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甘酒のすごい美容・美肌効果!活用法に合わせた2つの作り方

糀キッチン  香坂 つぐみ 先生

甘酒のすごい美容・美肌効果!活用法に合わせた2つの作り方

「キレイの先生」編集部です。

キュウイを食べやすい大きさに切ります。それに甘酒をかけます。そして、一口。

「…おいしい!」

甘酒の甘さが、フルーツのおいしさをさらに引き出しています。手作りの甘酒ならではのちょっとした酸味も、アクセントになっていました。

糀キッチン の香坂 つぐみ 先生の取材で、手作りの甘酒をいただいたので(香坂 先生、ありがとうございます!)、早速教えていただいた活用方法を試してみました。

甘酒が、こんなシロップみたいな使い方ができたなんて…。

香坂 先生に取材するきっかけは、甘酒が美容にも効果的とお聞きしたことでした。美肌にもいいなら、話を聞かないわけにはいきません。

香坂 先生は、日本発酵文化協会の発酵プロフェッショナル・発酵マイスターでいらっしゃって、ワークショップで講師をされたりしています(甘酒は発酵食品です)。

話をお聞きすると、甘酒はご自宅でも簡単に手作りできるそうです。そして、飲む以外の活用方法があることも初めて知りました。

甘酒にはどんな美容効果があるのでしょうか? どうして美肌にもいいんでしょうか?

香坂 先生に、甘酒の作り方と一緒に教えていただきました。

この記事をご覧いただくと、皆さまも甘酒を作ってみたくなると思いますよ。

目次

甘酒とは
・発酵について

甘酒の美容・美肌効果
・酵素
・ビタミン群、必須アミノ酸、コウジ酸など

甘酒の作り方
・米を入れて作る甘酒
・麹だけで作る甘酒
・保存時の注意点など

甘酒の飲み方

甘酒の活用方法
・フルーツ甘酒
・甘酒ドレッシング
・漬け床
・アールグレイ・ほうじ茶の甘酒

まとめ

甘酒とは

甘酒とは

甘酒は、米に麹(こうじ)を混ぜて発酵させる甘い飲み物です。江戸時代から、庶民の飲み物として親しまれてきました。

名前に「酒」とありますが、アルコール分は含まれていません。

甘酒には、「酒粕で作る甘酒」と「麹で作る甘酒」の2種類があります(酒粕で作られた甘酒には、アルコール分が含まれています)。今回作り方をご紹介するのは、後者の「麹で作る甘酒」です。

発酵について

甘酒は、発酵食品です。では、「発酵」とは何なのでしょうか?

それは、微生物の生命活動のひとつで、微生物の作用によって食べ物などが分解され変化し、人にとって有益であれば「発酵」、有害であれば「腐敗」になります。

「発酵と腐敗は紙一重」といわれますが、同じ微生物の作用の中で、人の都合によって分かれるものなのです。

例えば納豆は、120度の熱でも死なない強い菌を持ち、腸内環境を整えるのにとても良い食べ物ですが、納豆を外国に持っていくと、それは「腐った豆」と受け取られることもあります。納豆は、日本では「発酵」、外国では「腐敗」になるということです。

また、同じものを食べても、美味しく食べられる方もいれば、お腹をこわしてしまう方もいます。それは、前者の方にとっては「発酵」、後者の方にとっては「腐敗」といえます。

