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ベルガモットの効能は?オールマイティな効能の柑橘系アロマ

本日のキレイの先生

瀧口 聖美 先生

ベルガモットの効能は?オールマイティな効能の柑橘系アロマ

「キレイの先生」編集部です。

このサイトでは、アロマサロンの先生方に取材させていただく機会も多く、私もすっかりアロマファンになりました。

それが乗じて、「ローズウォーター」を基材(ベースの材料)にしたオールインワン美容液も開発しました。

今回のテーマは、「ベルガモット」です。

おうちサロン ketoru の瀧口 聖美 先生に取材させていただきました。

ベルガモットは、柑橘系のアロマです。

ベルガモットは、どんな香りで、どのような効果・効能が期待できるのでしょうか?

瀧口 先生に教えていただきました。

目次

ベルガモットのアロマについて
・香り
・価格

ベルガモットの効果・効能

ベルガモットの使い方

おすすめのベルガモットの精油は?
・ゼフィール
・生活の木
・カリス成城
・ニールズヤード レメディーズ

まとめ

本日のキレイの先生

おうちサロン ketoru

瀧口 聖美 先生

「キレイの先生」編集部

ベルガモットのアロマについて

瀧口 先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、アロマの「ベルガモット」です。

ベルガモットは、どんな植物なのですか?

ベルガモットは、ミカン科の植物で、「ビターオレンジ」と「グリーンレモン」をかけ合わせた交配種です。

ベルガモットは、小さな緑色の柑橘系の果物なのですよね?

はい、形はオレンジっぽく、色はグリーンレモンのグリーンを継いでいます。

ちなみに、グリーンの果物は「まだ熟していないな…」となることが多いと思いますが、ベルガモットは中身がすっぱくて、マーマレードなどに用いられることはあっても、基本的に食べることはできません。

それよりも、紅茶のアールグレイの香り付けや、コロンなどの香水に、昔から用いられていたようです。

では、ベルガモットは、昔から香りの良いものとして使われていたのですね。

日本でいうと、「ユズ」みたいな感じかもしれませんね。

なるほど、ユズといわれると、イメージが付きやすいですね。

ちなみに、ベルガモットは、どこの産地のものが多いのですか?

主に、イタリアやコートジボワールなどです。

ベルガモットの精油は、植物のどこから抽出されるのですか?

柑橘系の精油は、基本的に実は使わず、周りの皮の「果皮(かひ)」から抽出します。

そうなのですか!? (柑橘系の精油は)実から抽出するイメージがあったので、少し意外です…。

例えば、みかんを食べるとき、皮をペリッとむくと、香りがフワッとすると思います。

それは、皮のところにブツブツとした点々があるのですが、それが香りを包んでいるカプセルになっていて、皮をむくときに弾け、中の香りが出てきます。

柑橘系の果物の香りは、実のものと思われがちですが、果皮のものなのです。

私はずっと、みかんの香りは果実のものだと思っていましたが、そうではなく、果皮のものだったのですか…。

では、ベルガモット(の精油)は、どのように、果皮から精油を抽出するのですか? 水蒸気蒸留法ですか?

水蒸気蒸留法について

水蒸気蒸留法は、精油を抽出するもっとも代表的な方法です。ハーブを蒸して、成分を蒸気に抽出してから冷却し、精油を抽出します。

柑橘系の精油は、「圧搾法(あっさくほう)」という方法で、果皮そのものをギュッとつぶして、(精油を)抽出することが多いです。

圧搾法で抽出した精油は、(原料の)成分をそのまま抽出しやすいです。

それに対して、水蒸気蒸留法では、(原料の)成分を蒸気に移すため、圧搾法とでは、取れる成分が微妙に違ってくる場合があります。

例えば、柑橘系の精油には、光毒性(こうどくせい)のあるものが多いです。

光毒性というのは、精油を高濃度に塗布して紫外線を浴びると、お肌への刺激が強くなったり、シミや肌荒れの原因になったりすることをいうのですが、ベルガモットは、柑橘系の精油の中でも、その光毒性が強いといわれています。

