「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、「プラセンタ」です。
痩身エステサロン Salon Wish の粉川 眞理 先生に取材させていただきました。
プラセンタは、人気のある美容成分で、化粧品に配合されていたり、サプリメントやドリンクなどに処方されていたりしますね。
私の周りにも、プラセンタのファンは多いです。
プラセンタとは、どんな美容成分で、どんな効果が期待できるのでしょうか?
粉川 先生に教えていただきました。
目次
プラセンタとは
・プラセンタの種類
プラセンタの効果
・美容面
・その他
・プラセンタがおすすめなワケ
本日のキレイの先生
痩身エステサロン Salon Wish
粉川 眞理 先生
「キレイの先生」編集部
プラセンタとは
粉川 先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「プラセンタ」です。
まずは、プラセンタがどんな成分なのかをお話しいただけますか?
プラセンタは、「胎盤(たいばん)」のことをいいます。
とはいっても、もちろん、私たちが普段化粧品で使ったり、サプリメントなどで摂ったりしているのは、胎盤そのものではありません。
一般的には、プラセンタエキスのことを「プラセンタ」と呼んでいます。
つまり、「胎盤のエキス」のことですね。
はい、胎盤は、お母さんがお腹の中に赤ちゃんを宿しているとき、赤ちゃんに栄養を与えていく大切な器官です。
人間の場合、受精卵がわずか9ヶ月くらいで、約3,000gの人間にまで成長していきます。
それを考えると本当にすごいですよね。
(受精卵が)人間の形まで育っていくんですから。
はい、ですので、胎盤には有効な成分がいっぱいあります。
プラセンタには、それらがたっぷりと含まれているんですね。
はい、そうです。
プラセンタの種類
プラセンタには、どんな種類があるのでしょうか?
公益財団法人 日本健康・栄養食品協会では、馬とブタの胎盤から抽出されたエキスだけを「プラセンタ」と認定しています。
たしかに、「馬プラセンタ」や「ブタプラセンタ」はよく聞きます。
それから、「ヒトプラセンタ」もあります。
え、そうなんですか!?
人間のプラセンタがあることは、初めて知りました…。
化粧品やサプリメントでは聞いたことがありません。
そうだと思います。
化粧品などでは、ヒトプラセンタは使えないんです。
ヒトプラセンタは、医療などでは用いられていて、例えばクリニックなどでは使われているますよ。
化粧品やサプリメントで用いられているプラセンタは、馬かブタのものが多いと思います。
馬プラセンタとブタプラセンタでは、違いがあるんですか?
プラセンタは、抽出方法が色々あって、それによって品質が大きく変わります。
最近では、プラセンタを低温処理し、酵素分解による抽出方法が良いといわれています。
(馬とブタで)同じ方法で抽出するのであれば、基本的には、馬プラセンタとブタプラセンタで大きな違いはないといわれています。
ただ、ブタは年2~3回、いちどに何匹も出産しますが、馬は年1回、いちどに一頭の出産なので、プラセンタも馬の方が稀少といわれています。
プラセンタの栄養
赤ちゃんを育てる胎盤から抽出されるプラセンタはとても栄養豊富だと思いますが、どんな栄養が含まれているんですか?
タンパク質、アミノ酸、ペプチド、ビタミン、ミネラル、酵素、成長因子など、様々な成分が含まれています。
それから、プラセンタは、「活性ペプチド」が多いものが良いと言われています。
活性ペプチド…ですか…?
はい、(活性ペプチドを)説明するのは難しいんですが、体内で成分が良い方向に変化していくのを助けるような因子で、(プラセンタに含まれる)活性ペプチドの濃度が、プラセンタの質を決めているもといえます。
プラセンタの栄養
・タンパク質
・アミノ酸
・ペプチド
・ビタミン
・ミネラル
・酵素
・成長因子
など
それらの(プラセンタに含まれる)栄養が、赤ちゃんを育てるんですよね…。
はい、そうです。
ですので、大人がお肌に付けたり飲んだりしてもいいんですね。
余談ですが、馬は、出産直後の子馬の周りに付いている胎盤を、お母さん馬が食べてしまいます。
え!? お母さん馬が、胎盤を食べちゃうんですか!?
はい(笑)。
胎盤には栄養がいっぱいあるので、本能的に(母親の馬の身体に)戻すんです。
プラセンタが本当に栄養豊富なことが分かるようなエピソードですね…。
はい、哺乳類は、胎盤には栄養がいっぱいあって「大切なもの」ということを、本能的に知っているんだと思います。
プラセンタの効果
プラセンタは、化粧品でお肌に付けたり、サプリメントなどで口から摂ったりすることができると思います。
お肌に付けるのと、口から摂るのとでは、違いがあるんですか?
