美容のスペシャリストが教えるキレイ

キャスターオイルの効能とプロのすすめる使い方!顔や髪のケアなどに

本日のキレイの先生

中山 せつこ 先生

今回のテーマは、「キャスターオイル・カスターオイル」です。

リズミカルボディセラピー Rhythmoon の中山 せつこ 先生にインタビューさせていただきました。

キャスターオイルはデトックス作用に優れたオイルで、日本でも古くから民間薬として利用されてきたといいます。

そのためボディケアにも使用するのも良いですし、保湿力も高いので顔のお手入れに取り入れることもできます。

そんなキャスターオイルの効果効能や使い方について、オイル講師もされている中山先生に話をお聞きしました。

目次

キャスターオイル・カスターオイルとは
・日本でも古くから民間薬のひとつとして使用されてきた

キャスターオイル・カスターオイルの効果効能

キャスターオイル・カスターオイルの使い方
・顔には化粧水や別のオイルに混ぜて使用するなど
・妊娠線のケアや育毛ケアなどにもおすすめ

キャスターオイル好きにおすすめの化粧品

まとめ

キャスターオイル・カスターオイルとは

中山先生、よろしくお願いします、今回のテーマは「キャスターオイル・カスターオイル」です。

先生は、キャスターオイルがとてもお好きだそうですね。

はい、大好きです(笑)。

そんな先生から、キャスターオイルのどんな話をお聞きできるのか楽しみです(笑)。

まずキャスターオイルは、何から抽出されるオイルなんですか?

トウダイグサ科の多年草(たねんそう)の「トウゴマ」という植物です

キャスターオイルは、トウゴマの小さな種を絞って抽出されるオイルで、別名では「ひまし油」ともいいます。

キャスターオイルの主な産地は、どこですか?

東アフリカが有名ですが、トウゴマは多年草ですので色々なところで採れます。

キャスターオイルは、どんなテクスチャーのオイルなんですか?

ハチミツのようなテクスチャーで粘性があります

そうすると、結構トロッとしているオイルなんですね。

はい、そうですね。

オイルは、酸化には気を付ける必要がありますよね。

キャスターオイルは、どちらかというと酸化しやすいオイルになるんですか? それとも酸化しづらいオイルになるんですか?

キャスターオイルは、キャリアオイルの中でも酸化しづらい性質を持っています。

ですので、持ちが良くて使いやすいオイルですよ

それに、価格的にもお手頃です(笑)。

それも、嬉しいポイントですね(笑)。

キャスターオイルとは

・別名:ひまし油
・植物:トウゴマ(トウダイグサ科)
・抽出部位:種
・テクスチャー:粘性が高い
・安定性:酸化しづらく持ちがいい
・価格帯:比較的お手頃

日本でも古くから民間薬のひとつとして使用されてきた

キャスターオイルは、たしかアーユルヴェーダ(インドの伝統医学)で用いられることも多いんですよね?

そうですね、アーユルヴェーダでは、セサミオイル(ごま油)が代表的なオイルとして知られていますが、キャスターオイルもよく用いられています。

アーユルヴェーダは、「余分なものを出して健康になろう、きれいになろう」という考え方があります。

キャスターオイルはデトックス作用に優れているオイルですので、そういった点でも好まれて用いられているのでしょうね。

そうするとキャスターオイルは、昔からあるオイルなんですね。

はい、キャスターオイルは歴史が古くて、例えば古代エジプトのお墓からもキャスターオイルが出てきて、当時はミイラの保存に使われていたという説もあります。

それからキャスターオイルは、日本でも昔から便秘薬や胸焼けの特効薬としても使われていました。

そうなんですか!?

はい、ですので日本でも70代以上の方でしたら、ひまし油のことをご存知だと思いますよ。

私の母も昔は、熱が出たり体調が悪くなったりしたときに、ひまし油を飲んでいたそうです。

そうするとお腹がくだって、体調の回復にもつながっていたといいます。

キャスターオイルは、日本でも一昔前までは薬用に使われていたんですね…。

はい、それにいまでも、医薬・便秘薬・湿布などにキャスターオイルが入っていたりしますよ。

そうなんですか!? キャスターオイルは薬効が高いことがよくわかるエピソードです(笑)。

キャスターオイル・カスターオイルの効果効能

キャスターオイル・カスターオイルには、どんな栄養が含まれているんですか?

