今回のテーマは、「綺麗なデコルテの作り方」です。
アロマテラピーサロン ニワトコ – 庭常 – の青野 由布子 先生にインタビューさせていただきました。
デコルテは、鎖骨のラインがくっきり出ていて、かつそのラインが平行に近い状態が理想です。
それには、デコルテ部分のめぐりを良くしてあげることが有効だといいます。
そして、デコルテのお手入れ不足によって肌の乾燥や老化も進むため、デコルテも顔と同じようにお手入れしてあげたいそうです。
綺麗なデコルテの作り方について、青野先生に話をお聞きしました。
目次
デコルテ悩みの原因
・リンパのとどこおりでデコルテラインがぼやける
・鎖骨周りの筋肉のコリでデコルテラインがV字に上がる
・お手入れ不足でデコルテの乾燥や肌老化が進むなど
綺麗なデコルテの作り方
・マッサージでデコルテラインが出やすくなる
・デコルテも顔と同じようにお手入れする
・血行促進も大事で補正下着にも気を付けるなど
デコルテ悩みの原因
青野先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「綺麗なデコルテの作り方」です。
デコルテも、年齢の表れやすい場所だと思います。
はい、そうですね。
先生のお客様にも、デコルテを気にされている方はいらっしゃいますか?
はい、いらっしゃいますよ。
リンパのとどこおりでデコルテラインがぼやける
デコルテには、どんな年齢サインが表れますか?
年齢サインというわけではありませんが、デコルテ周りのお悩みでいちばんわかりやすいのは、鎖骨のラインがぼんやりとすることでしょうか。
ただそれは、年齢によるものというより、若い方にも意外と多くみられます。
たしかにデコルテラインがくっきり出ていたほうが、魅力的な印象も出ますよね。
デコルテラインがぼんやりするのは、何から起こるんですか?
血液やリンパ(体内の老廃物を回収して排出する器官)の流れが悪くなって、老廃物がとどこおることによる影響が大きいです。
リンパの流れが悪くなると、むくみが起きやすいですよね。
つまりデコルテがむくんで、デコルテラインがぼんやりしてしまうんですか?
はい、そうですね。
たしか鎖骨には、全身のリンパの出口がありましたよね?
そうですね、特に左側の鎖骨は、全身を流れてきたリンパが、血管の鎖骨下静脈(さこつかじょうみゃく)と合流している場所です。
全身のリンパで回収された老廃物や病原菌などは、そこから最後は腎臓(じんぞう)に運ばれて処理され、尿などで身体の外に排出されていきます。
そうすると、鎖骨にあるリンパの出口がとどこおると、デコルテラインにも影響がありそうです。
はい、その影響は大きいですよね。
それに、鎖骨のリンパがとどこおって老廃物を流せないことによって、お顔の血色が悪くなる原因にもなりますし、肌荒れにつながる可能性もあります。
デコルテに出るお悩み
・リンパの流れが悪くなって、デコルテラインがぼやける
鎖骨周りの筋肉のコリでデコルテラインがV字に上がる
他に、デコルテにはどんなお悩みが出ますか?
本来、鎖骨のラインは平行に近いものです。
え、そうなんですか!?
はい、ただ、鎖骨のラインが上がってきて、きつめのVネックやUネックの服のような形になっている方もいらっしゃいます。
私自身がそうかもしれません…(苦笑)。
でもデコルテラインは、どうして上がってしまうんでしょうか?
鎖骨は、広頚筋(こうけいきん・下顎から鎖骨までつながっている大きい筋肉)や僧帽筋(そうぼうきん・後頭部から背中までつながっている大きい筋肉)などの色々な筋肉が付着しています。
その分鎖骨は、負担のかかりやすい場所といえます。
ですので、鎖骨周りのそれらの筋肉が硬くなると、鎖骨のそれに引っ張られてしまいます。
それでデコルテラインも上がってしまうんですね…。
はい、例えば、姿勢が悪かったりデスクワークなどで長時間同じ姿勢でいたりすると、首に負担がかかって筋肉も硬くなりやすいです。
そうした筋肉疲労によっても、鎖骨のラインはキュッと上がりやすくなります。
デコルテに出るお悩み
・鎖骨周りの筋肉のコリで鎖骨が引っ張られて、デコルテラインが上がる
お手入れ不足でデコルテの乾燥や肌老化が進むなど
それからデコルテは、お顔や首と同じように皮膚の薄い場所です。
そうなんですね!?
