「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、「サンフラワーオイル(ひまわり油)」です。
リラクゼーションサロン ココロ の木下 由美子 先生に取材させていただきました。
私はこれまで、ひまわり油は食用油としてしか知らなかったのですが、トリートメント(マッサージ)などでも用いることができるといいます。
木下 先生のサロンでもお使いになっていて、テクスチャーも使いやすいキャリアオイル(植物オイル)だそうです。
サンフラワーオイル(ひまわり油)は、どんな効果・効能が期待できるのでしょうか?
そして、どんな使い方ができるのでしょうか?
木下 先生に教えていただきました。
目次
サンフラワーオイル(ひまわり油)の効果・効能
・栄養
・効果・効能
本日のキレイの先生
リラクゼーションサロン ココロ
木下 由美子 先生
「キレイの先生」編集部
サンフラワーオイル(ひまわり油)とは
木下 先生、よろしくお願いします。
今回のテーマは、「サンフラワーオイル・ひまわり油」についてです。
サンフラワーオイルは、ひまわりから抽出されるオイルなんですよね。
はい、(サンフラワーオイルは)ひまわりの種子から得られるオイルです。
ひまわりは、南アメリカが原産のキク科の植物で、メキシコでは3,000年以上も前から栽培されていて、太陽の象徴として崇拝されていたそうです。
現在でも、真夏のひまわりをみると、元気になったりポジティブな気持ちになれたりしますよね。
そうですね、ひまわりをみると、元気な気持ちがわいてくる感じがします。
サンフラワーオイルというと…つまり、ひまわり油は…食用のイメージが強いのですが、トリートメント(マッサージ)などの美容にも使えるのですか?
はい、美容や健康への関心の高い方には、サンフラワーオイルを愛用されている方が少なくありませんよ。
(サンフラワーオイルは)ボディやフェイシャルなどのトリートメントオイルや、ヘアケアにも用いることができますし、手作りコスメの素材にもなります。
そう言われると、市販されているヘアケアの製品で、ひまわり油を使っているものもあった気がします。
そうですね、(サンフラワーオイルは)椿油と同じような成分が入っているといわれているので、(サンフラワーオイルが配合されている製品としては)ヘアケア製品に多いかもしれませんね。
椿油について
サンフラワーオイルは、どんなテクスチャーのオイルなのですか?
軽くて伸びの良さを感じられるオイルです。
それでいて、浸透力にも優れていてしっとりとしたテクスチャーなので、使い心地の良さを実感いただけると思います。
軽いテクスチャー(のオイル)を好まれる方には、特におすすめです。
(サンフラワーオイルは)香りはあるのですか?
いいえ、ほぼ無臭ですよ。
植物オイルは、酸化に気を付ける必要があると思います。
例えば、「ローズヒップオイル」は美容効果が高く、私も大好きなのですが、酸化のしやすさがネックです。
ローズヒップオイルについて
サンフラワーオイルは、酸化の点ではいかがですか?
保存方法にもよるところはありますが、(サンフラワーオイルは)酸化のしにくさも、特徴のひとつです。
そうすると、ご自宅でも使いやすそうですね。
ちなみに、キャリアオイルの中では、どのくらいの価格帯のオイルになるのでしょうか?
もちろんメーカーにもよりますが、比較的、安価なキャリアオイルになると思いますよ。
サンフラワーオイル(ひまわり油)の効果・効能
栄養
サンフラワーオイル・ひまわり油は、どんな栄養を含んでいますか?
必須脂肪酸の「オレイン酸」や「リノール酸」、ビタミンA・ビタミンD・ビタミンEなどの「ビタミン群」、カルシウム・鉄・亜鉛・リン・カリウムなどが含まれています。
(サンフラワーオイルは)特に、オレイン酸の含有量が多く、椿油やオリーブオイルと同じように、保湿効果が高いです。
椿油について
後は、(サンフラワーオイルには)抗酸化力のある「ビタミンE」も豊富に含んでいて、老化防止にも期待できます。
効果・効能
サンフラワーオイルは、どんな効果・効能を期待できますか?
食用では、腸の活動を促進して便秘の改善や予防になる他、悪玉コレステロールの減少にもつながりコレステロール値の改善を目指したい方にもおすすめです。
それから、老化の原因になる活性酸素を抑制する抗酸化成分の「ビタミンE」などが含まれていて、身体の内外の若さをサポートしてくれます。
これは、食用としてもそうですし、トリートメントで(サンフラワーオイルを使用したときに)もいえます。
サンフラワーオイルは美容の効果・効能の高い栄養を含んでいますから、トリートメントなどでの効果も期待できそうです。
美容面では、どんな効果を期待できますか?