それは、圧搾法によって、(果皮に元々含まれている)光毒性の「フロクマリン」が、(精油にも)そのまま残っていることも関係しています。

例えば、「フレグランスアース」というイギリスのアロマメーカーは、ベルガモットなどの柑橘系の精油を、水蒸気蒸留法に抽出しているのですが、それは、光毒性がなく使用できるといいます。

つまり、ベルガモットの精油は、圧搾法で抽出されているか、水蒸気蒸留法で抽出されているかで、成分が違い、光毒性にも差があるということですね。

はい、メーカーによって違いがありますね。

香り

ベルガモットは、どんな香りのアロマなのでしょうか?

柑橘系のさわやかな香りです。

その中に甘みがあり、それだけではなく、グリーンな青みも感じられます。

今日お持ちしているので、試してみますか?

はい! ありがとうございます!

(ベルガモットの精油の香りをかがせていただき)柑橘系の本当に良い香りです…。

先生のおっしゃるように、柑橘系のさわやかさの中に、どこか甘みを感じますね。

この香りは、嫌いな人はほとんどいないのではありませんか?

そうですね、(ベルガモットは)柑橘系で甘すぎない香りなので、女性だけではなく、男性にも受け入れられやすい香りだと思います。

例えば、香水でも、女性向けのものだけではなく、ユニセックスのものにも、ベルガモットが入っていたりします。

価格

精油はたくさんの種類がありますが、その中でも、ベルガモットは、定番のアロマになるのでしょうか?

はい、定番に入ると思いますよ。

大抵のアロマメーカーには、(ベルガモットの精油は)ありますか?

はい。

ちなみに、(ベルガモットは)価格的には、どのくらいのアロマになるのですか?

メーカーによって差はありますが、10mLで2,000~3,000円くらいでしょうか。

精油は、種類によって、値段差があります。

例えば、ローズやジャスミンなどは、抽出できる量が少ないため高価です。

それらと比べると、柑橘系の精油は、圧搾法でたくさんの量を取れるので、コスト的にも手に取りやすいものが多いです。

ベルガモットは、柑橘系の中では、少し高めになると思います。

ベルガモットの効果・効能

ベルガモットの効果・効能

ベルガモット(の精油)は、どんな効果・効能を期待できるのでしょうか?

(ベルガモットは)精神面では、オールマイティな作用を期待できます。

脳の色々な指令を出している「視床下部(ししょうかぶ)」の安定化を図ってくれ、気持ちの浮き沈みを落ち着かせる他、更年期や生理前のPMSなど女性特有のお悩み・不眠・うつ病・パニック障害などにも良いです。

サロンでも、お客様から「メンタル面をどうにかしたい」とご相談を受けたときや、不眠のお客様で「ラベンダーは甘すぎてちょっと苦手…」という方に、ベルガモットをおすすめすることが多いです。

(ベルガモットは)イライラというよりも、悲しみ・不安・落ち込みなど(の精神状態のとき)に向いているでしょうか。

柑橘系の精油は、「さっぱり!」、「スッキリ!」というイメージがあるのですが、ベルガモットは少し違いそうですね。

そうですね、例えば、レモンやグレープフルーツ(の精油)は、リフレッシュや集中力アップの作用が高いですが、ベルガモットは、もう少し優しい香りで、(効能的にも)リラックス寄りです。

また、(ベルガモットは)健康面では、例えば、ストレス性の胃腸など、メンタル面から来るお悩みにお使いいただけます。

美容面では、(ベルガモットは)敏感肌には刺激のある可能性もあるため、お顔に積極的に使われることは少ないです。

先生の先程のお話では、ベルガモットには光毒性もあるとおっしゃっていましたからね。

ベルガモットの使い方

ベルガモット(の精油)のおすすめの使い方はありますか?

