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呼吸が浅いと…呼吸が浅くなる大きな原因は姿勢とストレス!

本日のキレイの先生

青山 暁子 先生

呼吸が浅いと…呼吸が浅くなる大きな原因は姿勢とストレス!

「キレイの先生」編集部です。

今回は、青山ダンスクラフト の青山 暁子 先生に取材させていただきました。

青山 先生は、ピラティスなどのインストラクターをされていらっしゃいます。

ピラティスは、ただエクササイズをするだけではなく、呼吸を大切にするといいます。

そこで、今回のテーマは、「呼吸」です。

こちらは、その前編です。

現代社会は、呼吸の浅い人が多いそうです(私もそのひとりです)。

呼吸が浅いのは、あまり身体に良くなさそうです。

一体、どのような影響があるのでしょうか?

そして、呼吸が浅くなるのは、どんなことが原因になるのでしょうか?

青山 先生に教えていただきました。

目次

「浅い呼吸」とは

呼吸が浅い原因
・原因1. 姿勢
・原因2. ストレス

呼吸が浅いと…

まとめ

本日のキレイの先生

青山ダンスクラフト

青山 暁子 先生

「キレイの先生」編集部

「浅い呼吸」とは

青山 先生、よろしくお願いします。

先生は、ピラティスのインストラクターをされていらっしゃいます。

ピラティスでは、深い呼吸がとても大事と聞きます。

ただ、私も含めて、現代社会は、浅い呼吸になってしまっている人が多いように感じます。

先生は、そのあたりは、どのように感じられますか?

浅い呼吸の人は、とても多いですね。

ほとんどの人が、浅い呼吸になっていて、深い呼吸ができなくなっているように感じます。

それは、ダンススクールの生徒さんたちでもそうなのですか?

はい。

ピラティスは、深い呼吸と共に身体を動かしていくので、最初は呼吸法を覚えたり慣れたりするのに苦労される人もいます。

「鼻呼吸」や「口呼吸」という言葉を聞くことがありますが、それも、深い呼吸に関係しているのですか?

はい。

鼻呼吸は、鼻から息を吸って、鼻または口から息を吐く呼吸のことをいいます。

自然な正しい呼吸で、深い呼吸にもつながります。

なぜ、鼻呼吸が良いのですか?

鼻呼吸は、息が鼻の中のフィルターを通過することで、保湿されたクリーンな空気を肺まで届けることができます。

それに対して、「口呼吸」は、口から息を吸って、口から息を吐く呼吸です。

口から息を吸うと、乾燥した汚れた空気が雑菌と共にそのまま体内に入り、息を深く吸い込むこともできません。

鼻呼吸は、きれいな空気を肺に送ることもできるのですね。

それは、知りませんでした。

ただ、呼吸が深いか浅いかというのは、鼻呼吸と口呼吸の違いだけにあるのではありません。

浅い呼吸というのは、具体的には、肺の上部のわずかなスペースでしか呼吸をしていない状態です。

本来は、肺の隅々まで、空気を送る必要があります。

それが、肺の上部のみで呼吸していると、下の方に老廃物がたまる原因になります。

そして、呼吸は、全身の細胞に、酸素を送る役割があります。

酸素は、すべての細胞の働きに必要なものです。

そのため、細胞に送る酸素の量が足りていなければ、身体に不調が出たりして、不健康な状態になります。

呼吸が浅い原因

呼吸が浅い原因

原因1. 姿勢

呼吸が浅くなるのには、どんな原因がありますか?