はい、ですので、デコルテ部分が紫外線・外気などの有害物質に長時間触れたり、スキンケアでのお手入れが不足していたりすると、お肌の乾燥も進みます。
それに、お肌のハリやツヤもなくなってきますし、くすみやシワが出る場合もあります。
いまの話をお聞きすると、デコルテは顔と同じなんですね(笑)。
そういった意識はまったくありませんでした…(苦笑)。
はい、そういった方が多いですよね(笑)。
中には、デコルテもお顔と同じように、日焼け止めを塗ったりお手入れで保湿したりして、デコルテまで気を遣っている方もいらっしゃいます。
ただ、ほとんどの方はデコルテのお手入れは行っていないのではないでしょうか…。
実際、サロンのお客様に、普段のスキンケア方法を確認すると、お顔は一生懸命お手入れをしていても、デコルテはほとんど何もされていない方が多いです。
例えば、「メイクを落とすときにデコルテもクレンジングしていますか?」、「スキンケア化粧品をデコルテに付けていますか?」ということですよね。
そうすると、デコルテもクレンジングしたほうがいいし、スキンケア化粧品も付けたほうがいいんですね…(苦笑)。
そうですね(笑)、そういったお手入れ不足も、デコルテに年齢が表れる原因になりますね。
後は、加齢によって、デコルテの筋肉も衰えてきます。
そうすると、胸元のふっくら感がなくなってきます。
それによって、胸元がそげるように骨ばってきてあばらが浮き出てくる場合もあります。
デコルテに出るお悩み
・デコルテのお手入れ不足で、肌の乾燥や衰えが進む
・年齢による筋肉の衰えで、胸元が骨ばってきてあばらが浮き出てくる
など
綺麗なデコルテの作り方
マッサージでデコルテラインが出やすくなる
綺麗なデコルテを作るには、セルフケアではどんなことができますか?
ひとつは、マッサージもおすすめです。
マッサージで体内のめぐりを良くしてあげることで、むくみの解消になります。
それによって、鎖骨のラインも出やすくなります。
それに筋肉がゆるめば、鎖骨のラインも本来の位置に戻りやすくなります。
デコルテのマッサージは、どうすればいいんですか?
マッサージは、まずは左側の鎖骨からゆるめていきます。
先程のお話では、左側の鎖骨には、リンパと血管が合流している場所があるとのことでした。
まずは、そこからゆるめていくんですね?
はい、そうです。
マッサージは、鎖骨の上下を指で外側に流していきます。
もしくは、2本指で鎖骨をはさむようにして外側に流していってもいいですよ。
次は、右側の鎖骨も同じように流していきます。
次は、胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん・首の側面にある筋肉)をゆるめていきます。
胸鎖乳突筋は、顔を横に向けると浮き出る首の筋肉です。
胸鎖乳突筋のマッサージは、人差し指・中指・薬指の3本の指でクルクルと回しながら、耳の裏から鎖骨まで流していきます。
それを、首の左右両側で何回か行ってあげましょう。
ちなみに胸鎖乳突筋は、お顔が片側に傾いている方・首に疲れが出ている方・自律神経(人間の身体と心をコントロールしている神経)の乱れが気になっている方は、特にゆるめていただきたいポイントです。
胸鎖乳突筋をゆるめた後は、広頚筋(こうけいきん・下顎から胸部の上部までつながっている首の筋肉)をゆるめていきます。
広頚筋をゆるめることは、首の横じわにもいいですし、お顔のたるみのケアにもなります。
マッサージは、手の指4本(人差し指から小指)を広く面で使って、鎖骨の下から顎(あご)のほうに流していきます。
これらのマッサージは、お風呂上りで身体が温まっているときに行うのがおすすめです。
スキンケア前に行ってあげるのもいいですよね。
綺麗なデコルテの作り方
【デコルテマッサージの方法】
1. まずは左側の鎖骨を指で外側に流していく
2. 同じように右側の鎖骨をマッサージしてゆるめる
3. 耳裏から鎖骨までを3本指でクルクルと回して胸鎖乳突筋をゆるめる
4. 4本指で鎖骨下から顎のほうに流して広頚筋をゆるめる
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デコルテも顔と同じようにお手入れする
先程の話をお聞きすると、綺麗なデコルテを作るには、顔と同じようにお手入れすることも大切といえそうです。
そうですね、例えばお顔のお手入れをするときに、デコルテのほうまでスキンケア化粧品を塗って保湿してあげるといいですよ。
それに、化粧品にはデコルテ専用のクリームなどもありますので、そういったものをお使いになるのもいいですね。
クレンジングも、できればデコルテまで行っていただきたいです。
それと同じように、デコルテはボディソープで洗うのではなく、お顔と一緒に洗顔フォームで洗ってあげるのがおすすめです。
特にお肌が弱い方はそうですね。
もしくは、低刺激の石鹸で摩擦を避けて優しく洗ってあげましょう。
デコルテは、本当に顔と同じようなお手入れをしたほうがいいんですね(笑)。
はい(笑)、デコルテはお顔の延長とお考えください。
ですので本来は、お顔と同じくらい気を遣っていただきたい場所です。
綺麗なデコルテの作り方
【デコルテのお手入れ】
・顔のスキンケアと同じようにデコルテもお手入れする
など
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血行促進も大事で補正下着にも気を付けるなど
綺麗なデコルテを作るのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?