このように発酵と腐敗の基準は、その国(地域)の食文化、そして個人によっても異なり、その違いは、微生物の作用が人の役に立つかどうかだけなのです。

甘酒の美容・美肌効果

甘酒の美容・美肌効果

甘酒は、点滴と同じ成分が入っていることから「飲む点滴」と言われ、麹由来のコウジ酸による美白効果も高いため「飲む美容液」とも言われています。

私自身も甘酒を日常的に摂り入れるようになってから、肌トラブルがなくなり、夏の強い日差しによる日焼けによる炎症もなくなり、皮膚が強くなったような実感があります。

それは、身体の内側の粘膜でも感じることで、のどやお腹の調子などが丈夫になったと体感しています。

これらは、甘酒の豊富な栄養効果によるところもあるのではないかと思います。

酵素

甘酒を作るときに欠かせない麹菌は、繁殖するときに様々な酵素を分泌し、その種類は100種以上といわれています。

その主なものには、「アミラーゼ」や「プロテアーゼ」があります。

■ アミラーゼ
甘酒を作るときに、米のでんぷんをブドウ糖やオリゴ糖に分解する「でんぷん分解酵素」です。ブドウ糖やオリゴ糖は、甘味になります。手作りの甘酒は砂糖を加えず作りますが、これらの甘味で甘くなります。

■ プロテアーゼ
米のタンパク質をアミノ酸に分解する「タンパク質分解酵素」です。アミノ酸は旨味になります。

つまり甘酒は、これらの酵素の働きによって、米よりも甘くて旨味のある飲み物に仕上がります。

そして甘酒で酵素を補うことで、体内の消化酵素を節約でき*、美容にも効果があります。美肌にも良いです。

* 編集部:酵素について
酵素は体内で作られていて、「消化酵素(消化に使う)」と「代謝酵素(代謝に使う)」に分けられます。お肌のターンオーバー(生まれ変わり)も、代謝のひとつですから、酵素の働きは美容にも関わっています。
ただ、酵素の生成量は決まっていて、消化に使って余った分が代謝に使われます。つまり、酵素を代謝の方に多く回すには、消化酵素を節約することが必要です。
食べ物から摂れる酵素(食物酵素)は消化のサポートになり、食物酵素を節約することができます。
甘酒から酵素を摂ることで、消化酵素を節約することができ、美肌にもつながります。
酵素についてはこのサイトでも、「手作りフルーツ酵素シロップの作り方!ジュース等使い方色々」や「酵素の働きが肌にもいいワケ!酵素の特性をいかす美容法3つ」でもご紹介しています。こちらも合わせてご覧になってみてください。

ビタミン群、必須アミノ酸、コウジ酸など

甘酒の栄養(ビタミン群、必須アミノ酸、コウジ酸など)

甘酒は、100種類以上の酵素の他にも、天然型ビタミン群や必須アミノ酸などを豊富に含み、美容にも多くの効果が期待できます。

■ ビタミン
甘酒は、発酵する過程で、吸収率の高い天然型ビタミン群が生成され、主にビタミンBが多く含まれています。

■ 必須アミノ酸
人の身体の細胞を作る成分となっているのが、「アミノ酸」です。
美肌にも欠かせないタンパク質は、20種類のアミノ酸が結合して出来ています。その中で、体内で生成することができないものが9種類あります。それらは「必須アミノ酸」といわれ、食べ物から摂る必要があります。
甘酒には、その9種類すべてが含まれていて、摂取することができます。

■ コウジ酸
麹由来の「コウジ酸」は、麹菌が糖を分解することによって生成される成分です(麹は、米や麦、豆に麹菌を培養したものです)。
コウジ酸は、活性酸素を除去したり、メラニン色素を除去したりする作用があり、美白効果が期待できます。
そのため、日焼けやシミなどにもおすすめです。
コウジ酸は、化粧品にも配合されていたりする美容成分です。

■ りんご酸・オリゴ糖・食物繊維など
りんご酸やオリゴ糖、食物繊維などは、腸内細菌のエサとなって、腸内環境を整えてくれる効果があります。それによって、善玉菌が増えて免疫力も高まるため、肌トラブルの改善にもつながります。
また、お通じが良くなり、太りにくい体質を作ることができます。