(ベルガモットは)メンタル面でのアプローチがあるので、香りを気に入った方は、ティッシュに精油を2~3滴垂らして、ディフューザーの代わりにするのも良いと思います。

それを、寝る前に枕元に置いておけば、香りを楽しめます。

精油は揮発(きはつ)するので、香りが何時間も続くわけではありませんが、眠りにつくまでは(香りが)もちます。

また、ティッシュに精油を垂らしてハンカチで包み、(ベルガモットを)お守りのアロマとして持ち歩いていただくのも良いと思います。

出先でも、それを鼻先に持っていけば、香りを楽しむことができます。

ちなみに、柑橘系の精油は黄色の色が付いていることもあるので、例えばハンカチに付けると、汚れてしまう場合もあります。

おすすめのベルガモットの精油は?

ゼフィール

先生は、どのアロマメーカーのベルガモット(の精油)をお使いになっているのですか?

「ゼフィール」というメーカーの精油を使用しています。

ゼフィール、ですか…?

私の勉強不足で申し訳ないのですが、初めてお聞きした(アロマ)メーカーです。

どんなアロマメーカーなのですか?

フランスのブランドで、(精油の)成分を自社ではなく第三者機関で分析を行い、(精油は)医療機関なども用いられています。

一般的には、あまりポピュラー(なアロマメーカー)ではないかもしれませんが、日本でもアロマテラピーなどのプロ用として長らく使われています。

生活の木

(ベルガモットの精油を)一般の方でも手に入りやすいところでは、どんなアロマメーカーがありますか?

「生活の木」は、ベルガモット(の精油)を探しに行っても、他の精油がたくさん並んでいるので、色々お試しいただけるのが良いですよね。

また、(精油が)3~5mLの少量から取り扱っているので、「(精油を)あまりたくさん使わないかな…」という方でも、使い切りやすいと思います。

生活の木は、私もよく利用します(笑)。

精油を少量から取り扱っているので、アロマ初心者の方でも手に取りやすいかもしれませんね。

生活の木

・3mL
・通常価格:税別600円(2017年10月時点)

カリス成城

後は、「カリス成城」も、生活の木と同じような感じでしょうか。

カリス成城

・5mL
・通常価格:税別1,000円(2017年10月時点)

ニールズヤード レメディーズ

精油もあって化粧品もそろっているのが、「ニールズヤード レメディーズ」です。

ニールズヤード レメディーズは、イギリスのブランドで、お値段は少々高いですが、香りの良いアロマが多いです。

(ニールズヤード レメディーズの精油は)雑貨というよりも、「アロマ」という感じがして、持っておくだけでもテンションが上がります。

分かります!

ニールズヤード レメディーズ(のアイテム)はおしゃれですし、世界観も素敵ですよね。

はい、「ちゃんとした精油を買いたいな…」というときは、ニールズヤード レメディーズはおすすめです。

ニールズヤード レメディーズ

・5mL
・通常価格:税別2,000円(2017年10月時点)

まとめ

柑橘系のアロマを嫌いな方は、ほとんどいないと思います。

私も大好きです。

その中でも、ベルガモットは、メンタル面でオールマイティな効果・効能を期待でき、アロマ初心者にもおすすめです。

瀧口 先生も、「メンタル面をどうにかしたい」という(サロンの)お客様には、ベルガモットをおすすめすることが多いとのことでした。

「これからアロマを始めたいな」という方は、最初の精油の一本に、ベルガモットを候補に入れてはいかがでしょうか?

柑橘系の香りが良く、使いやすいアロマですよ。

ちなみに、アロマでいうと、このサイトからも、バラの自然な香りの優しい「ローズウォーター」を基材(ベースの材料)にしたオールインワン美容液を出しています。

瀧口 先生にも商品をお試しいただき、感想をいただいていますので、下をご覧になってみてください。