デコルテに限ったことではありませんが、血流を良くすることも大事です。
ですので、ストレッチもいいですし、お風呂に肩までしっかりつかって入浴することもおすすめです。
それに、やわらかいストールを首にゆるく巻いて、首の冷えを防ぐのもいいですね。
それから、補正下着など締め付けの強い下着の頻度にも気を付けたいです。
下着で胸元の締め付けがきついと、デコルテ部分のめぐりが悪くなってしまいます。
はい、そうすると、デコルテラインがぼやける原因にもなりますね。
ですので補正下着も、帰宅したらすぐに着替え直したりして、オンオフを切り替えることをおすすめします。
デコルテが常に圧迫された状態は避けていただきたいです。
他に、綺麗なデコルテを作るのに、心がけられることはありますか?
素肌に当たるインナーを、シルクやオーガニックコットンなどの柔らかい素材に変えれば、摩擦による皮膚への負担を減らすことができます。
そういったことも、デコルテを綺麗にすることにつながりますね。
綺麗なデコルテの作り方
【生活習慣で心がけたいこと】
・ストレッチや入浴などで血流を良くする
・締め付けの強い下着の頻度や時間に気を付ける
・肌ざわりのやわらかい素材のインナーで肌摩擦による負担を減らす
など
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デコルテを綺麗にするのにおすすめの化粧品
「キレイの先生」編集部です、ここまでが青野先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。
ここからは、デコルテを綺麗にするのにおすすめの化粧品をご紹介します。
キレイの先生 ブースターミルク
年齢肌がふわふわ透明肌に!美容家も驚いた洗顔後すぐのミルク!
この『キレイの先生』に登場した美容のスペシャリストの先生方と開発した、洗顔後の最初のミルクです。
みずみずしいミルクがうるおいを肌の奥までグングン引き込んで、肌の水分保持成分の「セラミド」と「天然保湿因子」がそのうるおいを抱き込み、肌がふっくらとして透明感も出て年齢肌ケアにもおすすめです。
●内容量:30mL
●通常価格:税別2,980円
開発協力者の声
みずみずしいミルクがうるおいを肌の奥でギュッと抱え込んでフワフワの透明肌に!
まずは、ミルクのイメージを裏切るようなみずみずしさにびっくりしました。乾いたスポンジに水分が入っていくみたいにうるおいが肌の奥にギュッと引っ張られて、肌がフワフワになって透明感も出て感謝しています(笑)。肌が水分を抱え込んで活発に動き出して、肌全体がキュッと上がったようにも感じられました!
* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。
まとめ
顔と比べると、デコルテは意識が向きにくい場所です。
ただデコルテの状態も、全体的な印象に関係してきます。
デコルテは、鎖骨のラインがくっきり出ていて、かつそのラインが平行に近い状態が理想です。
それには、マッサージでデコルテ部分のめぐりを良くしてあげることがおすすめです。
そして毎日のお手入れで、顔だけではなくデコルテ部分までケアしてあげしょう。
それが、綺麗なデコルテにもつながりますよ。
* 2017年9月29日に公開した『デコルテを綺麗にするには?マッサージ等でケアする方法8つ』を再編集しました。