aroma relax 羊のルッカ

宮沢 牧子　先生

「キレイの先生」編集部

宮沢 先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、アロマの「ローズウッド」です。

ローズウッドは、どんな植物なのですか？

ローズウッドは、クスノキ科の樹木です。

名前に「ローズ」と付きますが、バラと関係があるのでしょうか？

（ローズウッドは）ローズと香りが似ていることから、ローズの代用品として用いられていますが、植物自体はバラとは関係がありません。

「ローズウッド」という名前が付いていますが、バラとは無関係なんですね。

ローズウッドは、どこの産地のものが多いのですか？

ブラジルやインドが主な産地です。

温暖な地域が多いのですね。

アロマは昔から色々な逸話があったりしますが、ローズウッドにも何かありますか？

逸話ではありませんが、ローズウッドは精油を蒸留できるまで、およそ15年かかるといわれていて、（木が）大きくなるまでに時間がかかります。

（ローズウッドは）1980年代に香水や化粧品の香料用として乱伐（らんばつ）されてしまって、絶滅の危機に瀕したことがあり、現在では、厳しい管理のもと計画的な植栽（しょくさい）が行われているといいます。

ローズッドの精油は、木のどこの部分から、どのように抽出されるのですか？

木部から、（アロマの抽出方法として）一般的な「水蒸気蒸留法」で抽出されます。

先程、ローズウッドは、ローズのような香りがするとおっしゃっていました。

はい、バラに似ていて甘く華やかで、心が休まるような香りです。

ローズウッドは、木部から抽出されるとのことでしたが、ウッド系の香りはしないのですか？

はい、あまりしませんね。

それよりも、（ローズのような）華やかさの方が立っています。

（ローズウッドは）樹木から抽出されますが、香りはフローラルなのですね。

はい。

ローズのような香りですと、お好きな方が多そうですね。

そうですね、私自身も、名刺やサロンのパンフレットにローズウッドの香りを付けていて、好きな香りです。

素敵です！　ローズウッドの香りの付いた名刺をいただいたら、テンションが上がっちゃいます（笑）。

アロマはたくさんの種類がありますが、ローズウッドは、定番のアロマに入るのでしょうか？

はい、色々な（アロマ）メーカーからも出ていますし、定番だと思いますよ。

大体の（アロマ）メーカーでは取り扱いがありますか？

はい、ありますね。

（ローズウッドは）価格的には、どのくらいのアロマなのですか？

私は、（アロマメーカーの）プラナロムの精油を使用しているのですが、（ローズウッドは）以前は10mLのサイズで2,800円の比較的手に入りやすい精油でした。

アロマの中では、ラベンダーが定番で価格的にもお手頃だと思いますが、それと比べると、ローズウッドは価格的にはどうなのですか？

いままでは、（ローズウッドの価格は）ラベンダーと同じくらいか、それよりも手に入れやすい精油でした。

そうなんですか！？

ラベンダーは、アロマの中でも手頃なものになると思います。

すると、これまでは、ローズウッドはかなりお手頃な精油だったんですね。

はい、ただ、最近は稀少な精油になってきて、ラベンダーと比べると割高になってきたと思います。

現在は、プラナロムからはローズウッド（の木部）の精油は出ておらず、（プラナロムの正規輸入代理店の）KENSOのものを使用しています。

ちなみに、プラナロムからは、ローズウッドの葉っぱの精油も出ているのですが、そちらが5mLで2,800円です（2017年11月現在）。

ローズウッドには、葉っぱの精油もあるんですね。

葉っぱは、ローズウッドの木とは、香りが違うのですか？

（香りは）似ていますが、葉っぱの方が、やや渋みがあって、青っぽさがあるように感じます。

ローズウッド（のアロマ）は、どんな効果・効能があるのでしょうか？

作用でお話しすると、（ローズウッドは）「リナロール」という成分を80～95%含んでいて、鎮静作用や抗不安作用があります。

心身を活性化しつつも鎮静もしてくれて、その両方を持ち合わせ、バランスを整えてくれるような感じです。

ローズウッドの香りはローズと似ていますが、ローズの香りには、気持ちが華やかになって盛り上げてくれるようなところがあると思います。

ローズウッドは、それに加えて、落ち着かせる作用もあるということですか？

はい、そうですね。

ローズッドの方が（ローズよりも）、精神安定作用があると思います。

両方を持ち合わせているのは魅力的ですね。

（ローズウッドは）健康面や美容面では、どんな作用が期待できますか？

健康面では、免疫力を高めてくれて菌にも強い他、抗ウイルス作用もあって風邪などにも役立ちます。

美容面では、皮膚組織の再生作用や収れん作用があり、お肌の細胞を活性化させて、お肌にハリを持たせてくれます。

ローズウッドは、美容効果も高いんですね。

はい、高いですね。

ですので、ローズウッドは色々な面で使えますよ。

ローズウッドは、どんな方におすすめですか？

お子さまから幅広い方にお使いいただけます。

身体の疲れを取るのにも良いですし、ストレスがたまって血流が悪くなっているときや、神経が疲れている人にも良いと思います。

血流が悪くなっているときにも良いとのことですが、ローズウッドには、血行促進の作用もあるのですか？

というよりも、ストレスがかかると交感神経が優位になって血流が悪くなりやすいですから、（ローズウッドで）精神を落ち着かせることで、血流を促すことにもつながります。

後は、ローズの精油はとても高価ですので、香りの近いローズウッドで代用するのも良さそうですね。

はい、良いと思いますよ。

ローズウッド（のアロマ）のおすすめの使い方はありますか？

（ローズウッドは）香りも良いですが、抗菌作用があって菌やウイルスに対しても強いので、お子さまの風邪予防に、ローズウッドで除菌ジェルを作って使うのも良いと思います。

それは、手に付けて除菌するようなジェルですか？

はい、ジェルなので洗い流す必要もなくて使いやすいですよ。

それは、どのように作るのでしょうか？

基材のジェルに精油を希釈（濃度をうすめること）して混ぜるだけです。

分量は、ジェル10gに対して、精油を6滴くらいです。

精油は1滴が0.05mLだったと思いますので、濃度は3%くらいですか？

はい、お子さまがお使いになる場合は、1%（の濃度）でも大丈夫です。

後は、（ローズウッドのアロマで）クリームを作っても良いでし、オイルに精油を入れて美容オイルにして使っても良いですね。

私は、（ローズウッドで）ハンドクリームや顔のクリームを作って使っています。