美容のスペシャリストが教えるキレイ

肌の潤いを取り戻す!現役エステ員に聞くスキンケア方法などの改善策9つ

本日のキレイの先生

渡瀬 英子 先生

今回のテーマは、「肌の潤いを取り戻す方法」です。

東京都新宿御苑 プライベートサロン Resalute(リサルーテ) の渡瀬 英子 先生にインタビューさせていただきました。

お肌の潤いが不足するのは、肌質によるところもありますが、それ以上に普段のお手入れから乾燥を招いている場合が多いといいます。

そのため、お肌の潤いを取り戻すには、その原因を改善しつつ、スキンケアでしっかりと保湿することが大切です。

渡瀬先生には、お肌の乾燥対策に、普段のスキンケアで行える方法などを教えていただきました。

目次

肌の潤い不足の原因
・加齢による水分量の低下などで乾燥肌に
・乾燥肌の原因はスキンケア方法の影響も大きい

肌の潤いを取り戻す方法
・ローションパックや化粧水前のクリームもおすすめ
・生活習慣を整えて血流を良くすることも大事
・肌の潤いを取り戻すのにおすすめのサロンケアは?

編集部の選ぶ肌の潤いを取り戻すのにおすすめの化粧品

まとめ

肌の潤い不足の原因

渡瀬先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「お肌の潤いを取り戻す方法」です。

先生のサロンのお客様にも、お肌の潤い不足を気にされている方はいらっしゃいますか?

はい、肌質的に乾燥肌の方もいらっしゃいますし、特に季節の変わり目にお肌の乾燥を気にされる方も多いです。

お肌の乾燥によって、色々な影響が出ると思います。

そうですね、例えばシミシワも、乾燥から起こる症状のひとつです。

え、シミもお肌の乾燥で出やすくなるんですか!?

はい、ですので、保湿をしっかりしてあげることで、シミの薄くなる方もいらっしゃいます。

それから、お肌の乾燥でくすみも起きやすくなりますし、スキンケア化粧品もお肌の中に入っていきづらくなります

それに、お肌が乾燥しすぎると、お肌がパリパリになるような場合もあります。

肌の潤い不足によって

シミやシワが出やすくなる
くすみが起きやすくなる
スキンケア化粧品の浸透が悪くなる
肌が乾燥しすぎるとパリパリになる
など

加齢による水分量の低下などで乾燥肌に

肌の潤い不足は、年齢も関係してくるんですよね?

そうですね、人間の身体の水分量は、身体全体の約60~70%といわれています。

ただ、それは年齢によって変化して、赤ちゃんで約80%、老人で約50%と、年をとるにつれて水分量が減っていきます

年をとると、身体の水分量はそんなに減るんですか…。

はい、それに、加齢によるお肌の老化も乾燥に関係してきますよね。

後は、年をとると水分の摂取量が減る方が、多くなる印象があります。

そういったところも、お肌の乾燥に関係してくると思います。

ただ、お肌の乾燥に関しては、あまり年齢を問いません。

それは、肌質的に乾燥肌の人も多いということですか?

もちろん、元々が乾燥肌という方もいらっしゃいますが、それよりも、普段のお手入れによってお肌の乾燥を起こしてしまっている方が多いです。

ですので、お肌の乾燥は、ご年配もそうですが、20代の方にもいらっしゃいますよ。

乾燥肌の原因はスキンケア方法の影響も大きい

いまのお話ですと、お肌の潤い不足は、普段のお手入れによって起こっていることも多いとのことでした。

それは、どんなことが原因になるんですか?

ひとつは、クレンジング・洗顔の際に、お顔をお湯で洗っていることです。

これは、特に冬に多いのですが、お顔を洗うのにも、寒くてお湯をお使いになられるんですよね。

どうして、顔をお湯で洗うのは良くないんですか?

