「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、塩のスクラブ「ソルトスクラブ」です。
Marrie Key タラソビューティーサロン の鞠子 文 先生にインタビューさせていただきました。
塩スクラブは、塩でスクラブを行うことをいいます。
塩単体でも大丈夫ですし、オイルを加えてマッサージソルトを手作りして行うこともできます。
膝(ひざ)などの角質(皮膚表面の古い肌細胞)がたまりやすい場所に行うのに向いていて、塩スクラブで、お肌はなめらかになりますし、むくみの軽減にもなるといいます。
そんな塩スクラブの効果とやり方について、鞠子先生に教えていただきました。
目次
塩スクラブの効果
・ソルトスクラブは体のどこに行えるか?
・肌がなめらかになってむくみの軽減にも
マッサージソルトの作り方
・塩だけでもスクラブは行える
・オイルとブレンドしてマッサージソルトを手作り
塩スクラブのやり方
・塩で肌表面をなでて角質を取り除く
・塩スクラブの頻度や注意点など
塩スクラブの効果
鞠子先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「ソルトスクラブ」です。
先生には、「海洋療法・タラソテラピー」についてもインタビューさせていただきました。
ソルトスクラブは、自宅でもやれるタラソテラピーのケアのひとつとのことです。
まずは、ソルトスクラブとは、何ですか?
ソルトスクラブは、お肌の表面に塩を滑(すべ)らせて、お肌の表面の古くなった角質(皮膚表面の古い肌細胞)を取り除いていくことをいいます。
塩で、古い角質を取り除くことができるんですか(笑)!?
はい、できますよ(笑)。
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ソルトスクラブは体のどこに行えるか?
スクラブには、砂糖を使った「シュガースクラブ」という方法もあります。
シュガースクラブは、ボディにはもちろん、顔や唇にも使えますが、ソルトスクラブも全身に使えるんですか?
いえ、ソルトスクラブは、お顔に使うことはおすすめしません。
それは、どうしてですか?
塩は顕微鏡でみると、サイコロ型の立方体をしていて、角が尖っています。
シュガースクラブのほうが、作用はマイルドです。
ソルトスクラブは、お顔には刺激が強すぎるので、避けたほうがいいです。
それは、頭皮にもいえることですし、極度にかぶれている部分や粘膜についても同じです。
逆にいうと、塩は、スクラブの効果が高いですから、ボディに使うのには向いていそうですね?
そうですね、お肌が乾燥しすぎていたり赤みが出ていたりするときは別ですが、ボディ全体でソルトスクラブを行うのはいいですよ。
例えば、皆さんのお悩みにもあると思いますが、膝(ひざ)・かかと・肘(ひじ)などの角質がたまりやすい場所には、特にいいですね。
たしかに、膝などは、ガサガサしやすいところですよね。
はい、膝に古い角質がたまっていると、くすみや黒ずんでみえたりしますし、膝は関節の曲がる場所ですので、皮膚が硬くなりやすい場所でもあります。
そうすると、なおさら、ソルトスクラブは効果的そうです(笑)。
はい(笑)。
後は、意外と背中も角質がたまりやすい場所ですので、背中のソルトスクラブを行うのもいいですよ。
塩スクラブのおすすめの場所
・膝(ひざ)
・かかと
・肘(ひじ)
・背中
など
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肌がなめらかになってむくみの軽減にも
塩のスクラブで、どんな効果がありますか?
そもそも、お肌の表面に古い角質が残っていると、「ターンオーバー」…お肌の生まれ変わりのリズムが遅くなってしまいます。
ターンオーバーとは
皮膚は、内側で新しい細胞が生まれて、それが少しずつ表面に上がり、最後は古くなったもの(角質)が剥がれ落ち、日々新しく生まれ変わっています。そのサイクルを「ターンオーバー」といいます。
(参考:美容セラピストに聞くターンオーバーとは)
ターンオーバーが遅くなると、例えば、日焼けしたお肌がなかなか元に戻りづらくなりますし、肌悩みを改善していくのにもマイナスです。
それに、お肌のごわつきやくすみの原因にもなりますね。
はい、そういったこともありますね。
スクラブで古い角質を取り除くことで、新しいお肌の生まれやすい環境にすることができますし、お肌がなめらかになって透明感も出てきます。
肌ツヤも出てきそうです。
はい、古い角質は、とても小さいですので目には見えませんが、お肌の表面に、汚れた薄い膜が張っているのと同じような状態です。
ソルトスクラブで、それを取り除いて、本来のお肌を出してあげるようなイメージですね。
それによって、ボディクリームの浸透も良くなりますので、その保湿効果も高まります。
それに、塩には、水分を吸収する作用があります。
例えば、なめくじに塩をかけると、なめくじは縮んでしまいますよね。
それも、塩の水分を吸収する作用によるものです。
ですので、ソルトスクラブは、身体の余分な水分を取ってくれて、むくみの軽減にもつながります。
塩でのスクラブは、余分な角質をただ取り除くだけじゃないんですね!
