「キレイの先生」編集部です。
今回は、ホワイトニング・デンタルエステ dental clinic bijou の橘 佳苗 先生に取材をさせていただきました。
その後編の記事です。
bijou さんは、ホワイトニングを行っているクリニックです。
ホワイトニングは、薬剤や光を使って歯を白くする技術のことをいいます。
前編では、その「ホワイトニング」について、取り上げました*。
この後編では、歯を白くするために心がけたいことを、取り上げます。
歯は、いちど黄ばんでしまうと、なかなか白く戻すことはできません。
それは、私も実体験を持って感じています。
そのため、歯を白くするには、予防が大切です。
それには、どんなことを心がけると良いのでしょうか?
歯磨きのポイントはあるのでしょうか?
橘 先生に教えていただきました。
橘 先生の前編の記事
目次
歯の黄ばみ
・「歯の元の色」から来る黄ばみ
・「生活習慣」から来る黄ばみ
本日のキレイの先生
ホワイトニング・デンタルエステ dental clinic bijou
橘 佳苗 先生
「キレイの先生」編集部
歯の黄ばみ
橘 先生のインタビューに入る前に、「歯はどうして黄ばむのか?」ということを考えてみたいと思います。
橘 先生の前編の記事から、簡単にまとめさせていただきます。
橘 先生の前編の記事
「歯の元の色」から来る黄ばみ
皆さまは、歯の元々の色は、何色だと思いますか?
おそらく、「白色」と答えられる方が多いのではないかと思います。
私自身も、橘 先生に取材させていただくまで、そう思っていました。
ただ、大人の歯は元から、真っ白ではなく、黄色っぽい色をしているといいます。
歯の色は、表面にある半透明の「エナメル質」から、中の「象牙質(ぞうげしつ)」の色が透けて見えています。
この象牙質が、黄色っぽい色をしているのです。
象牙質は、年をとると、内側に厚くなっていき、歯は黄ばみやすくなります(黄ばんで見えやすくなる、といった方が正確かもしれません)。
つまり、私たちの歯は、元から黄色っぽい色をしていて、自分では、その色以上に白くすることはできません。
もし、元の歯の色よりも白くしたいときは、クリニックなどで「ホワイトニング」を受ける必要があります。
「生活習慣」から来る黄ばみ
歯は、元から黄色っぽい色をしていますが、生活習慣によっても、黄ばみます。
例えば、赤ワイン・コーヒー・紅茶などを習慣的に飲んでいると、歯に色が染み込みやすいです。
また、タバコも黄ばみの原因になります。
これらは、日常生活の中で、気を付けられることです。
今回、橘 先生に教えていただいたのは、歯の汚れを落とす方法です。
歯の元の色に近付けることができ、歯自体を白くする「ホワイトニング」に対して、歯の「クリーニング」といえるのではないかと思います。
歯を白くするために…
では、歯磨きの方法について、橘 先生のインタビューをご覧ください。
歯は、いちど黄ばむと、なかなか白色には戻りません。
先程、「歯は象牙質の黄色っぽい色が透けて見えている」という話をお聞きして、その理由が理解できました。
ただ、コーヒーの飲み過ぎで歯が黄ばんでしまった場合も、なかなか白色には戻らないイメージがあります。
そうですね。
赤ワイン・コーヒー・紅茶・タバコなどが習慣化していると、歯自体の色が黄ばんできてしまいます。
歯の中の方まで着色するイメージです。
歯を白くするには、歯が黄ばまないように予防することが大切そうですね。
どんなことが、出来ますか?
例えば、コーヒーを飲むときは、水と交互に飲んだりして、口の中に色が残っている状態を減らすことです。
赤ワインを飲んだときは、最後は水を飲んで終わらせるようにすることも、良いです。
また、歯に色の付きやすい食べ物・飲み物を摂った後は、歯磨きを心がけるようにしましょう。
歯磨きの方法
先生は、歯医者さんでもいらっしゃいます。
歯の汚れを落とすのに、歯磨きの方法を教えてほしいと思います。
歯ブラシの選び方にポイントはありますか?
歯ブラシは、ヘッドが薄くて小さなものが、細かいところまで磨けるため、おすすめです。
ホテルに置いてあるようなヘッドの大きな歯ブラシは、奥の方が磨きづらいです。
また、ブラシがやわらかいものは、歯を磨くとき、毛先がグニャッと寝てしまうことが多く、汚れが落ちにくくなってしまいます。
そのため、ブラシの固さは、普通のものが良いです。
そして、それをガシガシと力強くこするのではなく、ペン持ちで、細かく優しく動かします。
歯磨きの強さは、歯ブラシの固さではなく、自分自身で加減をコントロールするようにしましょう。
歯磨き粉の量は、多すぎると、発泡剤*で泡立ちが良すぎて、歯を磨きづらくなります。
また、爽快感があってすっきりするようなものの場合、量が多いと、歯をきちんと磨けていなくても、磨いた気になりやすいです。
そのため、歯磨き粉の量は、1/3~2/3くらいで大丈夫です。
歯磨きは、すべての歯をガーッと磨くのではなく、1回で2~3本を、細かく順番に磨くようにしましょう。
中には、横磨きしかしない方もいらっしゃるようです。
ただ、歯は縦に溝が入っているため、縦のラインに着色しやすいです。
そのため、 です。
特に、歯並びが前後している場所は、しっかり縦磨きをしてほしいと思います。
先生の話をお聞きしていて、ドキリとすることが多かったです。
私は、正しい歯磨きを行えていなかったようです。
意外とそういう方は多いかもしれませんね。
お客様にも、歯磨きの方法をお話しすると、「意外と出来ていなかったんだ…」という方は少なくありません。
先生のお話で、歯磨きは、歯の汚れを落として元の色に近付けるもので、歯を白くするものではない、ということは、初めて知って驚きました。
もし、歯を元の色よりも白くしたいときには、クリニックなどで「ホワイトニング」を受けてほしいと思います。
編集部のコメント
橘 先生に教えていただいた、歯磨きのポイントをまとめます。
1. 歯ブラシはヘッドが薄くて小さいものを
2. ブラシはやわらかいものよりも普通のものを
3. ペン持ちで細かく優しく動かす
4. 歯磨き粉の量は1/3~2/3くらい
5. 1回で2~3本の歯を順番に磨く
6. 縦磨きも行う
* 発泡剤は、泡を生じさせるための原料のことをいいます。
まとめ
橘 先生の話をお聞きしながら、自分の普段の歯磨きを思い返してみると、出来ていないことだらけでした。
歯ブラシは、やわらかめのタイプを使っています。
2~3本の歯を順番で磨かず、全体的にまとめて磨いています。
縦磨きはあまりしていません。
改善点ばかりですね。
取材後から早速、歯ブラシを普通タイプのものに買い換え、教えていただいたように歯を磨くようにしています。
皆さまもいちど、ご自分の歯磨きを思い返してみてはいかがでしょうか?