「キレイの先生」編集部です。
「この夏、筋トレを頑張ったんですよ。腹筋が割れました。ダイエットにも本当にいいですよ」
髪を切りに行ったとき、美容師さんの話を「それに比べて私は…」とひがみ半分で聞いていました。私は学生時代の部活以来、筋トレをしていません。それでは、筋肉も衰えてしまうのも仕方がないですよね。
そして、筋肉が衰えるのは、身体に限った話ではありません。
顔の筋肉も、使わなければ衰えてしまいます。そして、それがたるみの原因にもなります。
今回は、水野 洋美 先生に話をお聞きしました。水野 先生は、フラワーアレンジメントの講師で、エステティシャンさんでもいらっしゃいます。
テーマは、「顔筋マッサージ」です。「顔の筋肉をマッサージ」すると書くように、ホームケアでも顔の筋肉を鍛える方法です。
顔筋マッサージには、どんな方法があるのでしょうか?
水野 先生に教えていただきました。
目次
顔筋マッサージの方法
・1. プレマッサージ
・2. 額のマッサージ
・3. フェイスラインのマッサージ
顔の筋肉の衰え
お肌の衰えは、19歳から始まるといわれています。
そして、35歳くらいから、きちんとお手入れをしてきた人と、そうではない人では、お肌の状態に差が表れるように感じます。
それには、活性酸素が大きく関係しています。
人の身体には、活性酸素をやっつける「SOD」という酵素があります。この酵素は、35歳から量が減少することが分かっています。
編集部のコメント
顔の筋肉の本題に入る前で恐縮なのですが、活性酸素について簡単に補足させていただきます。
活性酸素は、その名の通り、元気な酸素です。ただ、その元気が行き過ぎていて、他のものを酸化させてしまう作用があります。
酸化とは、簡単にいうと、錆びてしまうということです。
よく「老化」という言葉が使われると思いますが、それは細胞が酸化することをいい、活性酸素が原因といえます。
つまり活性酸素は、お肌の老化の進めてしまう美容の大敵なのです。
活性酸素については、「活性酸素・過酸化脂質は美肌作りの大敵!活性酸素の原因とは」で詳しくご紹介しています。
私はこの取材で、「活性酸素は、なんて嫌なやつなんだ」と思うようになりました(実は、身体に必要なものでもあるんですよ)。
活性酸素が美容にも本当に悪いことがお分かりになると思うので、是非合わせてご覧になってみてください。
筋肉も、年をとると衰えます。それも老化のひとつで、自然現象といえます。
身体の筋肉は、動かすことで鍛えられています。ただ顔の筋肉は、そうはいきません。
顔の筋肉が衰えると、弾力がなくなり、重力に逆らうことができなって下がってしまいます。
それによって、下のような悩みの原因になります。
■ 口角の周りの筋肉が衰えると…
ほうれい線が出やすくなったり、ほっぺが落ちてきたり、フェイスラインが下がって顔が四角くなったりします。
■ 目の周りの筋肉が衰えると…
まぶたが下がって二重が一重になったり、目の下にたるみが出来たりします。
編集部のコメント
私もこのサイトの取材をするようひなって、顔には本当にたくさんの筋肉があることを知りました。
例えば、口角を動かす筋肉にしても、口角を上げる筋肉(大頬骨筋・だいきょうこつきん)と口角を横に広げる筋肉(笑筋・しょうきん)があります*。さらにいうと、口角を下げる筋肉も別にあり、口周りの筋肉だけでも、たくさんの種類があることがお分かりいただけると思います。
口角を上げる・横に広げる筋肉が衰えると、重力に逆らえずに頬が下がって、ほうれい線につながります。
このことについては、「ほうれい線に直結する筋肉とは?口周りの表情筋エクササイズ」でも詳しくご紹介しています。
顔の筋肉が衰えるのは、表情を動かせていないことも、原因のひとつです。表情が豊かな人は素敵なだけではなく、顔のたるみも出づらいのです。
「できるだけ表情豊かに過ごそう」と思える面白い内容ですよ。
顔筋マッサージの効果
私はエステのトリートメントで、「本来の肌細胞をよみがえらせる」ことをコンセプトにした、最新技術のヒト幹細胞の化粧品を使っています。