■ ブドウ糖
ブドウ糖は、人の生命活動のエネルギー源として重要な栄養素です。
脳などのエネルギー源となって、疲労回復にもつながります。

甘酒のこれらの栄養は、身体への消化吸収が早いので、江戸時代には夏バテ予防に飲まれていました。疲労回復にもなり、栄養ドリンクのような効果もあります。

甘酒の作り方

甘酒の作り方

甘酒は市販されているものでも良いですが、おすすめは手作りしたものです。

市販されている甘酒は、流通の過程で味の変化を防ぐために加熱殺菌され、ビタミンは変成し、酵素も失活*してしまいます。

それに対して、手作りの「生甘酒」は、酵素や新鮮なビタミンが生きています。また、発酵による味の変化を楽しむこともできます。

* 編集部:酵素は60度以上の熱で、その働きが失われてしまう(失活)といわれています。

米を入れて作る甘酒

後程ご紹介しますが、甘酒は飲むだけではなく、料理などにも使うことができます。

私は自宅では、甘酒を「料理用」と「飲料用」で作り方を分けて手作りしています。

飲料用の(飲む)生甘酒は、お米を入れて、甘さを調整しています。

まずは、こちらの作り方からご紹介します。

■ 材料
・(粥)米 1合
・(粥)水 360cc
・米麹 2合(約200g)
・水 600~900cc*

* 生米麹をお使いになるときは600cc、乾燥麹をお使いになるときは900ccをご用意ください。乾燥麹の方が、水に戻す必要があるため、水は多めに必要です。

■ 作り方

1)
まずは粥から作ります。米1合と水360ccで、硬めの粥を炊きます。

2)
粥に水(600~900cc)を加えて、よく混ぜて冷まします。

甘酒の作り方1

3)
60度前後になるまで冷ましたら、米麹を加えて混ぜます。

甘酒の作り方2

粥が熱いうちに米麹を加えると、麹菌が失活してしまいます。麹は必ず、粥が60度前後まで冷ましてから加えるようにしましょう。

4)
炊飯器の保温モードでふたを少し開けて、濡れた布巾で覆います。

甘酒の作り方3

甘酒作りでもっとも大切なのが、このときの温度管理です。
温度を55~60度に保てるように、一時間ごとくらいにふたを開けて混ぜて、時々温度を確認するようにしましょう。
途中、温度が60度を超えるようでしたら、炊飯器の保温モードを一旦切って、温度が下がったらまたスイッチを入れるなどして、温度を管理します。
最近の高機能の炊飯器は、すぐ温度が上がるようになっています。そのときは、皿を釜の下に敷くのも、ひとつの方法です。
これで6~9時間保温して、甘くなったら甘酒の完成です。

麹だけで作る甘酒

麹だけで作る甘酒は、上の飲料用と比べると、麹の味や香りが濃く甘みも強く、お料理の砂糖代わりにして使うことができます。ダイエットにも良いですね。

また、デザートにもこの甘酒を使うことができ、砂糖ではないので、罪悪感も少なく楽しむこともできます。

■ 材料
・米麹 2合(約200g)
・水 200~300cc*

* 生米麹をお使いになるときは200cc、乾燥麹をお使いになるときは300ccをご用意ください。

■ 作り方

1)
米麹に70度前後のお湯を加えてよく馴染ませます。
70度前後のお湯なのは、米麹を混ぜたときに、60度位の温度を保つためです。
麹菌は、温度が高すぎると失活し、低すぎると発酵しませんので、温度管理がとても大切になります。

2)
炊飯器の保温モードでふたを閉めずに濡れ布巾で覆い、4~5時間、温度管理をしながら保温します。甘くなったら、甘酒の出来上がりです。温度管理の方法は、先程と同じです。
飲料用と比べると、こちらは短めの時間で出来上がります。

保存時の注意点など

手作りした甘酒は冷蔵庫で保存し、約1週間~10日くらいを目途に使い切るようにしましょう。

保存するときは、さびにくいホーローやプラスチック、ガラス容器がおすすめです。密封容器はガスがこもるので、おすすめできません。

また今回は、炊飯器での甘酒の作り方をご紹介しましたが、ヨーグルトメーカーをお持ちであれば、保温の温度・時間を設定できますので、ご自分で温度管理をしなくても簡単に作ることができます。

