「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、「泥パック・クレイパック」です。
神奈川県たまプラーザ 自然療法サロン green+ の後藤 みどり 先生にインタビューさせていただきました。
先生はクレイの講師で、クレイセラピーの講座やクレイパックのワークショップなどを行っていらっしゃいます。
泥パック・クレイパックは、その呼び方の通り、泥をパックする療法のことをいいます。
泥パックは、どんな効果を期待できるのでしょうか?
後藤先生に、泥パックの自宅でのやり方などを教えてもらいました。
目次
泥パックとは
・「泥」と「クレイ」の違いについて
・クレイパックとは
・クレイの種類
泥パックの効果
・顔の泥パックで…
・ボディの泥パックで…
泥パックのやり方
・クレイパックの作り方
・やり方
・パック以外のクレイの使い方
本日のキレイの先生
自然療法サロン green+
後藤 みどり 先生
「キレイの先生」編集部
泥パックとは
「泥」と「クレイ」の違いについて
後藤先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「泥パック」です。
先生は、クレイパックのワークショップなどを行っていらっしゃいますよね。
はい、まず、厳密にいうと、「泥」と「クレイ」は少し違うんです(笑)。
え、そうなんですか!?
はい(笑)。
泥の方が、(指す範囲が)広いです。
鉱物学上、2ミクロン以下の細かい粒子のものを「粘土」…英語でいうと「クレイ」ですね…そう呼び、それに対して、「泥」は、もう少し大きな粒子のものも含みます。
…そうすると、定義上、クレイは「泥の中のひとつ」ということですか?
はい、そうです。
つまり、厳密には、「泥パック」イコール「クレイパック」ではないんですね…。
では、今回は、「泥パック」という言葉も使いますが、基本的には「クレイパック」に関して話をお聞かせください。
はい、大丈夫ですよ。
クレイパックとは
泥パック…正確には「クレイパック」ですね…クレイパックとは何なのでしょうか?
粘土のペーストを乗せるセラピーです。
粘土は水との相性がいいので、基本的には(粘土のパウダーを)水に溶かしてペーストにして使います。
後は、クレイの作用は弱くなりますが、オイルと混ぜてクリームとして使用することもできます。
クレイパックは、昔から行われているセラピーなんですか?
「粘土」という点では、人類とは密接な関係がありますよね。
例えば、土器などもそうですよね。
粘土を焼くと土器になるわけですから。
たしかに、そうです(笑)。
そう考えると、粘土は、大昔から人間の生活の一部にありますよね。
(クレイの)効果を用いたという点では、エジプトのミイラを作る際に、薬草とクレイが使われたといわれています。
そうなんですか!?
それに、日本でも400年以上前から、泥を和紙に入れる製法もあります。
和紙に泥を混ぜることで、燃えにくくなったり、虫が付きにくくなったりする他、湿度による紙の伸び縮みや色褪せもしにくくなるので、国宝級の襖(ふすま)の下地としても使われているそうです。
ただ、泥を使っていたのは、人間よりも動物の方が先だったんだと思います。
例えば、象の泥浴びなどもそうですよね。
それも、泥の効果を動物たちが利用していたという話を聞いたことがあります。
はい、それから近代になって、泥風呂なども出てきましたし、クレイパックも行われるようになりました。
クレイパックは、元々は何に用いられていたんですか?
文献では、(クレイパックは)医療として用いられていたという記録も残っています。
例えば、ケガなどの治療などですね。
ちなみに、現在でも、市販されている胃薬にクレイが入っていたりするんですよ。
え、そうなんですか!?
クレイは、そんな使われ方もしているんですね。
クレイの種類
クレイには、いくつかの種類があるんですよね?
はい、クレイの名称は各メーカー毎に違いますが、基本的には、鉱物によって(種類が)分けられています。
大きくは、「カオリン」・「イライト」・「モンモリオナイト(スメクタイト)」という3つに分けられるんですが、(種類の違いは)構造に違いがあって、それぞれ、初めてみつかった地名が付いています。
例えば、「カオリン」は中国のカオリンで、「イライト」はイリノイ州で、(その構造のクレイが)最初にみつかったため、そういった名前が付けられました。
クレイは、その構造と色で(種類が)分かれていて、カオリンには「ホワイトカオリン」が、イライトには「グリーンイライト」・「イエローイライト」・「レッドイライト」、モンモリオナイトには「ブルーモンモリオナイト」などといった種類があります。
ちなみに、クレイは自然なものなので、(採れた)その都度、色が若干違いますし、水で溶いたときのゆるさも違うんですよ。
クレイの種類
■ カオリン
・ホワイトカオリン
■ イライト
・グリーンイライト
・イエローイライト
・レッドイライト
■ モンモリオナイト
・ブルーモンモリオナイト
クレイの種類について
泥パックの効果
クレイには、どんな作用があるんでしょうか?
