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ジェモセラピーとは?つぼみ等から抽出のレメディの効果とは

本日のキレイの先生

笹本 佳代 先生

ジェモセラピーとは?つぼみ等から抽出のレメディの効果とは

「キレイの先生」編集部です。

今回は、アロマと自然療法のホリスティックサロン Natura Botanica の笹本 佳代 先生に、取材させていただきました。

テーマは、「ジェモセラピー」です。

「ジェモセラピー」を初めて聞いたという人も、多いのではないでしょうか。

実は、私も、笹本 先生に取材させていただくにあたり、初めて知りました。

ジェモセラピーは、「レメディ」を飲む健康法です。

この「レメディ」も、あまり聞き覚えのない言葉かもしれませんね。

ジェモセラピーとは、レメディとは、何なのでしょうか?

そして、ジェモセラピーは、どんな効果が期待できるのでしょうか?

笹本 先生に教えていただきました。

目次

ジェモセラピーとは

レメディとは

レメディの飲み方

レメディを摂るジェモセラピーの効果

まとめ

本日のキレイの先生

アロマと自然療法のホリスティックサロン Natura Botanica

笹本 佳代 先生

「キレイの先生」編集部

ジェモセラピーとは

笹本 先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「ジェモセラピー」です。

私は、先生に取材させていただくにあたり、「ジェモセラピー」というものを、初めて知りました。

ジェモセラピーとは、何なのですか?

ジェモセラピーは、「ハーブ療法」で、植物療法のひとつです。

木の新芽や、若いつぼみを用いた療法です。

ジェモセラピーの「ジェモ」には、「新芽」や「つぼみ」などといった意味があります。

そのため、ジェモセラピーは、「つぼみ療法」などと呼ばれることもあります。

例えば、ハーブティーには、花びらなどが使われていると思います。

そうですね。

ハーブティーには、(ハーブの)花びらや、葉っぱなどが使われます。

それに対して、ジェモセラピーでは、新芽やつぼみを用いて、それらから抽出した「レメディ」を飲みます。

レメディについては、この後に、詳しく話をお聞きしたいと思います。

ジェモセラピーは、どこで生まれたのでしょうか?

ベルギー人のポール・ヘンリー医師が、フランスで、(フランスの)ドクターたちと研究して、確立しました。

研究を始めたのが1950年代で、1970年代に確立した、比較的新しい療法です。

現在、ヨーロッパでは、ジェモセラピーは、薬局で購入できたり医師が処方したりする「最新のハーブ療法」として注目されています。

ジェモセラピーは、日本ではまだ、あまり知られていないと思います。

日本には、いつ頃、入ってきたのでしょうか?

ヨーロッパに留学している人の中には、ジェモセラピーを日本に持ち帰ってきた人もいるかもしれませんが、ジェモセラピーの協会が設立されたのが、2011年です。

そして、講座を行うスクールは、2016年にスタートしました。

本当につい最近なのですね。

はい。

ですので、ジェモセラピーは、日本ではまだあまり知られていなくて、これからの療法です。

レメディとは

先程、ジェモセラピーは、「レメディ」を飲む療法とおっしゃっていました。

レメディとは、何なのでしょうか?

木の新芽や、若いつぼみから、成分などを抽出したもので、「エッセンス」という言い方もあります。

ちなみに、欧米においては、薬と認定されていないハーブや漢方薬のことを総称して、「レメディ」と呼んでいます。

そのため、フラワーエッセンスで用いるエッセンスなど、「レメディ」といいますが、ジェモセラピーのそれとは、少し違います。

フラワーエッセンスのセラピーは、花のエネルギーを転写したもので、基本的に、植物の成分は入っていません。

それに対して、ジェモセラピーのレメディには、植物の成分自体も含まれています。

ジェモセラピーのレメディは、どのようにして作られるのですか?

木の新芽や、若いつぼみを、穀物アルコール・グリセリン・湧き水などに浸けて、成分を抽出します。

また、(ハーブの)エネルギーも転写されます。

ジェモセラピーでは、成長した花などは使わず、新芽やつぼみを使うのですよね。

それによって、何が違うのでしょうか?

植物が成長するためのビタミン・ミネラル・微量元素・酸素などの栄養は、つぼみが花になったら使われてしまいます。

新芽やつぼみには、それらのたくさんの栄養や、成長エネルギーが、花や葉っぱなどほかの部位よりも多く、ぎっしりと詰まっています。

そして、つぼみなどには、「植物の幹細胞」と呼ばれる「メリステム(分裂組織)」が含まれていることが、いちばんの特徴です。

それは、何なのですか?