それは、塩ならではの効果といえそうです。
ソルトスクラブの効果
・肌のターンオーバーを整える
・肌がなめらかになって透明感が出る
・肌にツヤが出る
・ボディクリームの浸透も良くなって保湿効果が高まる
・むくみの軽減
など
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マッサージソルトの作り方
塩だけでもスクラブは行える
ソルトスクラブには、何を用意すればいいんですか?
食塩をそのまま使っても大丈夫ですよ。
え、食塩をスクラブに使うことができるんですか(笑)?
はい(笑)。
パッケージの品質表示をみていただいて、海水が成分になっている天然塩100%のものでしたら大丈夫です。
それは、すごく手軽です(笑)。
もちろん、食用の塩ではなくて、ボディスクラブ用の塩もありますので、それでもいいです。
ソルトスクラブは、塩以外で必要なものはあるんですか?
いいえ、塩だけでも大丈夫ですよ。
もし、塩だけをつかってスクラブを行うときは、身体が濡れている状態のときに行います。
ちなみに、身体全体をスクラブするときは、塩はどのくらい使いますか?
そうですね…背中までスクラブを行うとしたら、片手ですりきり一杯分くらいです。
オイルとブレンドしてマッサージソルトを手作り
ソルトスクラブは、お好みで、塩にキャリアオイル(植物オイル)やアロマをブレンドして使うこともできます。
つまり、「マッサージソルト」になるんですね。
はい、塩にキャリアオイルをブレンドすると、滑(すべ)りがなめらかになります。
身体が濡れていない状態のときは、塩にオイルに混ぜてスクラブを行うことをおすすめします。
マッサージソルトを手作りするときは、塩とキャリアオイルは、どのくらいの分量で混ぜればいいんですか?
ソルトスクラブのいいところは、自分に合った分量で、塩やオイルを調整できることです。
例えば、ソルトスクラブのザラザラ感が好きな方でしたら、塩が大さじ1、オイルが3~4滴くらいでもいいです。
逆に、オイル感が好きな方は、塩が大さじ1、・オイルも大さじ1くらいでもいいです。
お肌が物理的な刺激に弱い方は、オイルの量をさらに増やしてもいいですね。
ちなみに、マッサージソルトに、おすすめのキャリアオイルはありますか?
後は、「ココナッツオイル」もいいですし、「ローズヒップオイル」でしたら美白効果も得られますね。
マッサージソルトの作り方
■ 塩のザラザラ感が好きな人
・塩:大さじ1
・キャリアオイル:3~4滴
■ オイル感が好きな人
・塩:大さじ1
・キャリアオイル:大さじ1
* お肌が物理的な刺激に弱い人は、オイルの分量をさらに増やしても良い。
塩スクラブのやり方
先生のサロンでも、ソルトスクラブは行っているんですか?
はい、メニューにありますよ。
サロンでは、ソルトスクラブをどう取り入れているんですか?
トリートメント(施術)の前に、ソルトスクラブを行っています。
全身のソルトスクラブを行って、シャワーしていただいてから、トリートメントに入っていく流れが多いです。
その後に使用する化粧品の成分の吸収を良くしていきたいですので。
塩で肌表面をなでて角質を取り除く
自宅でのソルトスクラブは、いつやるのがいいですか?
お風呂で身体を洗った後がおすすめです。
塩にオイルを混ぜて行う場合、オイルのベトベト感が苦手な方は、身体を洗う前に行っても大丈夫ですよ。
塩でのスクラブは、塩を身体にゴシゴシとするんですか?
いえ、無理に力を入れる必要はありませんよ。
お肌の表面を優しくなでるようにして、塩の粒を転がすようなイメージです。
塩が転がっていくことで、角質が取れていきます。
最後は、塩を洗い流すんですよね?
はい、そうです。
塩スクラブのやり方
1. お風呂で身体を洗う(身体を洗う前に塩スクラブを行っても良い)
2. 塩で肌表面を優しくなでる(塩の粒が転がることで角質が取れる)
3. 塩を洗い流す
塩スクラブの頻度や注意点など
ソルトスクラブは、毎日やったほうがいいですか?
いいえ、行うとしても、週に1~2回です。
お肌の強い方でしたら週2回でもいいですが、お肌が薄かったり弱かったりする方は週1回から始めることをおすすめします。
塩でのスクラブは、週にいちどのスペシャルケアということですね。
ソルトスクラブをする上で、注意点はありますか?
ソルトスクラブで、古い角質を取り除くと、その後のお肌は紫外線のダメージを受けやすくなります。
ですので、翌日は日焼け止めを塗ることをおすすめします。
それから、同じ理由で、海などに行く前にソルトスクラブを行うと、紫外線のダメージを受けやすいお肌を作ってから、海に行くことになってしまいます。
ですので、そういったときは控えたほうがいいですよ。
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まとめ
塩スクラブは、古い角質を取り除くことで、お肌はなめらかになって透明感やツヤが出ますし、塩の水分吸収の作用でむくみの軽減にもつながります。
身近な食塩(天然塩100%のもの)で行うこともできるので手軽です。
塩にキャリアオイルを加えれば、マッサージソルトになります。
塩スクラブは、ご自宅でおすすめのボディケアですよ。
* 2018年1月31日に公開した『塩でスクラブ?セラピストに聞く手作りマッサージソルトの作り方』を再編集しました。