クレイの種類によっても違いますし、(効果は)本当にたくさんあるんです…(笑)。
そうしたら、主な作用を教えていただけますか?
(クレイの作用は)主なところでいうと、体内の毒素を出してあげる「デトックス」、「血行促進」、水分やリンパ(全身に張り巡らされていて体内の老廃物を回収して排出する器官)の流れを良くしてくれるような「循環促進」、それから、「イオン交換」や「抗炎症」などもあります。
クレイの主な作用
・デトックス
・血行促進
・循環促進
・イオン交換
・抗炎症
など
顔の泥パックで…
クレイパックは顔にもできますが、顔のクレイパックは、どんな効果を期待できますか?
いちばんは、くすみ(の解消)です。
ワークショップで、(生徒さんの)お肌のお悩みというとシワ・シミ・たるみなどが多いんですが、お顔のクレイパックをやると、お肌が白くなって肌色がワントーン上がるのと、リフトアップするのに驚かれます。
私も顔のクレイパックは試させてもらったことがありますが、くすみの解消は本当に即効性がありますよね。
これは、クレイパックで余分な角質(皮膚表面の古くなった肌細胞)が取れるからなんですか?
それもあると思いますが、くすみは血行不良から来ている場合が多いので、その点もあるんだと思いますよ。
クレイは、血行促進作用が期待できるとおっしゃっていましたもんね。
クレイパックが(顔の)リフトアップにもつながるのは、どうしてなんでしょうか?
(クレイで)血行が良くなったり、体内の循環が良くなったりすることも、関係しているんだと思います。
クレイで血行が良くなり、筋肉もほぐれて、(顔がリフトアップする)ということもあるのかもしれませんね。
ボディの泥パックで…
ボディのクレイパックは、どんな効果を期待できますか?
(クレイで)体内の循環が良くなりますので、肩こりや腰痛にもいいですよ。
それから、ケガしたところなどにも(クレイパックを)使えます。
それは、クレイが(体内の)悪いものを出してくれるからですね?
はい、そうです。
後は、(クレイパックは)筋肉痛などにも良さそうですね?
はい、いいですよ。
クレイは抗炎症作用があり、痛み・痒み・腫れ・赤み・熱などを取り除いてくれるとされています。
クレイパックの効果
泥パックのやり方
クレイにはいくつか種類があるとのことでしたが、(クレイパックが)初めての人におすすめのものはありますか?
「ホワイトカオリン」がいちばん使いやすいと思います。
ホワイトカオリンは、粒子がいちばん細かいんですね。
ヨーロッパでは医療分野に「グリーンイライト」が多く使用されていますが、お肌にトラブルを抱えている方などは、デトックス作用の強いグリーンイライトですと、(その作用が)強く出過ぎちゃう可能性もあります。
そうすると、ホワイトカオリンは、クレイの種類の中では、デトックス作用が優しいんですか?
はい、そうですね。
それから、(ホワイトカオリンは)使用用途が広くて、パウダーとしてそのまま使えます。
例えば、洗顔にも使えますし、歯磨きにも使えますし、デオドラントにも使えますし、止血にも使えます。
後は、美容目的では「モンモリオナイト」もおすすめです。
ちなみに、(クレイの種類の中で)血行促進にいい「レッドイライト」は、脳に近いお顔には使用を控え、首から下のボディにお使い下さい。
クレイパックの作り方
クレイは、パウダーをペースト状にして使うんですよね?
はい、そうです。
(クレイの)パウダーと水を混ぜてペーストにしていきます。
(クレイのパウダーと水は)それぞれ、どのくらいの分量を混ぜるといいんでしょうか?
クレイパックをお顔にするときは、クレイ(のパウダー)が70gくらいです。
ホワイトカオリンのクレイを使う場合は、水はその70%です。
つまり…クレイが70gに対して、水は50mLくらいですね。
はい、(クレイをペースト状にするときは)水から入れて、そこにクレイを加え、そのまま置いておいて、10分くらい待ったら、(クレイパックの)完成です。
クレイパックの作り方
(顔のクレイパックの場合)
■ 材料
・クレイのパウダー 約70g
・水 約50mL
■ 作り方
1) 水を入れる
2) クレイのパウダーを加えてそのまま置いておく
3) 10分くらい置いたら完成
やり方
クレイのパウダーをペースト状にしたら、それをパックとして(顔やボディに)乗っけていくんですよね?
