「キレイの先生」編集部です。
今回は、新リンパサロン ユーカリが丘 の澤村 麗華 先生に取材させていただきました。
澤村 先生のサロンでは、骨盤矯正などを行っています。
そこで今回は、「骨盤」をテーマに、話をお聞かせいただきました。
澤村 先生の記事は、前後編に分けてお届けします。
こちらは、その後編で、「骨盤矯正」について取り上げます(前編では、骨盤の歪みについて、まとめました)。
骨盤矯正とは、どのようなことを行うのでしょうか?
澤村 先生に教えていただきました。
澤村 先生の「骨盤矯正」の記事
目次
本日のキレイの先生
新リンパサロン ユーカリが丘
澤村 麗華 先生
「キレイの先生」編集部
骨盤矯正とは
先生にはここまで、骨盤の歪みについてお話しいただきました。
澤村 先生の「骨盤矯正」の記事
ここからは、「骨盤矯正」についてお聞きしたいと思います。
骨盤矯正とは、何なのですか?
骨盤を正しい状態に戻すことです。
骨盤の歪みは、骨盤のズレとのことでした。
骨盤矯正は、そのズレを正しい位置に戻していくということでしょうか?
はい、そうです。
先生のサロンでは、(骨盤矯正を)どのようにして行っているのですか?
骨盤矯正用の特別な矯正ブロックを用いて、骨盤のズレ方に合わせて、ブロックを入れて(骨盤のズレを)矯正していきます。
矯正ブロックについて
矯正ブロックは、(骨盤のズレに合わせて)お尻(骨盤)の下に入れて自分の体重で負荷をかけていき、骨盤を正しい状態に戻すサポートをするそうです。
骨盤矯正というのは、「マッサージ」のようなイメージなのでしょうか?
マッサージというよりも、「整体」ですね。
施術は、自分の体重を乗せて行います。
必要があれば、骨盤だけではなく、背骨や股関節などの矯正を行うこともあります。
すると、ある程度の圧をかけて行うのでしょうか?
圧というと痛いイメージがあるかもしれませんが、私のサロンでの整体の施術ではあまり痛みを伴わないと感じる方が多いようです。
骨盤矯正もブロックを入れただけで「気持ちいい!」と感じる方もいらっしゃいます。
それは、骨が本来の正しい状態に戻っている何よりの証拠です。サロンの骨盤矯正では、骨盤の周りの筋肉もゆるめて、リンパの流れを良くしていくのですが、その流し方も、少し特殊かもしれません。
例えば、リンパドレナージュ(リンパを流す技術のひとつ)は、リンパを優しく流していくイメージをお持ちの人も多いと思います。
はい、(リンパドレナージュは)優しくさするくらいの力で、リンパを流しくイメージがあります。
それは、浅いところのリンパを流していくのが、メインです。
ただ、サロンには、色々な疾患をお持ちの方や、例えば、腰が痛くて靴下が履けない、階段の昇り降りが辛い、などといった日常生活に支障を来している方もいらっしゃるので、表面だけではなく、深層部のリンパまでしっかり流すようにします。
それには、どうしているのですか?
筋肉をつまみフリフリと振って、リンパ管(リンパ液の流れている管)の通っている筋肉をゆるめて、リンパを流しやすくします。
リンパを流すのに…
血液は、心臓がポンプの役割をして流れていますが、リンパには、それに当たるものがなく、筋肉の伸縮などによって流れています。筋肉が凝り固まっていると、リンパ管が圧迫され、筋肉も伸縮しづらいため、リンパの流れも悪くなってしまいます。
(筋肉をゆるめるのを)ちょっと試してみますか?
はい、是非お願いします。
(先生が私の腕をつまみ、フリフリと揺らす)あ、結構、力を入れて行うのですね。
はい、ツーンと来る感じがありませんか?
あります、あります。
こうして、筋肉をゆるめることで、深層部のリンパも流していくのですね。
はい。
リンパが流れてくると、そのツーンとした痛みが和らいできます。
その和らぐ感じは、私にも伝わってきますので、筋肉がふわっと柔らかくなるまでしっかりとゆるめていきます。
骨盤の歪みについてお話しいただいたとき、「筋肉が凝り固まると、骨盤のズレが元に戻るのをブロックしているような状態になって、ズレが固定されやすい」というお話がありました。
澤村 先生の「骨盤矯正」の記事
骨盤の周りの筋肉をゆるめることで、そのブロックを取ってあげるのも良さそうです。
そうですね。
ちなみに、先生のサロンで、骨盤矯正をお受けになるお客様は、どんな方が多いですか?
