「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、「美白」です。
ただ、スキンケアの方法を取り上げるのではありません。
食べ物からのアプローチを考えます。
取材させていただいたのは、ベジ活アドバイザー の生井 理恵 先生です。
私は、このサイトでエステサロンの先生方に取材して、「食事」もスキンケアのひとつと考えるようになりました。
人の身体は、食べたもので出来ています。
それは、お肌もそうです。
食生活を改善することも、「スキンケア」のひとつといえます。
美白には、どんな食べ物がおすすめなのでしょうか?
生井 先生に教えていただきました。
目次
美白におすすめの食べ物(野菜)
・リコピンの含まれる野菜(トマトなど)
・ビタミンCの含まれる野菜(ジャガイモなど)
・エラグ酸の含まれる野菜(イチゴなど)
本日のキレイの先生
食べてキレイになる料理教室
生井 理恵 先生
「キレイの先生」編集部
美白には食べ物も大切?
今回は、「美白におすすめの食べ物」を教えていただきたいと思います。
エステサロンなどの先生方に取材させていただいて感じるのは、きれいなお肌を作るには、スキンケアだけではなく、食べ物も大切ということです。
そうですね。
基本的なことですが、身体は、食べたもので出来ています。
もちろん、お肌も例外ではありませんね。
また、女性は、腸の調子が悪くなって、便秘になりやすい人も多いです。
便秘になると、老廃物が体内をめぐって肌荒れが出たりするなど、腸の状態は、お肌と密接な関係があります。
食べ物を変えることで、便秘にもなりづらくなり老廃物を流せるようになって、代謝の良い身体を作ることができます。
代謝の良い身体になると、痩せやすくもなるので、良いことづくめですね。
食べ物は、美容面でも、本当に大切なことですよね。
はい。
お肌がきれいというのは、食べているものが良いといえます。
ただ、「今日だけ(美容に)良い食べ物を食べればいい」というわけではありません。
食べ物の栄養がすぐお肌に行けば良いですが、栄養は、心臓や脳など生きるために欠かせないところから、先に行きます。
例えば、お肌が荒れていても人は生きることはできますから、肌に(食べ物の)栄養が行き着くのは、最後といわれています。
また、身体の細胞は、90~100日をかけて、新陳代謝を繰り返しています。
そのため、「今日(美容に良い食べ物を)食べて、明日に効果がある」といったものではありません。
長期的なプランを意識して、食べ物を変えていくことが大切です。
きれいになるための習慣を作ることが、10年後のキレイに続きます。
逆に、悪い習慣が続くと、自分自身にリバウンドが返ってきてしまいます。
例えば、「コレコレが美容にいい」と話題になると、すぐに効果が表れることを期待して、一時的にそれに走ってしまいがちです。
ただそれよりも、ゆるくても良いので、例えば「毎日ヨーグルトを食べるようにする」といったようなマイルールを決めて、3ヶ月くらいかけて食事を改善していくと、身体の変化を感じやすいと思います。
短い期間で、ストイックに良い食べ物を摂るよりも、ゆるくても良いので長く続ける方が、効果の還元率も高いです。
美容に良い食べ物のポイント
生井 先生には、「トマトの効果・効能」についても、取材させていただきました。
トマトは、美白に良い食べ物で、朝が栄養の吸収率が高いため、毎朝に摂ることがおすすめだそうです。そして、もっとも大切なのは、「トマトを一日食べたから良い」のではなく、長く続けて食べるということです。そのため、例えば「トマトを毎日料理して食べるのは、ちょっと大変だな…」という場合は、市販のトマトジュースを毎日飲むようにすることでも良いそうです。
まさに、「ゆるくても良いから、長く続ける」ということですね。
20代は、不摂生をしても、お肌にその影響もそれほど出ないと思います。
そして、「自分だけは老化しない、劣化しない」といった妙な自信を、だれもがどこかしらで持っているものです。
分かります(笑)。
ただ、多くの女性が、30歳前後でその自信が壊れます。
それも、よく分かります(笑)。
例えば、30代を過ぎたころから、20代の頃にはなかったシミが急に増えたり、ほうれい線の深さに驚いたりします。
それは、出産などの環境の変化も関係しているでしょう。
そうしたことをきっかけに、スキンケアや食べ物を見直す人も多いです。
食べ物は、即効性はありませんが、(食事を)見直すことで、40代になったときの差が大きくなります。
小さな努力でも良いので、日々の努力が大切です。
美白におすすめの食べ物(野菜)
リコピンの含まれる野菜(トマトなど)
美容には、食事を改善して、それを長く食べ続けることの大切さが、よく分かりました。
では、美白に良い食べ物を教えていただきたいと思います。
先生には、「トマトの効果・効能」についてもお話しいただきましたが、トマトに含まれる「リコピン」は、メラニン色素の生成を抑制する作用があり、美白に良いとのことでした。
生井 先生の「トマト」の記事
リコピンは、赤い色素に含まれている物質とのことでした。
トマト以外では、どんな食べ物に含まれていますか?