とても大きいのが、姿勢の悪さです。

姿勢が悪いと、イコール、呼吸も浅いといえます。

例えば、姿勢の悪さで代表的なのは、猫背です。

私も猫背なのですよね…。

現代人は、スマホやPCなどで、猫背の姿勢になっている人が多いですよね。

例えば、仕事のデスクワークで、5kgほどの重さのある頭が前に出ていると、それを支える身体もしなってきて、猫背になりやすいです。

姿勢が猫背になっていると、肺の入っている肋骨が内側に閉じたようになるので、肺に呼吸が入りにくくなります。

原因2. ストレス

現代人の多くが受けているであろうストレスも、呼吸が浅くなる原因になります。

忙しいときや緊張しているとき、不安だったり、とても頑張ったりしているときは、自律神経は「交感神経」が優位に働き、息を吸うことがメインになります。

それに対して、リラックスしているときは、「副交感神経」が優位になり、深く吐き出すことができます。

自律神経とは

自律神経は、「交感神経(緊張の神経・昼に優位になる)」と「副交感神経(リラックスの神経・夜に優位になる)」があり、この2つが交互に入れ替わることでバランスを取っています。そのバランスが崩れると、心身に大きな影響を与えます。

自律神経は、呼吸とも関係していて、息を吸うときは交感神経が優位に、息を吐くときは副交感神経が優位になります。

ストレスで交感神経がいつも優位になっていると、浅くて早い呼吸になり、上手く吐き出せていない状態になります。

たしかに、思い返してみると、苛々しているときは、呼吸が早くなっている気がします。

ただ、分からないのですが、ストレスで交感神経が優位になっていると、息を吸い続けているような状態になるのですよね。

それによって、酸素もたくさん取り込めて、身体に悪いわけではなさそうですが…。

酸素は、多すぎても少なすぎてもいけません

また、呼吸によって酸素を取り込み、二酸化炭素を排出しているのですが、実は、ある程度の二酸化炭素も、体内には必要です。

そして、呼吸が浅いと、いくら早く息を吸っていても、必要な量の酸素を運ぶことができません。

息をゆっくりと吸い、ゆっくりと吐き出した方が、酸素を全身の隅々まで届けることができるのです。

そうなのですか…。

ストレスで呼吸が早くなっているのと、肺にしっかりと空気を入れられることは、別なのですね。

呼吸が浅いと…

呼吸が浅いと、身体にはどんな影響が出るのでしょうか?

先程、呼吸は、酸素を身体の隅々の細胞まで送り届ける役割があるとお話しました。

例えば、脳に酸素の量が足りていないと、眠くなったり、集中力や記憶力が落ちたり、頭の回転が悪くなったり、物忘れが多くなったりします。

筋肉に酸素が行かないと、疲れやすくなります。

内臓の働きも落ちて、消化不良になって食欲が落ちたり、便秘になったりします。

自律神経でいうと、なかなか眠れなくなったり、不眠症の原因になったりします。

お肌の状態も、悪くなりますね。

それは、お肌の代謝が落ちるからですね。

はい、そうですね。

呼吸が浅いと、身体の機能が低下して、病気や不調の原因にもなります。

浅い呼吸で肌の代謝が落ちる?

皮膚は、新陳代謝によって、日々新しく生まれ変わっていて、うるおいのある健康的な状態を保つことができます(その新陳代謝を、「ターンオーバー」といいます)。ターンオーバーが働くのにも、酸素が必要です。そのため、浅い呼吸で酸素が不足すると、新陳代謝の働きも悪くなって、お肌の状態も悪くなってしまいます。ちなみに、ターンオーバーについては、下の記事でも紹介しています。

まとめ

青山 先生のお話は、私自身もドキリとすることばかりでした。

浅い呼吸の原因は、姿勢がとても大きいとのことでした。

私自身も、猫背で、姿勢が良いとはいえません(反省しているのですが、なかなか改善することができていません…)。

たしかに、猫背で胸が内側に閉じていると、肺に空気が入りづらいです。

そして、呼吸が浅いことは、身体のすべてに悪いといえそうです。

健康や美容にも影響があります。

今回、青山 先生には、深い呼吸をするための方法も教えていただきました。

ピラティスの呼吸法は、「胸式呼吸(きょうしきこきゅう)」といい、深い呼吸です。

深い呼吸を行う方法は、後編でまとめさせていただきます。

是非、こちらと合わせてご覧いただきたい内容です。

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