「キレイの先生」編集部です。
今回は、リンパドレナージュサロン HARU のハルコ 先生に取材させていただきました。
ハルコ 先生の記事
ハルコ 先生は、リンパドレナージュ(リンパを流す技術)のセラピストさんです。
話をお聞きすると、先生がリンパドレナージュの勉強を始めたのは、自身の足のむくみを解消したいという想いからだったそうです。
足のむくみは、リンパの流れが悪くなっていることが原因のひとつとして考えられます。
そこで今回は、「足のむくみ」をテーマに、ハルコ 先生に話をお聞きしました。
足のむくみは、どんなことが原因になるのでしょうか?
足のむくみをとるには、どんなマッサージができるのでしょうか?
ハルコ 先生に教えていただきました。
目次
本日のキレイの先生
リンパドレナージュサロン HARU
ハルコ 先生
「キレイの先生」編集部
リンパについて
ハルコ 先生のインタビューに入る前に、「リンパ」について、簡単に説明させていただきます。
足のむくみは、リンパの流れが悪くなっていることが、原因のひとつとして考えられます。
リンパは、血管と同じように全身に張り巡らされていて、体内の老廃物を回収して排出する役割があります。
リンパの流れが悪くなると、老廃物がたまったり、余分な水分が流れなくなったりして、むくみなどにつながる他、疲労物質がたまることで身体も疲れやすくなります。
そのため、リンパの流れを良くすることは、美容面でも健康面でも大切なことです。
ちなみに、ハルコ 先生にも、「顎のむくみ」についての取材で、リンパについてお話しいただきました。
よろしければ、そちらもご覧になってみてください。
ハルコ 先生の「顎のむくみ」の記事
では、ハルコ 先生の「足のむくみ」についてのインタビューをご覧ください。
運動しても足のむくみが解消されない…?
先生は、足のむくみのお悩みがきっかけで、リンパの勉強を始められたそうですね?
はい。
私は、体中がむくむタイプで、特に足のむくみが酷いと、ダルさなども症状として出るので、とても辛いです。
足もパンパンになって、皮膚も張ってしまっているような状態が、長年続いていました。
「足のむくみを解消するには、ふくらはぎの筋肉を鍛えることが第一」というので、まず始めたのがスポーツです。
運動は、足のむくみ解消になるといいますものね。
ただ、いくら(スポーツを)頑張っても、むくみは解消されませんでした。
そうなのですか…。
それは、どうしてなのでしょうか?
おそらく、疲労がたまっている(むくんでいる)状態で、スポーツを始めたことが関係しているのだと思います。
そもそもリンパの流れが悪くなっていて、体内の悪いものを流す機能が低下している状態では、スポーツをしても、その効果をあまり感じられませんでした。
しかも、運動するため、同時に疲労もたまっていきます。
疲労を解消する機能が低下している状態で運動をしても、さらに疲労はたまるので、悪循環だったのです。
リンパで流す老廃物には、疲労物質も含まれます。
リンパの流れが悪くなっていると、疲労物質が排出されづらい上、さらに、運動による疲労物質もたまりやすいのですね…。
そこで、いくつかのリンパマッサージサロンに行ってみたところ、身体が楽になったことを感じました。
そして、運動した後には、「リンパが気持ち良く流れているな…」ということが感じられるような身体になってきました。
つまり、(身体を)リンパの流れる状態にしてから運動することで、その効果が高まるということですね。
女性には、筋肉疲労に悩んでいる人も多いですし、痩せたくてスポーツを始める人も多いです。
それが、「(リンパの流れが悪くなっていることで)非効率になってはもったいない」という想いが、リンパに興味を持ったきっかけです。
足のむくみの原因
足は、特にむくみが出やすい場所です。
それは、どうしてなのでしょうか?
重力があるので、身体の水分などは、すべて下に降りてきます。
正常な身体で、ずっと寝ているような状態であれば、足がむくむこともないでしょう。
ただ、お仕事をしていても座りっぱなしだったり立ちっぱなしだったりしますし、専業主婦の方も育児や家事などがあります。
足は身体の下にあるので、日常生活で普通にしているだけでも、その影響を受けやすいです。
そして、女性は、男性よりも筋肉量が少ないです。
筋肉量が少ないと…
リンパは、筋肉の伸縮がポンプの役割をしていて、リンパを流しています。女性は筋肉量が少ないため、その分、リンパの流れが悪くなりやすいです。
他には、下着・靴下・ストッキングなどによる締め付けも、リンパの流れが悪くなる原因になります。
リンパの流れが悪くなるのは、「リンパ節」の機能の低下も、大きく関係していると思います。
リンパ節について
「リンパ節」は、リンパで流してきた老廃物などをろ過して浄化する役割があります。
リンパとリンパ節の関係は、高速道路に例えることができ、リンパが「(高速道路の)本線」で、リンパ節が「(出口の)料金所」といえます。高速道路は、料金所が混雑していると、本線も渋滞してしまいますよね。リンパも同じように、リンパ節の流れが悪くなると、リンパ自体の流れも悪くなってしまいます。
足にも、リンパ節があるのでしょうか?
はい、代表的なのが、膝の裏側にある「膝窩(しっか)リンパ節」です。
例えば、女性は膝の上に贅肉(ぜいにく)が付きやすいですが、それもこのリンパ節が関係しています。
膝窩リンパ節が機能しない状態ですと、膝下の老廃物や水分が滞り、むくんでしまいます。
リンパの流れについて
リンパは、血管と同じように、全身に張り巡らされていて、身体を循環しています。足のリンパも、上半身へと戻っていきます(全身のリンパの出口は、鎖骨にあります)。膝窩リンパ節の流れが悪くなっていると、足の老廃物を流そうとしても、上半身の方に戻りにくくなるということですね。それが、足のむくみの原因にもなります。
足のむくみをとるマッサージ
足のむくみを解消するのには、リンパの流れを良くしてあげることが大切だと思います。
そのために、ホームケアなどで、簡単にできることはありますか?
マッサージなどは効果がありそうです。
そうですね…。
例えば、仕事で疲れて帰ってきて、「時間を取って、腰をすえてマッサージをやろう」というのは、なかなか大変だと思います。
ですので、今回は、一日の中で時間を取ってマッサージを行うというよりも、日中の家事をしているときや、オフィスでも行える方法をご紹介したいと思います。
是非お願いします!
まずは、膝裏を手でもんであげます。
膝窩リンパ節は、膝裏にあるといいますから、そこを流すのに良さそうですね。
次は、膝の周りを、手をグーにして第二関節で、グルグルと回してあげます。
最後は、足の付け根から、膝下あたりまでを流します。
この3工程だけです。
これでしたら、負担なく、会社でもお手洗いのときなどに行えるのではないでしょうか。
はい、本当に簡単です!
後は、それに加えて、足首をグルグルと回すようなことも良いです。
ちょっとの時間でいいので、一日に数回、気付いたときにリンパを流してあげてください。
まとめ
足のむくみには、運動が効果的です。
それは、間違いありませんが、足のリンパの流れが悪くなっていると、その効果も減少してしまうのですね。
ハルコ 先生も、足のむくみでお悩みのとき、リンパの流れ自体が悪くなっていたこともあり、運動しても、大きな効果を感じられなかったといいます。
皆さまも、足のむくみを解消したいときは、まずはリンパを流すことから始めてみてはいかがでしょうか?
先生から教えていただいた方法は、とても簡単です。
オフィスなどの出先でも行えるので、おすすめですよ。