美容のスペシャリストが教えるキレイ

美容健康に良い食事の味は…。ならローフードを食べてみよう

本日のキレイの先生

梅津 芙美子 先生

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美容や健康に良い食事というと、あまり味には期待できない。そんなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか? 例えば、青汁。とてもおいしいとは、いえませんよね。ローフードも健康的な食事です。野菜や果物を加熱せずに生のまま、いただきます。こう書くと、やっぱり、おいしそうにはみえませんね。ただ、ローフードを召し上がると、その先入観はひっくり返ると思います。本当においしいのです。

安全でナチュラルな食材で作るのがローフード

前回の記事で、「ローフードとは、加熱せず生のままで食べること」とご紹介しました(詳細は「美肌・アンチエイジングに?話題の美容健康法「ローフード」」をご覧ください)。

例えば、サラダなどは、代表的なローフードですね。

ただ、市販されているドレッシングは使いません。それは、どんなオイルで作られているか分からないためです。

ローフードで使用するのは、下記のオイルです。

・エキストラバージン オリーブオイル
・エキストラバージン ココナッツオイル
・太白ごま油
・亜麻仁油
など

いずれも低温処理をしていて、フレッシュなオイルです。

ドレッシングは、そのオイルから手作りします。良質な油を使用することで、野菜の栄養の吸収を促進します。

ローフードは加熱しないので、ローフードに適した安全でナチュラルな食材を使って調理します。

ここまでお読みになって、ただ面倒なだけで、「ローフードがおいしい」と感じる方はいないでしょう。

では、下の写真をみてください。

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これは、私が「mirimili」で実際に、施術の後にお出ししているものです。これも、「ローフード」です。食材の加熱は、一切行っていません。

どうでしょうか? 「おいしそう」にみえませんか?

調味料は代用品を使う

ローフードが、加熱せずナチュラルな食材しか使わないからといって、味気ない料理しか作れないわけではありません。

普段料理でお使いになる調味料を、ローフードの食材で「代用」するのです。

例えば、砂糖の代わりには、下記のようなものが使えます。

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・メープルシロップ
・生ハミチツ(加熱処理されていないハミチツ)
・ココナッツシュガー
・アガベシロップ(アガベという植物からとれる甘味料)
など

天然の甘味料ですね。砂糖と同じように使用します。

しかも、栄養は高く、砂糖と比べても優しい甘さで、中毒性もありません。「糖分を控えたい、でも甘いものを食べたい」という方には、ぴったりですね。

先程ご紹介した写真は、「ローカカオムース」という料理で、ローカカオパウダーをココナッツオイルで固めたムースです。

砂糖を使わなくても、添加物を使わなくても、加熱しなくても、スイーツを作ることができるのです。

(編集部:実際に「mirimili」でお出しされているローフードを試食させていただきました。その感想は次の記事でご紹介させていただきますが、市販のスイーツよりもおいしく感じました)

乳製品・クリームの代用品も

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ローフードでは、砂糖以外でも、調味料をほかの食材で代用するのですが、その一部をご紹介します。

乳製品は「ナッツミルク」で

生カシューナッツや生アーモンドを、お水と生はちみつなどの甘味料とミキサーにかければ、ナッツミルクを作ることができます。

そのとき、ミキサーにかける前、カシューナッツを水につけるひと手間を加えます。

生ナッツには、フィチン酸という、ミネラル(人の身体に必須の成分)を排出してしまう物質を含んでいます。生ナッツを水に浸すと、フィチン酸が水に溶けだすため、影響を減らすことができます。

ムースやクリームは「アボガド」で

アボガドは、ローフードでは良く使う食材です。良質な脂質を多く含み、食べる美容液ともいわれていますね。

桃やマンゴーなど甘味の強いフルーツと一緒に、ブレンダームース状に調理したりします。アサイーやマキベリー(ベリーの一種)との相性もばっちりです。

その他

砂糖がメープルシロップなどで代用できるように、塩はミネラルの多い「海塩」などを使用します。フランスのゲランドの海塩などは、よく知られていますね。

また、サルサ(肉や豆類を混ぜ合わせたメキシコ料理)なども、お肉の代わりにナッツやドライトマトを使うことで、ローフードとして作ることができます。

他にも、カシューナッツや海塩などを混ぜ合わせて、マヨネーズのような調味料を作ることも可能です。

まとめ

ローフードが、加熱しないからといって、単調な味付けしかできないのではなく、調味料をさまざまな食材を代用することで、おいしい料理が作れること、少しはイメージができたでしょうか?

私は昔、一日に一個は板チョコを食べるような、チョコ中毒でした。しかし、ローカカオのおいしさを知ってから、もう何年も市販のチョコレートは口にしていません。大げさにいうと、市販のチョコレートは食べられなくなりました。

ナチュラルなローフードを食べるようになり、添加物や砂糖、酸化した油などに敏感になったのだと思います。

健康や美容を意識してローフードを食べている部分はありますが、なによりもローフードがおいしいから、続けられているのです。

健康や美容に良い食事はおいしくない。そんなイメージをお持ちの方には、是非ローフードを食べてみてほしいです。

(取材:「キレイの先生」編集部 文:リラクゼーションハウス mirimili 梅津 芙美子 先生、「キレイの先生」編集部)