キャスターオイルのいちばんの主成分は「リシノール酸」で、全体の90%くらいを占めます

そうするとキャスターオイルのほとんどは、リシノール酸で構成されているんですね。

リシノール酸は、どんな成分なんですか?

鎮痛(ちんつう)作用や抗炎症作用の高い成分です

キャスターオイルの薬効の高さは、リシノール酸によるところも大きそうですね。

それでキャスターオイルは、どんな効果・効能を期待できるんですか?

サロンでは、主にボディのトリートメント(施術)にキャスターオイルを使用しているのですが、お客様からは「肩こりがすっきりした」といったお声や、冷えの強い方ですと「ポカポカ温まった」といったお声をいただきます

そういった感想からも、キャスターオイルの薬効の高さを感じられますね(笑)。

ちなみにキャスターオイルは、顔に使うこともできるんですか?

はい、大丈夫ですよ。

キャスターオイルは水分をためこむ力に優れていますので、保湿効果も高いです

先程のお話では、キャスターオイルはとろりとしたテクスチャーとのことですから、保湿効果はすごく高そうです。

はい、それにキャスターオイルは、傷んだ細胞を修復する作用もあるといわれています。

そうすると、キャスターオイルはエイジングケアにも良さそうですね。

はい、例えばシミのケアにもいいといわれています

それから、抗菌作用や抗炎症作用もあるので、ニキビを落ち着かせたりする効果も期待できます

ですのでキャスターオイルは、スキンケアでも力を発揮してくれますよ。

キャスターオイルの効果・効能

■ ボディケア
・肩こりが楽になる
・冷えた身体がポカポカする
など

■ スキンケア
・保湿力が高い
・シミのケアにもつながる
・ニキビを落ち着かせる
など

キャスターオイル・カスターオイルの使い方

顔には化粧水や別のオイルに混ぜて使用するなど

キャスターオイル・カスターオイルは、ホームケアではどんな使い方ができますか?

キャスターオイルは、ハチミツのようなテクスチャーですので、直接お肌に塗るには少し使いづらいかもしれません。

ですので、例えばお顔に使う場合は、化粧水に数滴混ぜてあげるのもいいですね

それは、化粧水の保湿力がかなり上がりそうです(笑)。

はい、おすすめですよ(笑)。

後は、比較的サラッとしたテクスチャーの「ホホバオイル」に混ぜることで、美容液代わりにもなります

そのブレンドオイルを、ブースター(洗顔後すぐに使うことで化粧水の導入の役割を果たす)に使うこともできます

いまの話をお聞きすると、キャスターオイルは単体で使うというよりも、化粧水や他のオイルと混ぜて使ったほうが良さそうですね。

もちろんキャスターオイルを単体でお使いいただいても大丈夫です。

ただ先程もお話しましたが、キャスターオイルはハチミツのような粘性のあるテクスチャーですので、べたつきが気になる方は化粧水や他のオイルとブレンドしたほうが使いやすいと思います。

それによって保湿力も高まりますし、それを日焼け後やニキビ跡のケアにお使いいただくこともできます。

キャスターオイルの使い方

【スキンケアでの使い方】
・化粧水に数滴加えて保湿力を高める
・ホホバオイルなどに混ぜて美容液やブースターオイルに使用する
など

関連記事

妊娠線のケアや育毛ケアなどにもおすすめ

キャスターオイルをボディケアに使うときも、キャスターオイル単体ではなく他のオイルにブレンドして使ったほうがいいですか?

それも、お顔に使用するときと同じでお好みで大丈夫ですよ。

キャスターオイルのテクスチャーが気にならない方は、そのまま直接お使いいただいても大丈夫ですし、べたべたするのが苦手な方は、他のオイルとブレンドしたほうが使いやすいでしょう。

当サロンでも、主にボディのトリートメントにキャスターオイルを使用していますが、キャスターオイル単体では粘性が高くてマッサージが難しいので、他のオイルに混ぜて使用しています。

キャスターオイルは、ボディケアではどんな使い方ができるんですか?