例えば、「スイカ」などにも含まれています。
後は、お正月のお節料理に入っている赤いニンジンの「金時(きんとき)ニンジン」にも、リコピンが含まれています。
(リコピンの含まれている食べ物で)どのシーズンでも手に入れやすいのは、やはりトマトですね。
そうですね。
例えば、ミニトマトでしたら、洗って食べるだけで良いので、20代や30代の働いている女性にもおすすめです。
夜に、お弁当を買って帰ってきたときも、足りない野菜を、ミニトマトで補うのも良いです。
ビタミンCの含まれる野菜(ジャガイモなど)
リコピン以外ですと、どんな栄養が美白に良いですか?
「ビタミンC」もおすすめです。
ビタミンCも、メラニンの生成を抑制する作用のある代表的な美白成分ですね。
ビタミンCは、(食べ物から摂取しても)体内で持続できず、4~5時間でなくなるといわれています。
そのため、朝昼晩の食事で摂ってほしいです。
ビタミンCは、どんな食べ物に多く含まれていますか?
「柑橘系の果物」や、「ブロッコリー」、「ピーマン」、「パプリカ」などは、(ビタミンCの)含有量が多いです。
特にパプリカは、ビタミンCの含有量が高く、「黄赤色(のパプリカ)」では1/3を、「オレンジ(のパプリカ)」では1/6で、一日の必要量をまかなえるといわれています。
すごい!
パプリカは、栄養素が高いと聞きますが、そんなにたくさんのビタミンCを含んでいたのですか。
後は、意外かもしれませんが、「ジャガイモ」もおすすめですよ。
そうなのですか?
ジャガイモに、ビタミンCのイメージはありませんでした。
ビタミンCは、熱に弱い栄養素です。
ただ、ジャガイモのビタミンCは、デンプンに守られていて、加熱にも比較的強いです。
すると、ジャガイモは、実は、美白にも優秀だったのですね…。
それは、知りませんでした。
ジャガイモには、糖質が含まれていて、糖質は「悪いもの」というイメージが強いと思います。
ただ、ジャガイモの糖質は、冷やすと「レジスタントスターチ」という難消化性デンプンに変わります。
これは、腸内細菌のエサとなって、腸内環境を整える作用があるため、食べ痩せにもつながります。
ですので、例えば、ジャガイモでポテトサラダを作って冷やしておいたりすると良いですね。
「(ジャガイモが)糖質を含んでいるから摂らない」のではなく、摂る方法を工夫することで、栄養の吸収率も上がり、美白や美容にもつながります。
ビタミンCは、水溶性で熱に弱い栄養素です。
(ビタミンCを含む野菜を)調理するときのポイントなどはありますか?
ビタミンCは水溶性の栄養のため、(野菜を)ゆでると流れてしまいます。
そのため、ゆでるよりも、蒸したり、電子レンジで温めたりした方が良いですね。
(野菜から)流れ出たビタミンCを、そのまま食べることができるスープもおすすめです。
エラグ酸の含まれる野菜(イチゴなど)
リコピンやビタミンC以外で、美白に良い栄養はありますか?
「エラグ酸」も良いです。
エラグ酸は、メラニン色素を抑制する作用があって、美白にもつながります。
エラグ酸は、どんな食べ物に含まれているのでしょうか?
「イチゴ」や、ブラックベリーなどの「ベリー系の果物」、「ナッツ類」などに含まれています。
イチゴは、ビタミンCも多く含まれていて、切るだけで食べることができるので、おすすめです。
まとめ
今回の取材で挙がった、美白におすすめの食べ物をまとめてみます。
■ リコピンの含まれる野菜
1. トマト
2. スイカ
3. 金時ニンジン
など
■ ビタミンCの含まれる野菜
4. 柑橘系の果物
5. ブロッコリー
6. ピーマン
7. パプリカ
8. ジャガイモ
など
■ エラグ酸の含まれる野菜
9. イチゴ
10. ベリー系の果物
11. ナッツ類
など
生井 先生もおっしゃっていましたが、いちばん大切なのは、これらの食べ物を一時的に食べるのでなく、長く続けて食べることです。
それには、例えば「毎日トマトを食べるのではなく、トマトジュースを飲む」といったように、自分で続けられるゆるめのルールでも良いとのことでした。
美白には、これらの食べ物を日常的に摂るように意識してみてはいかがでしょうか?