「キレイの先生」編集部です。
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いきなり何事かと思われたかもしれませんが、取材で酵素風呂に手を入れたときの私の反応です。
衝撃を受けました。
今回は、ひのき酵素 の山内 貴子 先生に、「酵素風呂」について話をお聞きしました。ひのき酵素 さんは、酵素風呂の老舗でいらっしゃいます。
取材では最初に、酵素風呂を見させていただきました。オケの中を見ると、ただのおがくずのようです。
山内 先生に小さな穴を掘っていただいたので、その中に手をそっと入れてみました。
!!?!!?!!!!?!!
びっくりしました。手に熱気がムンムンと感じます。「温かい」ではありません。「熱い」んです。
電気を使っているわけではありません。火をくべているわけでもありません。それなのに…。
想像もしなかった熱に、思わず変な声がもれてしまいました。
取材開始から3分もせずに、酵素風呂の効果を体感することができました。
そんな驚きの酵素風呂について、山内 先生に教えていただきました。
目次
酵素風呂とは
・温度(いちばん風呂)
・温度(2回目以降)
酵素風呂の効果
・疲れが抜ける
・婦人科系の悩みの緩和
・むくみや冷えの改善
・美肌
・その他
酵素風呂とは
酵素風呂は、見た目は砂風呂のようなものです。
(サロンの酵素風呂の)中身は、ひのきのおがくずです。
酵素風呂は、おがくずに「米ぬか」と、「酵素の素」を加えて攪拌(かくはん)することで発酵させます(酵素の素などに入っている微生物が、おがくずや米ぬかに含まれる有機物を分解します)。
そのときの発酵熱によって、酵素風呂は自然と熱が上がるのです。
そして、このときに酵素が発生するため、「酵素風呂」と呼ばれています。
おがくずが酵素風呂に?
「キレイの先生」編集部です。下が、乾燥させたひのきのおがくずの写真です。
下の酵素風呂の写真と見比べてみてください。
酵素風呂の色は、おがくずとは違うと思います。それは酵素風呂が、おがくずに、米ぬかや酵素の素を加えて発酵させているためです。
サロンでは、発酵しやすいように米ぬかを加えていますが、その代わりにコーヒーを入れているお店もあるそうです(コーヒーにも有機物が多く含まれているため、発酵しやすくなります)。
酵素風呂は日々の撹拌をやめてしまうと、発酵しなくなり、熱も上がらなくなります。
そのため毎日丁寧に撹拌してあげなければなりません。ひのき酵素でも開店前に毎日2時間、酵素風呂を攪拌しています。
もし、しばらく旅行に出るといったときは、中のおがくずをすべて処分し、オケをきれいに洗って乾燥させてから、サロンを閉めます。そして旅行から戻ってきたら、新しいおがくずを入れて酵素風呂の準備をします。
酵素風呂が、丁寧に手間隙をかけて管理されていることが、お分かりいただけるかと思います。
酵素のお風呂?
