美容のスペシャリストが教えるキレイ

美肌・アンチエイジングに?話題の美容健康食「ローフード」

本日のキレイの先生

梅津 芙美子 先生

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ここ最近、話題になっている「ローフード」。都内では、コールドプレスジュース(野菜や果物を低速回転で時間をかけてすりつぶすようにして作ったジュース)のお店がメディアで紹介されるなど、ローフードの認知も少しずつ広まっているように感じます。美容にも良いので「mirimili」では、施術の後に、ローフードをお出ししています。今回は、ローフードをまだご存知ない方のために、ローフードがどんなものか、ご紹介しようと思います。

ローフードとは

ローフードは、英語で「raw food」と表し、「raw(生)」の食べ物のことをいいます。

つまり、加熱せずに、生のままで食べる料理のことをいいます(厳密には、まったく加熱しないということではないのですが、それは後述します)。

例えば、分かりやすいところでいうと、サラダやスムージーなどが当てはまります。

ただ、ローフードはもともと、ベジタリアンから広まった考え方です。そのため、「肉や魚などの動物性たんぱく質の食材よりも、野菜や果物を生のままで食べるのがローフード」、そのようにお考えいただいて良いと思います。

生のままだから栄養素が壊れない

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ローフードが美容や健康に良いとされるのは、食べ物を加熱しないためです。

48度の加熱で不活性化してしまう「酵素」

酵素は、代謝向上や排泄を助ける栄養として知られています。野菜や果物などにも多く含まれています。

しかし、酵素は、48度以上で加熱してしまうと、不活性化してしまいます。

また、酵素以外にも、ビタミンやミネラルといった栄養も、熱に弱く、加熱すると変性してしまいます(食材によっては、加熱するとビタミンの吸収率が良くなるものもあります)。

ローフードは、加熱せず生のままで食べますので、栄養をスムーズに吸収することができます。「生きたままの栄養を摂れる」とイメージしてください。

一部には温めて作る料理もある

ただ、ローフードだからといって、どの料理もまったく加熱しないというわけではありません。

例えば、ローフードには、板チョコなどのレシピもあるのですが、いちど食材を溶かさなければ、チョコレートは作ることはできません。そのときも、ローカカオパウダーやカカオバターといったナチュラルな食材を、48度以上に加熱せず、湯せんなどでの低温でゆっくりと熱を加え調理します。

48度は、酵素が不活性化する温度ですね。

ローフードは、生きたままの栄養が摂取できるような調理法で、作られています。

美肌とアンチエイジングに

栄養がスムーズに摂れれば、お肌にも、体にも、良いことだらけです。

私はローフードのスクールに通っていたのですが、そこで知り合う女性のお肌はみな、レッスンを重ねるごとにツヤツヤしていきました。そして、若々しくエネルギッシュなパワーにあふれていました。

それは、ローフードで、栄養をしっかりと摂れているからでしょう。

お勧めの食材と食べるタイミング

ローフードは、食べ物を加熱せず食べますから、野菜もできれば無農薬やオーガニックの野菜をお選びいただきたいです。もし、通常の野菜をお使いになるときも、重曹などにしばらくつけて、農薬を抜くようにしてください。

また、添加物の含んだ食材は使用しません。

栄養価の高いスーパーフード

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ローフードでは、「スーパーフード」と呼ばれる食材をよく使用します。

スーパーフードとは、有効成分の含有量が飛び抜けて高い食材のことをいいます。ごく少量を食べるだけで、栄養・健康成分を効率的に摂れるのが特徴です。

例えば下記のようなものが挙げられます。

・アサイー
・マキベリー(ベリーの一種)
・生ハチミツ(加熱処理されていないハミチツ)
・マカ
・ココナッツオイル
・エキストラバージンオイル

※「マカ」というと、男性向けの精力増強の商品に含まれているイメージが強いと思いますが、実は女性ホルモンの分泌を促しバランスを調整してくる作用もあります。

ローフードでは、スーパーフードの豊富な栄養をそのまま摂ることができますから、アンチエイジングや健康につながります。また、生きた栄養を摂取することで、心身のエネルギーが満ちあふれ、女性の魅力アップに期待できます。

まずは朝食や間食に取り入れてみる

ローフードは、栄養をスムーズに摂ることができますから、できれば、身体も吸収が良いときに摂取したいものです。

「mirimili」では、施術の後に、ローフードをお出ししています。

施術後は、普段たまっていた老廃物が流れ、代謝も上がり、身体の中はクリーンな状態です。そのとき、より身体に優しく、栄養価の良いものをいちばんに召し上がっていただきたいという思いで、お出ししています。

もし皆さまがローフードを生活に取り入れるなら、初めは朝食や、間食に取り入れてみてください。施術後と同じように、朝は胃が空っぽで吸収が良くなっています。

また、間食にお砂糖たっぷり・油たっぷりのものを食べるなら、ロースイ―ツできれいになりながら、お腹も心も満たしてみてはいかがでしょうか?

まとめ

ローフードは、話題になるのも納得の美容・健康法です。

より効率よく、おいしく栄養素をチャージできるローフードを取り入れると、美容やアンチエイジング、健康に効果的です。

現代は、たくさんの食べ物、情報にあふれ、選ぶ時代になりました。

ローフードを生活に取り入れると、食べ過ぎ・飲み過ぎてしまった翌日の調整ができたり、心身のバランスが整えたりすることができます。

もちろん、すべての食事をローフードに切り替え、お魚やお肉、加熱食をすべてなくしてしまうと、体調を崩してしまう方もいらっしゃいます。

まずは、身体の声を聞きつつ、朝食や間食に上手に取り入れてみてください。それだけでも、お肌や身体の変化を実感いただけると思います。

(取材:「キレイの先生」編集部 文:リラクゼーションハウス mirimili 梅津 芙美子 先生、「キレイの先生」編集部)