ただ筋肉は、鍛えない限り、リバースする(よみがえる)ことはできません。
顔の筋肉を鍛えるには、発声練習などの方法がありますが、私が行っているのが「顔筋マッサージ」です(ちなみに顔筋マッサージでも、ヒト幹細胞のマッサージクリームを使用しています)。
顔筋マッサージは、通常のオイルマッサージと比べると圧力をかけて、筋肉に刺激を与えることで、鍛えていきます。
それによって、衰えた筋肉の弾力を取り戻すことができ、下のような効果が期待できます。
・小顔
・フェイスラインがシャープになる
・目が大きくハッキリとなる
・顔が軽くなる
・表情が豊かになる
など
鏡の前でフェイスラインを引き上げると、昔の顔に戻ると思います。
顔筋マッサージは、それと同じように、顔の若返りになるといえます。
顔筋マッサージの方法
顔筋マッサージをお受けになったお客様には、ご自分でも行えるように、マッサージのメソッドをお伝えしています。
ここでは、ホームケアでもできる顔筋マッサージの方法をいくつかご紹介させていただきます。
1. プレマッサージ
まずは、右手で、耳の下から鎖骨に向けてさすった後、左肩先の鎖骨の上から鎖骨中央にむかってさすります。そして、鎖骨の下を中央から脇の下へ向かってさすります。
左も同様に行います。
左右で6セットずつです。
鎖骨にあるリンパの出口をもみほぐし、リンパの流れをスムーズにします。
編集部のコメント
鎖骨には、全身のリンパの出口です。
顔のリンパも、耳の下(耳下腺リンパ節)を通って、鎖骨へと流れていきます。
そのため、鎖骨のリンパを流すだけでも、顔のリンパを流すことにつながります。
鎖骨のリンパについては、「鎖骨のリンパの流し方!毎日5分マッサージでキレイになろう」で詳しく取り上げています。合わせてご覧になってみてください。
2. 額のマッサージ
こぶしを握って両手親指の第一関節を眉間にあて、額の真ん中あたりから、小さいらせん状に上へと引き上げます。
額の真ん中から左右に広げていき、同じことを行います。
2セットずつ行います。
額の横じわや、眉間のしわの解消に良いです。
3. フェイスラインのマッサージ
人差し指と中指を使って、顎の先から耳の下までフェイスラインを挟んで持ち上げるようにスライドします。
2セット行います。
たるみや二重顎を解消して、フェイスラインをシャープにするのに良いです。
顔の筋肉を衰えさせないために
筋肉の老化につながる活性酸素は、紫外線やストレスが原因で増加します。
そのため、紫外線に当たらないようにすることも、顔のたるみの予防になります。
また、内側からのケアも大切です。
私はフラワーアレンジメントの仕事もしていますが、生活に花を取り入れることもおすすめです。例えば、花束を買ってきて飾り、何本かが枯れてきたら小さな花瓶に小分けしたりすると、花を長く楽しむことができます。
また私自身は、掃除を大切にしていて、朝に一時間早く起きて掃除したりしています。磨くことは「心を磨く」ことに、掃くことは「マイナスなことを振り払う」ことにつながって、私自身もきれいになるように感じています。
外面だけのきれいではなく、内面をきれいにすることも、大切にしましょう。
まとめ
「キレイの先生」編集部です。
年をとるにつれて、身体の筋肉が落ちるように、顔の筋肉も衰えます。
ただ、いざ「顔の筋肉を鍛えよう」と思っても、どうやって鍛えればいいのか分からなくありませんか?
そんなときは、水野 先生に教えていただいた「顔筋マッサージ」をお試しになってはいかがでしょうか?
水野 先生は、最新技術のヒト幹細胞の化粧品を使用し、顔筋マッサージなどのトリートメントを行っていらっしゃいます。
「水野 先生にお手入れしてほしい」という方は、下の連絡先からお問い合わせください。
■ 水野 洋美 先生のご連絡先
・090-5507-7604
・rose.blanche0415@gmail.com
(取材・文:「キレイの先生」編集部)