美容や健康に良い食事というと、あまり味には期待できない。そんなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか? 例えば、青汁。とてもおいしいとは、いえませんよね。ローフードも健康的な食事です。野菜や果物を加熱せずに生のまま、いただきます。こう書くと、やっぱり、おいしそうにはみえませんね。ただ、ローフードを召し上がると、その先入観はひっくり返ると思います。本当においしいのです。
安全でナチュラルな食材で作るのがローフード
前回の記事で、「ローフードとは、加熱せず生のままで食べること」とご紹介しました(詳細は「美肌・アンチエイジングに?話題の美容健康法「ローフード」」をご覧ください)。
例えば、サラダなどは、代表的なローフードですね。
ただ、市販されているドレッシングは使いません。それは、どんなオイルで作られているか分からないためです。
ローフードで使用するのは、下記のオイルです。
・エキストラバージン オリーブオイル
・エキストラバージン ココナッツオイル
・太白ごま油
・亜麻仁油
など
いずれも低温処理をしていて、フレッシュなオイルです。
ドレッシングは、そのオイルから手作りします。良質な油を使用することで、野菜の栄養の吸収を促進します。
ローフードは加熱しないので、ローフードに適した安全でナチュラルな食材を使って調理します。
ここまでお読みになって、ただ面倒なだけで、「ローフードがおいしい」と感じる方はいないでしょう。
では、下の写真をみてください。
これは、私が「mirimili」で実際に、施術の後にお出ししているものです。これも、「ローフード」です。食材の加熱は、一切行っていません。
どうでしょうか? 「おいしそう」にみえませんか?
調味料は代用品を使う
ローフードが、加熱せずナチュラルな食材しか使わないからといって、味気ない料理しか作れないわけではありません。
普段料理でお使いになる調味料を、ローフードの食材で「代用」するのです。
例えば、砂糖の代わりには、下記のようなものが使えます。
・メープルシロップ
・生ハミチツ(加熱処理されていないハミチツ)
・ココナッツシュガー
・アガベシロップ(アガベという植物からとれる甘味料)
など
天然の甘味料ですね。砂糖と同じように使用します。
しかも、栄養は高く、砂糖と比べても優しい甘さで、中毒性もありません。「糖分を控えたい、でも甘いものを食べたい」という方には、ぴったりですね。
先程ご紹介した写真は、「ローカカオムース」という料理で、ローカカオパウダーをココナッツオイルで固めたムースです。
砂糖を使わなくても、添加物を使わなくても、加熱しなくても、スイーツを作ることができるのです。
(編集部:実際に「mirimili」でお出しされているローフードを試食させていただきました。その感想は次の記事でご紹介させていただきますが、市販のスイーツよりもおいしく感じました)
乳製品・クリームの代用品も
ローフードでは、砂糖以外でも、調味料をほかの食材で代用するのですが、その一部をご紹介します。
乳製品は「ナッツミルク」で
生カシューナッツや生アーモンドを、お水と生はちみつなどの甘味料とミキサーにかければ、ナッツミルクを作ることができます。
そのとき、ミキサーにかける前、カシューナッツを水につけるひと手間を加えます。
生ナッツには、フィチン酸という、ミネラル(人の身体に必須の成分)を排出してしまう物質を含んでいます。生ナッツを水に浸すと、フィチン酸が水に溶けだすため、影響を減らすことができます。
ムースやクリームは「アボガド」で
アボガドは、ローフードでは良く使う食材です。良質な脂質を多く含み、食べる美容液ともいわれていますね。
桃やマンゴーなど甘味の強いフルーツと一緒に、ブレンダームース状に調理したりします。アサイーやマキベリー(ベリーの一種)との相性もばっちりです。
その他
砂糖がメープルシロップなどで代用できるように、塩はミネラルの多い「海塩」などを使用します。フランスのゲランドの海塩などは、よく知られていますね。
また、サルサ(肉や豆類を混ぜ合わせたメキシコ料理)なども、お肉の代わりにナッツやドライトマトを使うことで、ローフードとして作ることができます。
他にも、カシューナッツや海塩などを混ぜ合わせて、マヨネーズのような調味料を作ることも可能です。
まとめ
ローフードが、加熱しないからといって、単調な味付けしかできないのではなく、調味料をさまざまな食材を代用することで、おいしい料理が作れること、少しはイメージができたでしょうか?
私は昔、一日に一個は板チョコを食べるような、チョコ中毒でした。しかし、ローカカオのおいしさを知ってから、もう何年も市販のチョコレートは口にしていません。大げさにいうと、市販のチョコレートは食べられなくなりました。
ナチュラルなローフードを食べるようになり、添加物や砂糖、酸化した油などに敏感になったのだと思います。
健康や美容を意識してローフードを食べている部分はありますが、なによりもローフードがおいしいから、続けられているのです。
健康や美容に良い食事はおいしくない。そんなイメージをお持ちの方には、是非ローフードを食べてみてほしいです。
(取材:「キレイの先生」編集部 文:リラクゼーションハウス mirimili 梅津 芙美子 先生、「キレイの先生」編集部)