そうですね、どれも効果的ではあるんですが…(笑)。
本来、皮膚にはバリア機能があって、外側からよりも内側から(栄養を)吸収した方が、吸収率はいいはずなんですね。
ですので、プラセンタを胃(酸に溶ける)に行く前に口腔粘膜(こうくうねんまく)などで吸収するのが、効果をたくさん得られるといわれています。
例えば、(プラセンタの)サプリメントでしたら、胃で消化して栄養を吸収しますよね。
その前に吸収させるということは、ドリンク(の形になっている)がおすすめということですか?
はい、ドリンクはいいと思います。
ドリンクは体内への吸収が良く、全身でさまざまな効果を感じられると思います。
ですが、例えば美白効果や「体調が良くなった」などをピンポイントで実感できるまでには、多少時間がかかるかと思います。
シミが薄くなるなどの美白効果や、肌が滑らかになる、ハリが出るなど、そういった目で見てすぐに実感しやすいのは、プラセンタをお肌に塗ることでしょうか。
プラセンタの化粧品を使うということですね。
そうですね、その中でも、プラセンタのエキスそのものである原液を(お肌に)直に塗るのが、いちばん効果を感じられると思います。
先生の話をお聞きすると、プラセンタは、お肌に付けるのも口から摂るのも、両方良さそうですね(笑)。
はい、欲をいえば、両方やった方がいいですね(笑)。
美容面
では、プラセンタが具体的にどんな効果が期待できるのかを教えていただきたいと思います。
まずは、お肌に付けると、どんな効果が期待できるのかをお話しいただけますか?
私がまず実感したのは、美白です。
それから、お肌もツルっとしてハリが出てきました。
化粧ノリも良くなることも、(プラセンタ)原液を使うとすぐに実感できると思います。
後は、シワ・しみ・ニキビ・赤ら顔などにも良いといわれています。
それは、プラセンタでお肌が元気になるような感じでしょうか?
はい、その通りです。
細胞の活性化につながって細胞分裂を促進するといわれています。
(プラセンタで)お肌がツルツルになるのも、ターンオーバーが整って、古い角質が取れるからでしょうね。
ターンオーバーについて
皮膚は、内側で新しい肌細胞が生まれて、それが少しずつ表面に上がり、最後は古くなったもの(角質)が剥がれ落ちて、日々新しく生まれ変わっています。そのサイクルを「ターンオーバー」といいます。
私は、プラセンタはアンチエイジング効果が高いイメージがあります。
はい、そうですね。
ですので、特に40代以降の方にお使いいただいて、効果を実感いただきたいと思います。
その他
プラセンタは、口から摂ることも効果的だとおっしゃっていました。
身体の中から細胞が元気になって、やはり美容面での効果が期待できると思いますが、それ以外でも期待できる効果はありますか?
はい、(プラセンタには)血行促進作用があるため冷えにも良いですし、活性酸素に対しての抗酸化作用や、抗ストレス作用、血管新生作用などもあるといわれ、免疫力向上にもつながります。
抗酸化作用とは
酸化は、細胞が錆び付くようなイメージで、(細胞の)機能が低下してしまい、老化の原因になります。抗酸化作用は、それを抑える作用のことをいいます。
抗酸化について
後は、年をとってくると自律神経やホルモンバランスが乱れやすくなりますが、(プラセンタは)そういったところにも向いているといわれています。
自律神経の乱れについて
ホルモンバランスの乱れについて
プラセンタがおすすめなワケ
私がプラセンタでいちばん「いいな~」と思うのは、抽出方法がきちんとしたプラセンタであれば、これだけの効果・効能がありながら、特に大きな副作用もなく、どなたにでも使えることです。
例えば、サロンでも、敏感肌のお客様には「この化粧品は使えないな…」といったこともあるんですが、プラセンタでしたら、安心してどなたにでもおすすめしやすいですね。
プラセンタは、どんな人でもオールマイティーに効果の期待できる成分なんですね。
まとめ
私も元々プラセンタは好きだったのですが、今回改めて粉川 先生の話をお聞きして、「プラセンタってやっぱりいいな」と再確認しました。
子馬を生んだ母馬が、胎盤を食べるというのは、プラセンタがどれだけ栄養豊富なのかを表しているエピソードですよね。
粉川 先生もおっしゃっていましたが、プラセンタはお肌に付けても口から摂っても、たくさんの効果が期待できます。
しかも、それだけの効果がありながらどなたにでも使いやすい成分なので、おすすめですよ。