お肌の常温は30度くらいで、お顔を洗うときのお水も、そのくらいの温度が適温といわれています。

それが、お湯を使うと、お肌の水分が逆に取られてしまう原因になります。

例えば、冬場にお茶碗を熱いお湯で洗うと、手が乾燥したりしますよね。

それと同じようなことが、クレンジング・洗顔のときに起こるようなイメージです。

ですので、お顔のすすぎをぬるま湯に変えるだけで、お肌の乾燥を防げる方もいらっしゃいますよ。

それから、クレンジング・洗顔でゴシゴシと洗うのも、乾燥肌の原因になります。

肌摩擦は、お肌への負担が大きいといいますよね…。

はい、ですので、それと同じ理由で、お顔をタオルでゴシゴシ拭くことも避けていただきたいです。

本来は、お顔を押さえて水分を取るだけで大丈夫です。

後は、高級なスキンケア化粧品をお使いになっていて、ケチって使用量が少ないことから、お肌の乾燥を招いてしまう方もいらっしゃいます。

私もケチ症なので、その気持ちはすごくよく分かります。

でもそれだと、せっかく高い化粧品を使う意味もなくなってしまいますよね…(苦笑)。

はい、それに、ご自分に合っていない化粧品をお使いの方もいらっしゃいますよ。

お肌は乾燥肌・オイリー肌といったように色々なタイプに分かれますが、スキンケアでは、ご自分に合った化粧品を使っているかどうかも大切です。

ちなみに、日々の生活習慣で、お肌の潤い不足の原因になることはありますか?

例えば、冷暖房の効いている室内など、乾燥している環境の影響もありますよね。

それから、紫外線にも気を付けていただきたいです。

後は、睡眠不足・ストレス・疲れ・身体の冷えなども、お肌の乾燥につながりますね。

肌の潤い不足の原因

クレンジング・洗顔をお湯で行っている
クレンジング・洗顔をゴシゴシと行っている
スキンケア化粧品の使用料が足りていない
肌に合っていない化粧品を使用している
乾燥している環境(冷暖房の効いている室内など)
紫外線
生活習慣の乱れ(睡眠不足、ストレス、疲れ、身体の冷え、など)
など

肌の潤いを取り戻す方法

ローションパックや化粧水前のクリームもおすすめ

肌の潤いを取り戻すには、スキンケアでの保湿も大切だと思います。

普段のスキンケアでのポイントはありますか?

スキンケアでは、コットンに化粧水をたっぷり湿らせてお顔に乗せる「ローションパック」もおすすめです。

化粧水は、手で付けるよりも、ローションパックで付けてあげたほうが効果的なんですか?

お使いの化粧水によるところもありますが、化粧水を手で付けると、お顔だけではなくて、手も化粧水を吸い取ってしまういます。

それに対して、ローションパックでしたら、お顔にしっかりとうるおいを与えることができます。

お肌の状態にもよりますが、5~10分くらいローションパックを行うと、お肌もかなりしっとりしてきますよ。

ただ、注意点としては、ローションパックは長くても10分以上は行わないようにしましょう。

ローションパックを長く行いすぎると、逆に、お肌の水分がコットンに持っていかれて乾燥しやすくなります。

それから、乾燥肌には、クリームを多めに塗っていただきたいです。

お肌は、水分だけを与えても乾燥します。

お肌の潤いには、油分をしっかり与えてあげることも大切です。

お肌の潤いが逃げないように、クリームでふたをするということですね。

はい、後は、スキンケアは、化粧水の後にクリームを塗るのが基本的な順番ですが、乾燥があまりにひどいときは、クリームを先に塗ってあげるのも、ひとつの方法です。

え、クリームはそんな使い方もできるんですか!?

はい、お肌が乾燥しすぎて皮膚がめくれていたりすると、化粧水がしみたりします。

先にクリームを付けてあげることで、その刺激を抑えることができます。

私自身、昔、乾燥から皮膚がめくれてしまったときに、そういった方法があることを知って、クリームを最初に付けるようにすると、お肌がしっとりして乾燥も改善されました。

他には、先程もクレンジング・洗顔のお話をいくつかしましたが、そこで刺激を与えすぎないことも大切ですよ。

スキンケアでの方法

化粧水をローションパックで付ける(長時間のパックは避ける)
クリームを多めに塗る
肌の乾燥が激しい場合は、化粧水の前にクリームを塗る
クレンジング・洗顔はぬるま湯で刺激を与えないように行う
など

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    乾燥スポンジに水分が入るみたいに、肌奥までうるおいがギュッと!(サロン結香 矢澤 ともみ 先生)

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生活習慣を整えて血流を良くすることも大事

肌の潤いを取り戻すのに、生活習慣で心がけたいことはありますか?