「キレイの先生」編集部です。私は、「酵素」というと、栄養のイメージがありました。例えば、下の記事でも取り上げている酵素ドリンクや、サプリメントなどもあります。ただ、酵素はそれだけではなく、「酵素風呂」のように発酵熱を活かすこともできるのですね。
温度(いちばん風呂)
酵素風呂にも、「いちばん風呂」があります。撹拌してから、まだ誰も入っていない酵素風呂です。
いちばん風呂は、かなり高い温度をキープしています。温度計だけを入れると、60~70度くらいの温度です。
しかし、酵素風呂に人が入れるくらいの大きな穴を空けると、表面温度は下がって45度くらいになります。
そしてそこに人が入ると、体感温度は47~48度くらいで、カッとした熱さです。
そのため、「私はあまり汗をかかないんです」という方でも、酵素風呂に入ると汗をぐっしょりかきます。
また、それだけ熱いので、酵素風呂に長時間入っていることはできません。
慣れていらっしゃる方でも、いちばん風呂は15分くらいで上がられます(普通の方でしたら、10分くらいで出られることが多いです)。
ただその短時間でも、身体はポカポカに温まります。
温度(2回目以降)
酵素風呂は、50~60kgの身体が入ります。そして特に女性は、身体が冷えていることが多いです。
そのため、人が酵素風呂から上がると、発酵熱もそれに持っていかれ、酵素風呂の温度も下がります。
発酵熱でまた熱が上がるのには、少し時間がかかります。
そこで、お客様がいちど入った酵素風呂は、一時間くらいは間を空けるようにしています。
その間に発酵が進んで熱も上がり、次のお客様が入られるようになります。
(ひのき酵素で、一日の酵素風呂の人数に限りがあるのは、そのためです)
頑固な冷え性で汗が出にくい方、疲労がピークにまで来ている方は、いちばん風呂がおすすめです。のぼせやすい方や、リラックスして少し長い時間温まりたい方は、2回目以降の適度な温度の酵素風呂がおすすめです。
酵素風呂の入り方
酵素風呂は、発酵熱で熱の上がっているおがくず(や米ぬか、酵素液)の中に、顔だけを出して全身、埋まっていただきます。
このときお客様には紙ショーツとヘアキャップをかぶっていただき、耳まで埋めます(紙ショーツ1枚で入るのに抵抗がある場合、汚れてもいいようなキャミソールなどをご持参ください)。
お風呂も身体を温められますが、水圧があります。ただ酵素風呂は、身体の上からおがくずをかけるだけです。
ふかふかの中に横になれて、「それが気持ち良い!」という声もお聞きします。
そして、全身が発酵熱で包まれることで、身体はポカポカと温まり、汗をぐっしょりとかきます。
この温まり方は、他にはあまりないのではないでしょうか?
例えば岩盤浴やサウナは、長時間入っていないと、「(身体が)温まったな」とは感じづらいと思います。
ただ酵素風呂は、短時間でも汗でびしょびしょになります。
またお客様の中には、サウナが「呼吸で吸い込む息も熱いから苦手」という方がいらっしゃいました。
その方は、「(酵素風呂は顔を外に出していて、呼吸の息は熱くないため)大丈夫」とおっしゃいました。
酵素風呂から上がったお客様は、その後シャワーを浴びられますが、それから10~15分は汗が引きません。
それだけ身体の芯から温まったということです。
お客様には、クールダウンして汗が引いてから、お着替えいただいています。
そのため、お店に入ってからお帰りになるまで、トータルで1時間ほどかかります。
酵素風呂の効果
疲れが抜ける
サロンでは、酵素風呂に入りに来られるお客様は、「疲れをとりたい」という方が多いです。
酵素風呂は、クタクタのときに入ると、身体が楽になります。
ある会社員のお客様は、疲れきってお越しになったのですが、酵素風呂に入った後は、「また会社に行こうかな」とおっしゃっていました(それは、もちろんお止めしました)。
私自身も忙しい一日で、夕方には「もう動けない」というくらい疲れたときも、酵素風呂に入ると元気が戻ります。
酵素風呂は、お疲れがたまっている方には、特におすすめです。
婦人科系の悩みの緩和
生理痛や生理不順、不妊などは、お腹周りの冷えが原因になります。
酵素風呂は、発酵熱で全身が包まれ、お腹周りからお尻まで、すべてを温めることができます。
こうした温め方ができることは、あまりないのではないかと思います。
お客様の中には、不妊でお悩みだったのが、定期的に酵素風呂に入って妊娠されたという方もいらっしゃいました。
むくみや冷えの改善
女性が酵素風呂に入と、「上半身よりも下半身の方が熱い」という方が少なくありません。
