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本当は怖い「冷え」健康編:内臓の不調とストレスの原因にも

本日のキレイの先生

堀 友賀 先生

本当は怖い「冷え」健康編:内臓の不調とストレスの原因にも

前回の記事では、「冷えが美容にこんなにも悪いんだよ」ということをご紹介させていただきました(詳細は「本当は怖い「冷え」美容編:そのお肌の老化は冷えが原因かも」をご覧ください)。ただ、まだ終わりではありません。「冷え」について、もう少し話をさせていただきます。冷えは健康の大敵でもあります。

「内臓」の働きが低下する

寒いと体がこわばって、動かないと思います。運動をする前、ストレッチや準備運動で身体を温めるのも、そのためです。

身体が冷えていると、それと同じことが体内でも起きています。

内臓がうまく働かないのです。

「内臓」の働きが低下する

内臓の働きが低下していると、食べたものの栄養もしっかり吸収できません。

老廃物も排出されづらくなります。

例えば、便秘も、冷えによって、腸の働きが低下しまうことが、原因のひとつとして挙げられます。

春先に胃腸の調子がいまいちと感じたことはありませんか?

それも、冬の寒さで体が冷えて、胃腸の働きが鈍っていたことの影響と考えられます。

脂肪がついて肥満の原因にも

脂肪がついて肥満の原因にも

そして、内臓の調子が悪いと、内臓を守るため「脂肪」がつきやすくなっています。

男性に多いメタボリックシンドロームの原因のひとつも、身体の冷えと考えられます。

身体が冷えていると、肥満の原因にもなってしまうのです。

「ストレス」を感じやすくなる

お風呂に入った後は、気持ちがポジティブになりませんか?

それは、身体が温まっているからです。

身体が冷えると、心もその逆、ネガティブな方向に傾きやすくなります。

「ストレス」を感じやすくなる

冷えで交感神経が強く働く

私たちには、「自律神経」というものが働いています。

自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」から成り立っています。

昼間は「緊張」の交感神経が、夜は「リラックス」の副交感神経が強くなり、交互に入れ替わっています。

■ 自律神経:
・交感神経:「緊張」の神経で昼間に働く
・副交感神経:「リラックス」の神経で夜に働く

健全な精神状態でいるためには、この自律神経のバランスが大切です。

しかし、身体が冷えると、交感神経が強く働きます。「緊張」の神経ですね。

ストレスを感じやすく、睡眠の質も低下してしまいます。

すると、夜も交感神経が強くなってしまいます(本来、夜に強くなるのは、副交感神経です)。

その結果、さらにストレスを感じるようになり、不眠にもつながります。

そして、日中のダメージが修復できなくなり、というように、堂々めぐりの悪循環です。

冷えがうつ病の原因にも

事実、うつ病の患者さんの中には、冷えが原因の方もいらっしゃいます。

そのくらい、冷えは、精神的にも良くないのです。

まとめ

こうして「冷え」についてまとめてみると、ぞっとしますね。

美容にも悪い。

身体にも悪い。

精神にも悪い。

良いことは、ひとつもありません。

これから寒い時期が続きます。

皆さまも、くれぐれも身体の冷えにはご注意ください。

(取材:「キレイの先生」編集部 文:La Chance 堀 友賀 先生、「キレイの先生」編集部)

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