものですね。美容面と精神面の両方に良くて嬉しいです。

■ 美容面での効果
・保湿力がある
・抗酸化作用がある
・女性ホルモンを活性化する
・免疫力を上げる
など

■ 精神面での効果
・幸せな気持ちになる
・リラックスする
・集中力が上がる
など

チョコレートパックは、「贅沢」なスキンケアといえそうです。

ただ実は、チョコレートパックを行うのに、ハードルは高くありません。そういった意味では、「贅沢」ではありません。

高橋 先生に話をお聞きするまで、チョコレートパックの作り方は想像もできなかったのですが、思いもしなかった手軽さにとても驚きました。

チョコレートパックの材料

チョコレートパックの材料

チョコレートパックは、「カカオパウダー」と「精製水」を混ぜるだけで作ることができます。

■ チョコレートパックの材料:
・カカオパウダー 適量
・精製水 適量

材料1 カカオパウダー

サロンでは、美容用のカカオパウダーでチョコレートパックを作っていますが、食用のものをお使いになっても大丈夫です。

食用のカカオパウダーは、パッケージの裏の成分表示を確認し、砂糖など他の成分の入っていない「カカオパウダー100%」のものを選ぶようにしましょう。

1回分のチョコレートパックを作るのに、カカオパウダーは、下の写真くらいの量で大丈夫です。

カカオパウダー

編集部のコメント

「キレイの先生」編集部です。

このカカオパウダーの量をみたときに、「こんなに少なくても良いの?」というのが最初の感想でした。

量は、小さじで1~2杯といったところです。

チョコレートパックは、たっぷりと顔の上にチョコレートパックを乗せるイメージがありました。それには、この量ではとても足りません。

ただ、高橋 先生によると、顔全体に付けられるくらいの量があれば十分だそうです。

材料2 芳香蒸留水

チョコレートパックは、カカオパウダーに精製水を混ぜて作ります。

サロンでは、精製水の代わりに芳香蒸留水(フローラルウォーター)*を使っていて、チョコレートの香りの中に、花の香りがほのかにするパックが出来上がります。また、パックに芳香蒸留水の効能を加えることもできます。

芳香蒸留水は、ローズウォーターやラベンダーウォーターなどが、香りの相性も良くおすすめです。

ちなみに、芳香蒸留水の他にも、ハチミツやヨーグルトを混ぜて、チョコレートパックを作ることもできます。

* 編集部:芳香蒸留水(フローラルウォーター)は、精油を作るときに一緒に出来る副産物です。植物の水溶性の成分が凝縮され、優しい香りがします。そのまま化粧水にもなり、手作り化粧水の材料としても使えます。芳香蒸留水については、「フローラルウォーター(ハーブウォーター)の効能と使い方!」でもご紹介しています。合わせてご覧になってみてください。

チョコレートパックの作り方・使い方

作り方

チョコレートパックの作り方は、とても簡単です。

カカオパウダーに精製水を少しずつ加えながら、練っていきます。

チョコレートパックの作り方1

パックは、水分が少なくて固いと、顔に付けたとき乾燥しやすいです。

そのため、下の写真のように、やわらかめに作ることをおすすめします。そちらの方が使いやすく、毛穴の中に入っても取りやすいです。

チョコレートパックの作り方2

ちなみに、チョコレートパックには精油を加えることもできます。

その場合は、先にカカオパウダーに精油を垂らして混ぜてから、精製水と混ぜるようにしましょう。

編集部のコメント

「キレイの先生」編集部です。

今回、高橋 先生には、ローズウォーターを使ってチョコレートパックを作っていただきました。

チョコレートの香りに、フローラルな香りがほのかに漂います。まるで、ちょっとした高級チョコレートのようです。本当にチョコレートを食べているみたいで、香りだけでテンションが上がってしまいます。

ちなみに、美容用と食用のカカオパウダーでは、チョコレートパックの香りが少し違っていました。

チョコレートパック

(白っぽい)食用のカカオパウダーのものはビターで、美容用のものは甘めな感じに仕上がっていました。

使い方

チョコレートパックは洗顔後、顔全体に乗せたら、乾燥する前にタオルなどで拭き取ります。

時間的には、5分も置いておかないでしょうか。

最後は、お湯で洗い流すのでも良いと思います。

チョコレートパックを行う前の洗顔は、ポイントメイクを落とすくらいの軽い洗顔で大丈夫です。

それは、パックで汚れをしっかり吸着するので、しっかり洗顔した後に行うと、お肌に必要なものまで取り過ぎてしまう場合があるためです。

チョコレートパックは保湿効果が高いため、特に冬の乾燥したお肌にはおすすめです。

まとめ

「キレイの先生」編集部です。

チョコレートパックはスパ(やエステサロン)のイメージがありました。

そのため、カカオパウダーから簡単に作れることをお聞きして、とても驚きました。

贅沢だけど、手軽なスキンケアといえそうですね。

これは是非、皆さまにもお試しいただきたいです。

チョコレートの香りに包まれて、特別感があります。特に、芳香蒸留水で作ると、フローラルな香りがアクセントになって最高です。

カカオパウダーは、スーパーなどでもお取扱いがあると思います。

ちょっと贅沢をしたいとき、頑張った自分にご褒美をあげたいとき、特別感のあるチョコレートパックは最適ですよ。

(取材:「キレイの先生」編集部 文:La Estrella 高橋 志保 先生、「キレイの先生」編集部)

関連キーワード