竹部先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「おでこのコリをほぐす方法」です。

先生は、セルフケアのワークショップを開かれていらっしゃいますが、生徒さんにもおでこが硬くなっている方はいらっしゃいますか

はい、多くいらっしゃいます。

セルフのマッサージでも、ご自分でおでこや頭をもんだときに「痛い！」という方もいらっしゃいます。

それに、こうして側頭部をつかんで頭をもんだときに、お顔が一緒に動かない方も多いです。

本来は頭をもむと、お顔も一緒に動きます。

あれ…、私も頭をもんでも、顔が一緒に動きません（苦笑）。

そうすると、おでこから頭のほうが硬くなっているようですね（笑）。

おでこのコリに、自分ではまったく気付きませんでした…（苦笑）。

頭は、シャンプーで毎日洗うときに触りますが、手でもむことは少ないと思います。

ですので、おでこや頭のほうのコリに、ご自分では気付かれていない方も多いですよ。

そもそもの質問なんですが、例えば肩こりは、肩の筋肉が硬くなる症状のことをいいますよね。

おでこのコリも、筋肉が硬くなるんですか？

はい、そうです。

おでこにも筋肉があるんですか…？

はい、おでこにも筋肉がありますよ（笑）。

おでこには、「前頭筋（ぜんとうきん）」という筋肉があります。

この筋肉は、眉毛を動かすときに一緒に収縮します。

前頭筋が硬くなっておでこがこると、どんな影響があるんですか？

筋肉が硬くなると、動きも悪くなります。

そうすると、お顔を引き上げる力も低下してしまい、お顔全体が下がってきてたるみが起こりやすくなります。

それによって、目元のたるみの原因にもなりますし、フェイスラインも下がってきます。

日々の生活習慣で、おでこのコリの原因になることはありますか？

現代社会は、やはりスマホやパソコンの影響が大きいですね。

スマホなどをみるときは、まばたきの回数が減って、眼精疲労の原因にもなります。

おでこは、そうした影響も受けます。

それに、スマホやパソコンをしているときは、あまり表情も動かしません。

例えば身体も同じ姿勢を続けていると、筋肉がこりますよね。

お顔の筋肉もそれと同じで、あまり動かしていないと硬くなりやすいです。

他に、おでこのコリの原因になることはありますか？

ストレスによるところもあります。

おでこもそうですが、頭の筋肉は脳の近くにあります。

ですので、特にストレスの影響を受けやすいです。

そうするとストレスで、おでこの筋肉も硬くなってしまうんですか？

はい、ストレスの影響を受けやすいです。

例えばストレスがあると、おでこに力が入ったりしませんか？

たしかに、します。

そうすると、筋肉も硬くなりやすいですよね。

おでこのコリをほぐすと、どんな効果があるんですか？

まずは、お顔全体のリフトアップにもつながります。

それに、そうしてお顔全体が引き上がると、目もパッチリと大きくなります。

それから筋肉がほぐれることで、血流も良くなります。

それによって、お顔のくすみが取れてトーンも明るくなります。

それらのことは、マッサージでおでこのコリをほぐしてあげると、すぐに感じやすい効果だと思いますよ。

おでこのコリをほぐすのに、セルフケアでやれることはありますか？

はい、マッサージがおすすめです。

そのときは、おでこだけではなく、頭全体をマッサージしてあげるといいですよ。

それによって、おでこも含めて頭全体のコリをほぐすこともできます。

マッサージはまず、側頭部から始めます。

側頭部を指の腹でつかんで、「上に、上に」と動かします。

頭蓋骨にくっついている筋肉をはがしてほぐしていくようなイメージで行ってあげましょう。

頭の筋肉をほぐすのに、痛いくらいの力でマッサージする必要はありません。

ご自分が気持ちよくリラックスできるくらいの力で行ってあげるといいですよ。

このマッサージのポイントは、「上に、上に」を意識することです。

それで、いまのマッサージを、おでこの髪の生え際でも行います。

そして、後頭部と頭頂部でも行います。

ちなみに頭頂部をマッサージするときは、手を左右上下に動かしてあげましょう。

これらのマッサージは、それぞれ3分くらい行っていただくのが理想です。

ただ3分は、長く感じる方もいらっしゃるでしょう。

それでも1～2分は行っていただきたいです。

マッサージは、朝晩に行っていただくのが理想です。

後は、会社のオフィスで休憩中に行ってあげてもいいですね。

いまの頭のマッサージは、お風呂でシャンプーをするときに一緒にやるのも良さそうです。

はい、それもいいですね。

おでこをほぐすには、もうひとつおすすめのマッサージがあります。

それは、おでこの左右片側ずつでマッサージを行う方法です。

マッサージはまず、指を目の幅くらいに広げて両手の3本（人差し指・中指・薬指）の指で、おでこの左右片方を押さえます。

そして、おでこを左右に動かします。

このマッサージも、中の筋肉を動かすようなイメージで行います。

それを、おでこの左右でそれぞれ10回ずつくらい行ってあげましょう。