食べ物という点では、バランスのいい食事が基本ですが、その上で、意識的に「鉄分」を摂るのもおすすめです。

お顔に限ったことではありませんが、鉄分が不足すると、お肌が乾燥しやすくなります。

そこから、かゆみにつながる場合もあります。

鉄分は、例えばほうれん草などに多く含まれていますよね。

はい、ただ、鉄分は野菜から摂るのもいいですが、できれば動物性の鉄分を摂っていただきたいです。

ですので、レバーあさりなどでもいいですね。

野菜では、ひじきや小松菜などからも、鉄分を摂ることができます。

それから、乾燥肌を改善するには、血流を良くすることも大切です。

ですので、特にお肌が乾燥しているときは、お風呂にゆっくりつかっていただきたいです。

それで、お肌の乾燥を防げる方もいらっしゃいます。

血行促進という点では、適度な運動マッサージなどもいいですね。

それに、ターンオーバー(皮膚の新陳代謝)を正常に整えるのに、睡眠をしっかり取ることや、ストレスをためないようにすることも大切です。

後は、お部屋が乾燥しないように加湿器をお使いになるのもいいですし、室内に濡れタオルをかけておくことも、乾燥対策になります。

他には、紫外線のケアもきちんと行いたいですね。

生活習慣のポイント

バランスの良い食事の上で鉄分を摂る(レバー、あさり、ひじき、ほうれん草、小松菜、など)
血流を良くする(お風呂、適度な運動、マッサージ、など)
生活習慣を整える(十分な睡眠、ストレスをためない)
室内環境の乾燥対策をする(加湿器、濡れタオルをかけておく、など)
紫外線対策を行う

肌の潤いを取り戻すのにおすすめのサロンケアは?

ちなみに、先生のサロンでは、お肌の潤いを取り戻すのに、どんな施術・ケアが有効ですか?

乾燥肌のお客様には、とにかく保湿をしっかり行うようにしています。

例えば、水分をたっぷり含んでいて潤いを保持できるようなパックを行ったり、ヒアルロン酸の美容液などを使ったりしています。

それから、保湿には、水分に加えて油分をしっかり補ってあげることも大切です。

ですので、セラミドの化粧品やオイルなどを使用してケアすることもあります。

それに、食事のご提案などもさせていただいています。

それは、お客様の肌質に合わせてケアを変えられているんですか?

はい、お客様のお肌の状態をみて、パックの内容を変えたり洗顔方法を変えたりしていますよ。

編集部の選ぶ肌の潤いを取り戻すのにおすすめの化粧品

「キレイの先生」編集部です。

ここまでが、渡瀬先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。

ここからは、編集部の選んだ肌の潤いを取り戻すのにおすすめの化粧品をご紹介します。

キレイの先生 ブースターミルク

キレイの先生 ブースターミルク

うるおいを抱えて乾燥知らずに!美容家も驚く洗顔後すぐのミルク

この『キレイの先生』に登場した美容のスペシャリストの先生方と開発した、洗顔後の最初のミルクです。
みずみずしいミルクが肌をふっくらとやわらかくして、うるおいを肌の奥までグングン引き込み、肌の水分保持成分の「セラミド」と「天然保湿因子」がそのうるおいを抱き込んで乾燥知らずのウルウル透明肌に導きます。

●内容量:30mL
●通常価格:税別2,980円

開発協力者の声

サロン結香 矢澤 ともみ 先生

みずみずしいミルクがうるおいを肌奥でギュッと抱えて乾燥知らずのフワフワ肌に!

まずは、ミルクのイメージを裏切るようなみずみずしさにびっくりしました。乾いたスポンジに水分が入っていくみたいにうるおいが肌の奥にギュッと引っ張られて、そのままでいても乾燥を感じません! 肌が水分をきちんと抱え込めるようになって、やわらかくフワフワの肌になって透明感も出て感謝しています(笑)。

* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。

まとめ

今回のインタビューで挙がった、お肌の潤いを取り戻す方法をまとめます。

1. 化粧水をローションパックで付ける
2. クリームを多めに塗る
3. 肌の乾燥が激しい場合は、化粧水の前にクリームを塗る
4. クレンジング・洗顔はぬるま湯で刺激を与えないように行う
5. バランスの良い食事の上で鉄分を摂る
6. お風呂などで血流を良くする
7. 生活習慣を整える
8. 室内環境の乾燥対策をする
9. 紫外線対策を行う

お肌の潤いが不足して乾燥するのは、肌質によるところもありますが、それ以上に、特にクレンジング・洗顔などの普段のスキンケア方法に大きく影響されます。

お肌の潤いを取り戻すには、そこを改善しつつ、スキンケアでしっかりと保湿してあげることが大切です。

お肌の乾燥が気になる方は、渡瀬先生のアドバイスを参考にされてはいかがでしょうか?

* 2018年5月22日に公開した『潤い肌の作り方!スキンケアなど12の方法を美容セラピストに聞く』を再編集しました。

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