日常の些細な癖が、骨の歪みになることは、前回ご説明しました。骨の歪みは、生きた「証」でもあります。骨がまったく歪まないように生きることはできませんし、推奨もしません。ただ、日常生活で、気をつけられることもあります。それは、骨の歪みを増長させないためにも、注意してみてください。
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足を組む
足を組むのは、無理な体勢で、腰や足に負担がかかってしまいます。当然、骨の歪みにつながりやすいです。
また、「足を組んだ方が楽」という方は、注意が必要です。
骨盤(腰の骨)が歪んでおり、足を組んで、そのバランスをとっている可能性があります。骨に歪みがなければ、足を組むと、窮屈に感じるはずです。
肩や腰、首のコリ
コリは、筋肉がねじれて縮んでいる状態です。すると、骨も筋肉に引っ張られてしまいます。無理に引っ張られているのですから、骨の歪みの原因になりますね。
そのため、骨の歪みがコリから来ていると考えられるときは、骨を矯正する前に、固くなった筋肉を柔らかくしてあげる必要があります。
筋肉に引っ張られる力を解消しなければ、また骨が歪んでしまい、根本的な改善になりません。
ストレス
ストレスを受けると、頭蓋骨の中の「前頭骨(おでこに位置する骨)」と「側頭骨(両耳のあたりに位置する骨)」に縮むような圧がかかります。
頭蓋骨が歪むと、体液(血など)のめぐりが悪くなり、代謝の悪化にもつながります。ストレスを感じるとき、頭が重く感じるのは、骨の歪みからくる体液のめぐりの悪さも、原因として考えられるかもしれません。
ストレスがお肌や健康に良くないことは、よく知られています。それだけではなく、骨の歪みのためにも、できるだけストレスを受けないことは大切です。
その他の生活習慣
荷物を同じ手で持つ
バッグはいつも同じ手で持つという方が、多いと思います。ただ、それも、片手だけに負担がかかっている状態で、骨には良くありません。
できるだけ交互にバランスよく持つことを意識してみてください。
横を向いて寝る
寝るときの姿勢にも注意が必要です。横を向いて寝るのは、体には不自然で無理のある体勢です。
寝るときは、仰向けで、体に負担がないようにしましょう。
頬杖をつく
頬杖は、片方の頬に圧がかかった状態です。頭蓋骨が歪む原因になり、左右非対称のお顔につながってしまうので、やめましょう。
骨の歪みを増長させない生活を送る
これらのことは、日常生活で気をつけられることです。
生きている以上、骨が歪んでしまうのは、仕方がないことです。ただ、骨の歪みがひどくなることは防げます。
骨の歪みは、健康にも、美容にも、良くありません。生活習慣で直せることは、しっかりと直して、体に無理のない生活を送ってほしいと思います。