「キレイの先生」編集部です。
皆さまは、「爪もみ」をご存知ですか?
指先の爪の横をつまむようにして、マッサージする方法です。
ハンドマッサージのひとつですね。
私は今回、フーレセラピーサロン fossette の市川 さちえ 先生に取材させていただき、初めて「爪もみ」という健康法があることを知りました。
爪もみは、どのような効果が期待できるのでしょうか?
市川 先生に教えていただきました。
市川 先生の記事
目次
「爪もみ」の健康法の効果
・効果
本日のキレイの先生
フーレセラピーサロン fossette
市川 さちえ 先生
「キレイの先生」編集部
「爪もみ」の健康法の効果
市川 先生、よろしくお願いします。
先生は、お客様にハンドマッサージのアドバイスをされたりしているそうですね。
その中で、指先の爪の横をもむ健康法があるそうですね。
「爪もみ」ですね。
はい、そうです。
爪もみは、健康に良いのですか?
花粉症をお持ちの人で、そのシーズン前から爪もみを行っていたら、花粉症が出なかったという話もありました。
え、すごい!?
私も花粉症がひどいので、いまからでも始めようかな…。
爪もみは、どのような効果が期待できるのですか?
爪のキワには、「自律神経」のツボがあるとされていて「交感神経」と「副交感神経」を整える効果が期待できます。
自律神経とは
自律神経は、人の心と身体をコントロールしている神経です。「交感神経(緊張の神経・昼に優位になる)」と「副交感神経(リラックスの神経・夜に優位になる)」があり、2つが交互に入れ替わることで、バランスを取っています。
ただ、そのバランスが崩れると、心身にも大きな影響を与えます。例えば、考え事をしていたり興奮していたりするとき、夜なかなか寝付けなかったり、眠りが浅くなったりすることはありませんか? それは、本来は副交感神経が優位になる夜になっても、交感神経の優位な状態が続いていることが考えられます。
つまり、爪もみをすると、自律神経を刺激することができるということですね。
爪もみは、5本すべての指を行ってあげると良いのでしょうか?
「薬指」だけは「交感神経」のツボなので、リラックスしたいとき、症状を落ち着かせたいときなどは、薬指を外して行うのが良いといわれています。
薬指は、交感神経のツボなのですか。
刺激すると、交感神経が優位になってしまいそうですね。
先生のおっしゃるように、爪もみは、薬指以外の4本の指を順々に行うのが良さそうです。
爪もみを行うと、自律神経が整って、身体の免疫力アップにもつながります。
身体の土台作りですね。
例えば、お薬は、身体の表面に表れた症状を改善するためのものです。
それに対して、爪もみは、不調の根本の予防になるのではないかと思います。
方法
爪もみは、いつ行うのがおすすめですか?
夜寝る前のリラックスタイムに行うのも良いですし、気付いたときにもんであげるのでも良いです。
爪もみを寝る前に行うと、副交感神経が優位になって、安眠効果が高そうです。
後は、自分の好きなアロマオイルをプラスして行うと、さらにリラックスすることができます。
アロマオイルをプラスする、というのは、どういうことですか?
エッセンシャルオイル(精油)をキャリアオイル(植物油)に混ぜたものを、爪のキワにすり込むような感じで、もんであげます。
柑橘系のアロマは、リフレッシュや強壮作用、フローラル系はリラックスや鎮静作用もあるので、おすすめです。
アロマでマッサージオイル作り
精油を皮膚に付けるときは、直接塗布するには刺激が強いため、キャリアオイルに希釈(濃度を薄めること)して使います。
下の記事でも紹介していますが、例えばアロマサロンのマッサージオイルも、キャリアオイルに精油を希釈して作られています。
ちなみに、オイルで爪をマッサージすると、ネイルケアにもなりそうです。
下の記事でも紹介していますが、オイルを爪の付け根にのみこむことで保湿することができ、健康的な爪を作る手助けになります。
そして、爪もみだけに限ったことではないのですが、セルフケアをするときは、深呼吸をして、自分自身に「大丈夫だよ、良くなるよ」といったように、プラスになる言葉をかけてほしいと思います。
心と身体は、つながっています。「病は気から」ともいいます。
私も、サロンのお客様が施術を受けてくださるときは、「ほぐれますように…」ではなく、「ほぐれます!」と断言してもらうようにしています。
その他のハンドマッサージ
爪もみ以外で、お客様にアドバイスされているハンドマッサージはあるのですか?
手には、色々なツボがあって、身体全体にアプローチすることができます。
その中でも、万能ツボといわれているのが「合谷(ごうこく)」です。
合谷は、代表的なツボのひとつですね。
合谷を刺激すると、どのような効果が期待できるのでしょうか?
例えば、頭痛や、風邪のひきはじめ、むくみなどに良いといわれています。
また、メンタル面では、不安を抱えていたり、緊張したりするときに良いです。
合谷を押すことで、身体全体を整えることにもつながります。
そのため、お客様には、そこを重点的に押すことを、ご案内したりしています。
万能ツボ「合谷」
合谷は、下のような場所にあるツボです。
市川 先生のおっしゃるように、「とりあえずここを刺激しておけば…」といったような万能ツボです。ちなみに、東洋医学の古い文献では、美肌にも良いツボとして、記載されていたりもするそうです。
「号谷」に関しては、下の記事で詳しく取り上げているので、こちらも合わせてご覧になってみてください。
まとめ
市川 先生の取材以降、夜寝る前に、爪もみを行うようになりました。
爪もみは、副交感神経を優位にするといいます。
最初は、その効果を期待して行っていたのですが、単純に気持ちが良いので、いまでは特にそれを意識することなく行うようになりました。
皆さまも、いちどお試しになってみてください。
純粋に気持ちが良くて、リラックスできますよ。
薬指の爪もみは、交感神経を優位にするといいますから、シャキッとしたいときに良いかもしれませんね。
爪もみは、方法も簡単です。どこでも行うことができます。
何より、気持ちが良いです。
私も続けていきたいと思います。