キャスターオイルは、お肌の弾力を改善するのにも役立ちますので、例えば妊娠線やセルライトのケアにも使用できます

それから、キャスターオイルは育毛作用もあるといわれています

そうすると、ヘアケアにも良さそうですね。

はい、ですので、例えば髪の毛の元気がなくなったという方にもいいですね。

それにキャスターオイルは抗菌作用があるので、頭皮の地肌にトラブルのある方にもいいです。

ただ、キャスターオイル単体ではヘアケアに使用するにはテクスチャーが重いので、「ココナッツオイル」や「オリーブオイル」などとブレンドしたほうが使いやすいでしょう

そのときは、キャスターオイル・ココナッツオイル・オリーブオイルを、それぞれ「1:1:1」くらいの割合でブレンドしてあげるといいですよ。

ヘアケアには、そのブレンドオイルでまずは頭皮マッサージを行って、そのまま1時間くらいオイルを置いて頭皮になじませるのもおすすめです

それを週に1回くらい行うだけでも、髪の毛が元気になってきますよ。

後は、キャスターオイルはネイルやまつ毛のケアに使うこともできます

キャスターオイルの使い方

【ボディケアでの使い方など】
・妊娠線やセルライトのケアに
・ブレンドオイルで頭皮マッサージを行って、そのまま一時間くらいオイルを置いてなじませる
・ネイルやまつ毛のケアに
など

関連記事

ひまし油の効果効能!プロの教える保湿デトックス作用をいかす使い方(アーユルヴェーダサロン経営者 小澤 和美 先生)

キャスターオイル好きにおすすめの化粧品

「キレイの先生」編集部です、ここまでが中山先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。

ここからは、キャスターオイル・カスターオイルにご興味のある方におすすめの化粧品をご紹介します。

ヴァーチェ マルラオイル

南アフリカで「神の木」とも呼ばれるマルラの木の実から採れる希少なエイジングケアオイルです。マルラの木が乾燥の厳しい環境で育つだけに高保湿で、アルガンオイルの約3.6倍の抗酸化力を備え、「ビタミンC・E」や「オメガ6・9」などの年齢肌に大切な成分を豊富に含んでいます。オイルとは思えないサラサラした質感が特徴で、肌にすっと浸透して油浮きの不快感もなく、オイル独特の匂いもほとんどありません。

●内容量:18mL
●通常価格:税別3,680円

美容家の感想

オイル苦手女子にもすすめられるサラサラ感!保湿力も高くて肌がふっくら!

オイルだけどサラサラで浸透がいいから肌にスッとなじんで、オイルのべたつきな苦手な方にもすすめられる使いやすさです。それでいて、オイルならではの保湿感は高くて、夜のお手入れの仕上げに使うと翌朝までうるおいが保てましたし、肌に弾力が出てふっくらして乾燥小じわも改善されました!

* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。


キレイの先生 ブースターミルク

キレイの先生 ブースターミルク

うるおいが肌奥までギュッ!美容家も驚いた洗顔後すぐのミルク!

この『キレイの先生』に登場した美容のスペシャリストの先生方と開発した、洗顔後の最初のミルクです。
みずみずしいミルクがうるおいを肌の奥までギュッと引き込み、肌の水分保持成分の「セラミド」と「天然保湿因子」がそのうるおいを抱き込み、乾燥肌や年齢肌にはもちろん、肌がふっくら引き締まり毛穴ケアにもおすすめです。

●内容量:30mL
●通常価格:税別2,980円

開発協力者の声

サロン結香 矢澤 ともみ 先生

みずみずしいミルクがうるおいを肌奥までギュッと引っ張りフワフワ肌の毛穴レスに!

まずは、ミルクのイメージを裏切るようなみずみずしさにびっくりしました。まるで乾いたスポンジに水分がギューッと入っていくみたいに、うるおいが肌の奥にギュッと引っ張られて、肌がフワフワにやわらかくなりました(笑)。それに、肌に透明感も出て、毛穴もキュッと引き締まって目立ちにくくなりました!

* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。

まとめ

キャスターオイル・カスターオイルは、ハチミツのような粘性のあるテクスチャーをしていますから、単体で使用するにはべたつきが気になりやすいかもしれません。

ですので基本的には、キャスターオイルを別のオイルにブレンドするか、顔に使用する場合は化粧水にブレンドするなどしたほうが使いやすいでしょう。

キャスターオイルはデトックス作用や保湿力にとても優れたオイルですので、オイル美容にもおすすめですよ。

* 2018年3月7日に公開した『カスターオイルの効果・効能!オイル講師も愛用!自宅での使い方は?』を再編集しました。