年齢肌にうるおいを与えて、エイジングケアや、加齢による肌トラブルの解消にもつながります。
それから、皮膚軟化作用で固くなったお肌をやわらかくしてうるおいを与えキメを整え、保湿作用で乾燥による肌トラブルの予防や改善も期待できます。
(サンフラワーオイルには)髪に良いとされる椿油と同じような成分が含まれているので、ヘアケアにも有効で、髪の毛にうるおいを与えて、乾燥によるダメージから回復や、切れ毛や枝毛のトラブルにも良いです。
後は、抗炎症作用もあるので、打ち身などのケアにもお使いいただけます。
こうして話をお聞きすると、サンフラワーオイルは、食用としてだけではなく、トリートメントなどの美容面で用いるのも良さそうですね。
サンフラワーオイル(ひまわり油)の使い方
先生のサロンでは、サンフラワーオイル(ひまわり油)をどのようにお使いなのですか?
ボディのアロマトリートメント(マッサージ)のキャリアオイルとして使用しています。
ホームケアでは、サンフラワーオイルをどのように使えますか?
今回は、食用としてではなく、主に美容面での使い方を教えていただきたいと思います。
まずは、アロマトリートメントのキャリアオイルとしてお使いいただけますよ。
それは、スキンケアとボディケアの両方に使えるのですか?
はい、サロンでは(サンフラワーオイルを)主にボディに使っていますが、(スキンケアとボディケアの)どちらにも大丈夫ですよ。
(サンフラワーオイルを)アロマトリートメントに使うときは、オイルと精油をどのくらいの分量でブレンドするのですか?
サロンでは、全身のトリートメントに、オイルが20ccに対して、精油の濃度は1%以内でブレンドしています。
精油は1滴0.05mLといいますから…20ccに対しての1%ということは…大体4滴(0.2ml)くらいですか?
そうですね、後は、どの場所(のトリートメント)に使うかなどによって、全体の分量も変わってきますね。
アロママッサージオイルを作る
それから、私は個人的にアロマクラフトが好きなのですが、手作りシャンプーやコンディショナー、手作り石鹸、手作り美容液などにも、(サンフラワーオイルを)使ったりしています。
手作り石鹸について
例えば、シャンプー・コンディショナーでしたら、香りの付いていない無添加の石鹸シャンプー・コンディショナーが市販されているので、サンフラワーオイルと精油をブレンドして手作りしています。
(手作りするときは)目分量なのですが、200mLのシャンプー・コンディショナーで、10mLくらいのサンフラワーオイルと、4種類くらいの精油を約20滴入れています。
サンフラワーオイルは、美髪効果の高い椿油と同じような成分が入っているとのことですから、シャンプーやコンディショナーにブレンドするのは良さそうですね。
注意点
サンフラワーオイルを使うときの注意点はありますか?
色は薄いものの、黄色いオイルですので、衣服には付かないように気を付けてください。
それから、キク科のアレルギーをお持ちの方もいらっしゃいますので、まずは、ご自分の肌質に合うのかパッチテストで試してみることをおすすめします。
保存するときは、直射日光や高温多湿の場所は避けて冷暗所に保管します。
オイルは空気に触れると酸化して品質の低下が進んでしまうので、(いちど開けたら)ふたをしっかり閉めて密閉するようにしましょう。
まとめ
サンフラワーオイル(ひまわり油)は、食用のイメージが強かったのですが、トリートメントなどにも使うことができるのですね。
オレイン酸の含有量が多く保湿力が高く、ビタミンEなどの抗酸化成分も含んでいるため、美容の効果・効能も高そうです。
木下 先生のサロンでは、アロマトリートメントで、精油を希釈する(濃度を薄める)キャリアオイルにサンフラワーオイルをお使いとのことでした。
ホームケアでも、ボディやスキンケアのトリートメントなどにお使いいただけます。
また、サンフラワーオイルは美髪効果も期待できるので、木下 先生のように手作りシャンプー・コンディショナーの材料にするのも良さそうですね。
美容オイルを検討するときは、サンフラワーオイルも候補に入れてはいかがでしょうか?