茎や枝、花、葉っぱなど、様々なものを形作れる細胞のことをいいます。

例えば、人でいうと、「血管になるよ」、「脳になるよ」、「心臓になるよ」といったことができる、大元の細胞です。

この幹細胞は、植物には、新芽やつぼみといった若い頃にしかありません。

ジェモセラピーのレメディ

ジェモセラピーは、新芽やつぼみに含まれる、(植物が)成長するための「栄養」・「エネルギー」・「幹細胞」などを摂る療法といえそうです。

ジェモセラピーのレメディには、どんな種類があるのですか?

私が取り扱っているのは、36種類、用途に合わせて植物があらかじめミックスされたミックスレメディーを合わせると、60種類近くになります。

そんなにあるのですか!?

はい。

例えば、「カシス」などが有名です。

カシスは、アロマでいうと「ラベンダー」に当たるような、代表的なレメディです。

他には、アロマにもある「ローズマリー」や、「ジュニパー」、また、「ラズベリー」、「イチジク」、「クルミ」などもあります。

(ジェモセラピーの)レメディは、日本では、どこで手に入りますか?

現在は、ジェモセラピーの協会に所属しているサロンや、協会認定のセラピストさんなどから、お買い求めいただくことになります。

レメディの飲み方

レメディの飲み方

ジェモセラピーは、レメディを飲む療法とのことでした。

どのようにして飲むのでしょうか?

レメディをそのまま飲むのですか?

そのまま飲んでも問題はないですが、基本的には、水分に薄めて飲みます。

薄めるのは、水でなければいけない、といったこともなく、水分であれば大丈夫です。

(レメディを)どのくらい薄めて飲むのですか?

50~100mLの水分に対して、レメディを15滴ほど溶かします。

(レメディを)何滴入れるかは、そのときの症状や体調に合わせます。

これを、朝晩の2回、飲みます。

例えば、アロマトリートメント(マッサージ)では、精油を何種類か使ったりすると思います。

レメディも、何種類か入れて大丈夫なのでしょうか?

はい。

(水に薄めるレメディが)一種類でなければいけない、といったことはありません。

例えば、その人の症状などに合わせて、レメディを2種類入れても大丈夫です。

尚、基本的には、レメディの使用は、3種類までとされています。

レメディは、味があるのですか?

はい、ありますよ。

どんな味なのですか?

あまり想像できないですよね(笑)。

そうですね…(笑)。

レメディは、ひとつひとつ、植物によって味が違います。

例えば、ハーブティーも、それぞれの種類で味がちょっとずつ違ってくると思いますが、それに似たような感じです。

レメディも、ハーブですので。

レメディを摂るジェモセラピーの効果

ジェモセラピーは、レメディを摂ることで、どんな効果が期待できるのでしょうか?

ひとつは、不要な毒素や老廃物を(体内から)排出するデトックス作用が、大きいです。

また、免疫力を高めて、身体の弱った部分をサポートしたり、炎症を押さえたり、アレルギーを緩和したりする効果が期待できます。

内臓全体の浄化にも良いため、便秘の解消などにもつながります。

他にも、婦人科系の悩みにも良く、生理痛が楽になったという話も聞きます。

先生ご自身は、ジェモセラピーで、どんな効果を実感されていますか?

私は元々、冷え性だったのですが、冷えが解消されて、冬も辛くなくなりました。

また、疲れにくくもなり、風邪も、ここ一年半くらい、ひいていません。

サロンのお客様からは、「ストレスがなくなった」、「マイナスの感情が消えていった」という声もいただきます。

ジェモセラピーは、植物の成分だけではなく、エネルギーを取り入れることもできるので、それがストレス状態にも関わってくるのだと思います。

まとめ

木の新芽や、若いつぼみには、これから成長するための「栄養」や「エネルギー」がぎっしりと詰まっていて、「幹細胞」も含まれています。

ジェモセラピーは、それをレメディにして飲むわけですから、植物の「成長する力」を身体に摂り入れることができそうです。

笹本 先生は、「(ジェモセラピーは)レメディを飲むだけで、日々のセルフケアを手軽に行えることが、魅力」とおっしゃっていました。

ジェモセラピーは、日本に入ってきてまだ日が浅いですが、これから広まっていくのではないかと思います。

私も、新しい療法を知れて、楽しい取材でした。

笹本 先生、ありがとうございました!