下は小学校の低学年から、上は70代の方までいらっしゃいます。
女性の方が多いですが、奥様がご主人やお子さんなどをご紹介で来られる男性の方、また、色々な病院や治療院で診てもらっても痛みの原因が分からなくて「骨格の歪みやリンパの詰まりが関係しているかな」ということで期待をもって来られる方も多いです。
職業は様々ですが、同じ姿勢で長くいることが多いという共通点はあります。
デスクワークや立ち仕事など、同じ姿勢でいることが多いと、筋肉があまり動いていない状態になります。
後は、介護関係の仕事の方も、最近は増えているように感じます。
骨盤矯正の効果や回数について
骨盤の歪みは、全身の様々な症状を引き起こすとのことでしたので、骨盤矯正を行うことで、それらの根本の改善になりそうです。
澤村 先生の「骨盤矯正」の記事
骨盤矯正は、1回で効果を感じられるものなのですか?
人によって違いますね。
1回の骨盤矯正でも、便秘が改善して、きつかったスカートが余裕のある状態になったりして、効果を感じられる人もいますし、骨盤以外の歪みもあると1回(の骨盤矯正)では効果を感じづらい方もいます。
それは、何が違うのでしょうか?
例えば、背骨や股関節などにも歪みがあって、(全身で)歪んでいる箇所が多ければ、骨盤の矯正だけではなく、全身の矯正を行わないと、あまりすっきり感じられません。
1回(の骨盤矯正)で効果を感じられる人は、純粋に骨盤の歪みだけがメインの歪みだったことが考えられます。
骨盤が歪むと、上半身や下半身の歪みにもつながるというお話がありました。
骨盤が歪んでいると、他の場所にも歪みが出ていることの方が多いでしょうから、(骨盤矯正を)何回か行うことが大切といえそうですね。
骨盤が歪むと…
澤村 先生の前編の記事で紹介していますが、骨盤は、上半身の背骨と、下半身の股関節とつながっています。そのため、骨盤が歪むと、全身に影響があります。
骨盤矯正は、週に2回程度やると、より効果的です。
初めの3回は間を開けすぎず、毎週続けると、効果が出やすくなります。
サロンでは、初回と3回目のときに、歪みの分かるモアレ写真(筋肉の盛り上がりを撮影できるもの)を撮影します。
その写真で、歪みがどれくらい軽減されているかをみて、(骨盤矯正を行う)次の周期を決めています。
そして、骨盤を矯正しても、その状態をずっとキープできるわけではありません。
最初は、もって3日、1週間もすると、ほぼ元の状態に戻ってしまいます。
それは、それまで、骨がズレた状態で共に生きてきて、身体にとっては、それが普通の状態です。
それを、急にバランスの良い状態にすると、身体が反発して、「前の状態に戻ろう、戻ろう」とするのですね。
「恒常性(こうじょうせい・一定の状態に保とうとする働き)」というものですね。
他にも、ホルモンバランスや、仕事などの影響も受けます。
骨盤矯正は、(骨盤を矯正した後、身体が骨のズレた状態に)「戻ろう、戻ろう」としているときに、もういちど行うのが、もっとも効果的です。
(サロンの)お客様にも、骨盤を矯正して、「(骨盤が)またズレてきたみたい…」と自分で違和感があってお越しになる方もいます。
骨盤矯正は、1回だけではなく、継続的に行うことが大切なのですね。
最後に、骨盤矯正を受ける上で、何か注意点があれば教えていただけますか?
妊娠中の方は、骨盤矯正を行うことはできません。
ですので、妊娠を希望する方は、早めに骨盤を整えておくと、妊娠中もトラブルが少なく、出産も安産になりやすいです。
産後の(骨盤の)戻りも良くなりますので、妊娠前に骨盤を整えておくことをおすすめします。
また、産後はできるだけ早い時期から、骨盤矯正を行っていくと、身体への負担も少なくなります。
まとめ
澤村 先生の話をお聞きすると、骨盤矯正は1回行えば良いといったものではなく、継続的に何回か行うことが大切といえそうです。
骨盤が歪んでいると、他の部分も一緒に歪んでいる場合がほとんどでしょうし、(骨盤矯正で)歪みを矯正しても、その状態をずっとキープできるわけではありません。
骨盤が歪んでいると、全身の様々な症状を引き起こす原因になります。
骨盤を正しい位置に戻していく「骨盤矯正」は、それらの根本的な改善になりますね。
澤村 先生のサロンのお客様にも、骨盤矯正を行って、身体の不調が改善したという人が多くいるそうです。
皆さまも、骨盤の歪みが気になるときは、まずはいちど、骨盤矯正をお試しになってみてはいかがでしょうか?