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「頭寒足熱」とは?お風呂で頭を涼やかにして足を温める方法

本日のキレイの先生

メグリオリ 由紀子 先生

「頭寒足熱」とは?お風呂で頭を涼やかにして足を温める方法

「キレイの先生」編集部です。

編集部では、取材先の先生が決まると、事前に取材テーマをご相談させていただきます。

今回、アロマオイルマッサージサロン ソラノカガミ のメグリオリ 由紀子 先生に取材させていただくとこが決まり、いつものように取材テーマをご相談していると、聞き慣れない言葉が耳に入りました。

「ズカンソクネツ…?」

漢字では、「頭寒足熱」と表します。

これは、健康にも大切なことだそうです。

そこで、メグリオリ 先生には、「頭寒足熱」をテーマにお話しいただくことにしました。

頭寒足熱とは、どういう意味なのでしょうか?

それには、日常生活で、どんなことを心がけると良いのでしょうか?

メグリオリ 先生に教えていただきました。

目次

頭寒足熱とは

頭に熱がこもっていないか?

頭寒足熱の状態に整えるには

まとめ

本日のキレイの先生

アロマオイルマッサージサロン ソラノカガミ

メグリオリ 由紀 先生

「キレイの先生」編集部

頭寒足熱とは

頭寒足熱とは

メグリオリ 先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」です。

実は、私は今回初めて、「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」という言葉を知りました。

頭寒足熱とは、何なのでしょうか?

頭寒足熱は、東洋医学から来ている考え方です。

漢字で書くように、「頭は涼やかな方が良い、足は温かい方が良い」という考え方です。

それが、身体が健康な状態といわれています。

「足が温かい」というのは、分かります。

身体が冷えていると、血流も悪くなってしまいますから。

はい。

上半身には、心臓があって、血液は心臓からスタートして流れていきます。

そのため、上半身は温かいことが多いです。

ただ、足が冷えていると、足先まで血液が行き届きにくくなったりします。

また、足が温まることで、全身の血液循環も良くなり、むくみや疲れも取れやすくなります。

「頭が涼やかな方が良い」というのは、どういうことなのでしょうか?

私は、これは意識したことがありませんでした。

東洋医学には、「気(き)」・「血(けつ)」・「水(すい)」という考え方があります。

編集部のコメント

東洋医学では、人の身体には、気・血・水がめぐっていると考えられていて、これらの循環が良いと健康な状態とされています。

気・血・水については、「手の甲に美肌のツボが?肌荒れにいい「合谷」の場所と押し方」などでも取り上げています。

頭が涼やかでいると、「気」の流れが良くなるといわれています。

例えば、暖房が効きすぎていると、顔は火照ってしまいます。

すると、気のめぐりが悪くなり、イライラしたり、ぼーっとしたり、頭痛や吐き気を催したりする原因になります。

東洋医学では、この状態を、気が逆に回っている「気逆」といいます。

足が温かいだけではなく、頭が涼やかなことも、大切なのですね。

はい。

サロンの施術*でも、全身を触って「どこが冷えてどこが温かいのか」を探り、身体の熱のバランスを出来るだけ取るようにしています。

* 施術は、トリートメント(マッサージ)のことをいいます。

頭に熱がこもっていないか?

自分が「頭が涼やかじゃないな。熱を持っているな…」といったことを、確認することはできるのですか?

頭に熱がこもっているときは、首の後ろを触ると感じられると思います。

また、お年を召した方に少なくないのですが、そこが見た目も赤くなっている場合もあります。

それは、血が滞っている「瘀血(おけつ)」から来ています。

頭に熱がこもっていることが分かれば、自分で「頭を冷やした方が良いな」と意識できるようにもなりますね。

頭寒足熱の状態に整えるには

頭寒足熱の状態に整えるには

頭寒足熱、つまり、頭を涼やかにして足を温めるには、どんなことができますか?

まずは、お風呂です。

お風呂は、温泉のように首までつかるよりも、みぞおちくらいまでつかることが、おすすめです。

下半身を中心に温めて、汗ばむくらいに温まるのが、良いと思います。

半身浴ですね。

また、髪の毛を洗うときも、40度くらいのお湯をお使いの人が多いのではないでしょうか?

私も、そうです。

髪の表面の油分を取ったりするときは、お湯の方が取りやすかったりします。

ただ、落とすものを落とした後は、頭を冷やすようにすると良いと思います。

例えば、35度くらいのお湯を頭にかけてあげたり、もしくは水を使ったりするのも大丈夫です。

私自身は、身体をお風呂に入れたまま、お水で頭を冷やすようにしています。

その後はもちろん、すぐにタオルで髪の毛を拭いて、もういちど湯船につかります。

お風呂で頭を冷やすという話を、最初にお聞きしたとき、「身体が冷えそうだな…」と思いました。

ただ、お風呂に入ったまま頭だけ水で冷やせば、身体が冷えることはなさそうです。

出来るだけ、頭には、自分の体温よりも温かいお湯をかけないようにしてほしいと思います。

それによって、疲れなどから来る顔のくすみがぱっと明るく、頬は紅潮してほんのりピンクに少女のような透明感を感じられるようになります。

くすみが取れにくい方は、是非続けてみてください。

お風呂は、足を温めるのにも良さそうです。

そうですね。

さらに、お風呂の中に塩を入れると、保温効果が高まり、身体の温まった状態が続きやすくなります。

他に、頭寒足熱のために、心がけられることはありますか?

例えば、夜、スマホをついつい手に取ってしまいがちではありませんか?

…はい、その通りです。

例えば、パソコンも使い続けると、熱くなってきたりフリーズしたりすると思います。

脳も、スマホやパソコンを見続けていると、疲れます。

疲れは、疲労物質を解毒する肝臓の負担にもなります。

肝臓が疲れると、くすみやシミの原因にもなります。

特に、夜眠る前は、健康なお肌や身体のためにも、上質な睡眠をとれるようリラックスしていただきたいです。

そのためにも、スマホやパソコンから離れて、脳をクールダウンさせることはとても大切です。

まとめ

頭寒足熱。

頭は涼やかに、足は温める。

これは、東洋医学から来ている考え方だったのですね。

足を温めることの大切さは知っていましたが、頭を涼やかにした方が良いというのは、私の発想にはありませんでした。

メグリオリ 先生のお話にもありましたが、半身浴は、頭寒足熱の考え方からも、効果的な健康法といえそうですね。

私も、考え過ぎたりして、頭に熱がこもるようなことがあります。

夜は寝る直前まで、スマホを手にしたりしています。

これからは、出来るだけ頭を冷やして涼やかにすることも、心がけようと思いました。

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