はい、そうです。
(クレイパックの)厚みを持たせたいので、5mm以上均等に乗せてあげるのがおすすめですよ。
クレイパックは、何分くらい乗せておくんですか?
できれば15分以上は置いてほしいです。
いちばん大事なのは、(クレイパックを)乾かさないことです。
(クレイが)乾く前に取るようにしましょう。
クレイを取るというのは、洗い流せばいいんですか?
それでも大丈夫ですが、(クレイパックが)5mm以上の厚さがあると、いきなり洗い流すのは大変だと思います。
ですので、最初はヘラなどで大部分を取ってから、取り切れなかった分を最後はスポンジや洗顔で落としてあげるのがいいと思いますよ。
自分でクレイパックをやる場合、ボディはどんな場所にできますか?
そうですね…(ご自分でボディのクレイパックをするのは大変なので)ご自宅では家族間でクレイパックをやってもらうのがいいと思いますが、工夫すれば「内臓パック」などもセルフでやれますよ。
それは、内臓のあるあたりクレイパックをするということですか?
はい、例えば、代謝が落ちているときは、肝臓パック(のあたりにも置くの)もいいですし、疲れやむくみがひどいときは、腎臓パック(のあたり)もいいですよね。
内臓パックをやる場合は、ガーゼの上にペーストを乗せて、それをペタッと貼ると、やりやすいと思います。
クレイパックのやり方
パック以外のクレイの使い方
セルフケアでクレイを使うんでしたら、足湯にクレイを入れるのもおすすめですよ。
そのときは、足湯に大さじ1杯くらいのクレイ(のパウダー)を入れます。
足湯は全身のケアになりますし、足には生殖器系の反射区があるので、婦人科系のお悩みにもいいです。
足は、デトックスとしては最高の場所です。
それから、クレイを適当に溶かして、それをデコルテや首周りに塗ってリンパを流してあげたりするのも、手軽(なセルフケア)でいいですよ。
後は、お風呂にクレイ(のパウダー)を入れてクレイバスにすることもできますが、そのときは、デトックスしたものがお湯に残るので、クレイバスに入るのはお一人ずつにしてください。
足湯について
キレイの先生 バラに満ちるオールインワンもオススメ!
泥パックにご興味のある方は、このサイトから出ている「キレイの先生 バラに満ちるオールインワン」もおすすめですよ。
キレイの先生 バラに満ちるオールインワンは、このサイトから200人以上の美容スペシャリストの方々の教えをまとめたオールインワンです。
水を一滴も加えず、バラの美容成分の詰まったローズウォーターに贅沢に置き換え(全成分に水の表記がありますが原料由来のものです)、アロマのローズの効能を得ることもできます。
自然なバラの優しく華やかな香りに包まれながら、美容成分98%のチカラでお肌をうるおします。
美容家の感想
成分表示を見ると、最初にくる成分が「ダマスクバラ花水」とある贅沢さ。さらに、「米ぬか油」や「ホホバオイル」をはじめとしたお肌に良い植物油、美肌には欠かせない「セラミド」、「ヒアルロン酸」、「コラーゲン」、そして、25種類もの植物エキスが含まれています。植物の自然な香りが心地良く、本当にこれ1本で十分にうるおうので他のアイテムは必要なくなります!自然派にも安心して使える成分で作られているのが、嬉しいところです。
編集部のここがオススメ!
・美容のスペシャリスト200人以上の教えをまとめた!
・水を一滴も加えずに美容成分豊富なローズウォーターに置き換え!
・98%の美容成分のチカラで肌をうるおす!
バラに満ちるオールインワン
商品名:キレイの先生 バラに満ちるオールインワン
ブランド:キレイの先生
容量:65mL
通常価格:税別2,880円
初回特別価格:税別1,000円
まとめ
泥パック・クレイパックは、デトックス作用が高いことに加え、血行促進や、体内の水分やリンパの循環を促進させるような効果が期待できます。
そのため、顔に使っても美容に良いですし、ボディケアとしてお使いいただくこともできます。
クレイパックは、クレイのパウダーに水を混ぜるだけで作ることができますから、ご興味のある方はお試しになってみてください。
付けた感じも気持ちいいですし、おすすめのケアですよ。