突然ですが、もしあなたが病気になって入院することになったとします。そのとき、あなたはどんなことを考えて、治療に臨みますか? 「病気と闘って早く退院しよう!」、そう考えますか? もしかすると、その考え方によって、どのくらいで退院できるかも決まってしまうかもしれません。
身体は心の影響を受ける
私たちは誰しもが、ポジティブエネルギーとネガティブエネルギーを持っています。
エネルギーとは、感情・思考を表し、ポジティブエネルギーとは「プラスの感情(嬉しい、楽しい、など)」、ネガティブエネルギーとは「マイナスの感情(ストレス、怒り、など)」のことをいいます。
(詳細は「当たり前だけど何で? 「ストレスはお肌に悪い」理由を解説」をご覧ください)
そして、人間の身体は、不思議なことに、ポジティブエネルギーが強いと健康に促され、ネガティブエネルギーが弱いと不調に促されます。
皆さんも例えば、ストレスを感じたときに、身体が不調になったことはありませんか?
身体は心と強いつながりがあるため、同じことを行っていても、感情(エネルギー)の持ち方によって、身体が違う変化を起こすこともあるのです。
同じ目的でも心の持ちようで結果が異なる
あなたはなぜジョギングをしますか?
例えば、ジョギングをするときに、下記の2つの理由があったとします。
A) 病気になりたくない
B) 健康になりたい
一見すると、どちらもゴールは同じことのようにみえるでしょう。
しかし、面白いことに、A) の「病気になりたくない」と思ってランニングをしていると、病気になりやすいのです。一方で、B) の「健康になりたい」と思ってランニングすれば、毎日を元気に過ごせるようになるでしょう。
それは、A) の「病気になりたくない」という考え方が、ネガティブな感情のためです。そして、ネガティブな感情が強いと、身体もネガティブな方向に引きずられてしまいます。
それに対して、B) はポジティブな感情で、身体もポジティブな方向に促されます。
あなたは入院したときにどう考えますか?
は、最初の質問に戻りましょう。あなたが病気で入院するとなったとき、どう考えるでしょうか?
A) 病気と闘って早く退院する
B) 早く退院して家族と会いたい
どちらも、「早く退院したい」という想いは、変わりません。しかし、入院日数には差が表れるかもしれません。
もうお分かりですね。
もし入院日数が伸びるとすれば、A) の「病気と闘って早く退院する」の方が可能性は高いでしょう。それは、ご想像の通り、病気というネガティブな要素にフォーカスを当て、考えているためです。
それよりかは、B) のように、「早く家族に会いたい」や、「早く退院しておいしいものを食べたい」といったような、ポジティブな感情の方が、身体もポジティブな方向に促してくれます。
もし、周りに入院される方がいらっしゃったときは、「病気と闘って」「頑張って」というような励ましよりも、「早く退院して会いたい」というような言葉の方が、身体には良い作用が表れるかもしれません。
まとめ
このように、同じことを行っていても(同じことを目的にしていても)、心の持ちようによって、結果に変化が表れることもあります。
なにを行うにしても、ネガティブな感情から考えるのではなく、ポジティブな感情で考えるようにするということも、大切なことなのかもしれません。
(取材・文:「キレイの先生」編集部)