それは、下半身の冷えている女性が多いためです。女性は男性と比べて、足の筋肉量が少ないです。そのため血行が悪くなりやすく、冷えやすいです。それが、むくみにもつながります。
酵素風呂は、発酵熱で全身を包み身体を温めることで、むくみや冷えの改善にも効果があります。
(ちなみに冷えは、寒いシーズンに限ったものではありません。例えば夏場も、薄着が多くなってサンダルをはいたり、室内は冷房が効いていたり、冷たい飲み物を飲んだりすることで、身体は冷えやすいです)
足の冷えについて
「キレイの先生」編集部です。ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれていて、筋肉の収縮がポンプのような役割をして、足の血液(やリンパ)を上半身に戻してくれます。女性は男性と比べて、足の筋肉量が少ないため、血行が悪くなりやすく、冷えやむくみなどの原因になります。
美肌
酵素風呂に入られるサロンのお客様は、美肌が目的というよりも、「疲れを取りたい」や「何かを改善したい」といった方が多いです。
ただ、結果的に皆さま、お肌もきれいになられています。
例えばあるお客様は、生理痛がお悩みで、定期的に酵素風呂に入っていらっしゃいました。そして生理痛が楽になった頃、顎(あご)のニキビが見えなくなったことに気付いたそうです。
顎に出来るニキビは、ストレスなどによるホルモンバランスの乱れが原因と考えられます。酵素風呂で身体が温められてホルモンバランスも整い、ニキビの改善にもつながったのでしょう。
また顔のくすみは、血行の悪さが原因です。そのため、酵素風呂に入ると1回で、くすみの改善をご実感いただけると思います。
身体が温まることの美容効果
「キレイの先生」編集部です。下の記事でも紹介していますが、身体が温まると血流が良くなるため、栄養がお肌にも行き届くようになり、美肌効果も期待できます。
その他
肩こりや腰痛は、血行が悪くなっている状態です。
酵素風呂で身体が温まると、血行も良くなるため、肩こりや腰痛の軽減につながります。
また、酵素風呂に入っている間は、ヘアキャップをして耳まで埋まっています。
身体は熱に包まれて、音も遮断されているというのは、あまり経験のないことだと思います。
それは瞑想にも向いているので、私はお客様に、「出来るだけ仕事のことを考えないで、頭を空っぽにするようにしてみてください」とお話ししています。
ヒートショックプロテイン
最後に、酵素風呂によって期待できる、「ヒートショックプロテイン」の働きについてご紹介します。
人の身体のほとんどは、タンパク質で出来ています。
タンパク質は、加齢・疲労・ストレスなどによって、傷ついていきます。それをそのまま放置しておくと、具合が悪くなったり、心の調子を崩したりする原因になります。
また、お肌の弾力成分であるコラーゲンやエラスチンも、タンパク質です。これらは、加齢・紫外線・乾燥などでダメージを受け、お肌は弾力がなくなり老化します。
このタンパク質のダメージを修復する作用があるのが、「ヒートショックプロテイン」です(これも、タンパク質のひとつです)。
ヒートショックプロテインは、身体に適度な熱を与えたときに、体内で生成されます。それが、40~42度の温度で約10~15分くらい身体を温めたときといわれています。
ひのき酵素では、酵素風呂に平均15分間は入っていただきます。
それによって体内では、ヒートショックプロテインが生成され始めます。
それによって、お肌に弾力を取り戻すことも期待できます。実際、酵素風呂に入られた後のお客様は、お肌にハリが出ていることも多いです。
まとめ
「キレイの先生」編集部です。
今回、ひのき酵素さんで酵素風呂に少し手を入れさせていただいたのは、いちばん風呂でした。
見た目は、ただのおがくずなんです(山内 先生、すいません)。ただ、そこから発せられる熱気がムンムンと感じます。
見た目とのギャップが大きくて、不思議な感じがしました。
山内 先生にはその後、酵素風呂の効果について、色々お話しいただきましたが、あの熱気だけで「これはすごく身体が温まるな」ということはすぐに分かりました。
山内 先生は、酵素風呂は「疲れているときにおすすめですよ」とおっしゃっていました。私も疲れがたまったときは、体験してみようと思います。
皆さまもお疲れになったときは、酵素風呂をいかがでしょうか?
おがくずから発せられる熱気に、驚かれると思いますよ。
(取材:「キレイの先生」編集部 文:ひのき酵素 山内 貴子 先生、「キレイの先生」編集部)