他にも、少量でしたら、スープマグで甘酒を作ることはできます。ただスープマグは、中の温度が下がりやすいため、保温しながら作ってください。

甘酒の飲み方

甘酒の飲み方

甘酒は、発酵する過程で、米のでんぷんが「ブドウ糖」に分解されています。

ブドウ糖は脳のエネルギー源になりますから、甘酒はブドウ糖を素早く吸収することができ、脳にダイレクトに届けられます。

そのため、朝の「これからスタート」というときに、甘酒を飲むと頭がすっきりするのでおすすめです。

量は、1回お猪口1杯くらい、一日の量の目安は200ccです。

夜寝る前に飲むと、やはり糖分ですので太ってしまう原因になり、あまりおすすめはしていません。

温めて飲むときは、(ビタミンが変成したり酵素が失活したりしない)60度以下の温度がおすすめです。

甘酒を飲むと、血糖値が上がる場合があるので、糖尿病などの持病をお持ちの方は、医師に相談しながら、量や飲み方にご注意ください。

甘酒の活用方法

甘酒は、飲む以外の活用方法があるのも魅力です。

米麹だけで作った甘酒は、調味料として使うことが出来ます。

砂糖代わりにして料理やデザートに使うことができ、白砂糖に抵抗のある方にもおすすめです。

ここでは、そんな甘酒の活用方法をいくつかご紹介します。

フルーツ甘酒

甘酒の活用法(フルーツ甘酒)

フルーツを刻んで甘酒と混ぜるだけで、「フルーツ甘酒」になります。

これは、飲料用(米から作る)と料理用(麹だけから作る)のどちらの甘酒でもおいしくいただけます。

フルーツ甘酒は、甘酒の栄養と一緒に、フルーツの酵素*も摂ることができます。

また、フルーツを甘酒に一晩つけておくことで、甘酒と酵素・フルーツの栄養分などが合わさり、食べたときに消化されやすく、栄養価も上がります(それによって、消化酵素の節約にもなります)。

ただ、フルーツの種類によっては、色落ちしてしまい、変色して見栄えがきれいではなくなることもありますので注意も必要です。漬けるときには、色落ちしない食物繊維が豊富なパイナップルや桃などの缶詰がおすすめです。

また、このフルーツ甘酒を凍らせて、シャーベットにしてもおいしいです。

* 編集部:食べ物から摂れる酵素は、生の食べ物に含まれています。

甘酒ドレッシング

甘酒の活用法(甘酒ドレッシング)

甘酒ドレッシングでサラダを食べれば、甘酒と生野菜の栄養・酵素を一緒に摂ることができます。

また、このドレッシングには酢を入れて作ります。酢も発酵食品で、クエン酸などの栄養が豊富です。それらを一緒に摂れるのも良いですね。

甘酒ドレッシングで使うのは、麹だけで作った(料理用の)甘酒です。

■ 材料
・甘酒(麹だけで作った料理用) 100g
・米油 100g
・米酢 25g
・玉ねぎ 25g
・塩 小さじ1
・コショウ

■ 作り方
すべての材料をミキサーにかけて、とろみがついたら出来上がりです。

これは、甘いマヨネーズのようなドレッシングになります。

卵は入っていませんので、普段マヨネーズを食べられない卵アレルギーの方でも、安心です(マヨネーズは、卵黄から作られています)。

漬け床

甘酒を漬け床に使っても、おいしい漬け物が簡単に作れます。

作り方は、野菜を塩でもみ、水分を切ってから、甘酒に30分~1時間くらい漬けるだけで、旨味のあるお漬物になります。甘酒を味付けに使うのですね。

これにおすすめなのは、麹だけで作った(料理用の)甘酒です。

漬け物は、1週間位は保存が効きます。

3~5日間くらい漬けると野菜が酵素で分解され、さらに旨味が出ます。

アールグレイ・ほうじ茶の甘酒

甘酒は、水の代わりにアールグレイやほうじ茶などを使っても、作ることができます。

これらを使うと、風味の変わった「変わり甘酒」に仕上がります。

アールグレイやほうじ茶は、濃く煮出して、渋めのものをお使いになるのがおすすめです。

先程の作り方での注意点と同じですが、米麹に加えるときは、これらを60度以下に冷ましてからにしましょう(高い温度で麹に加えると、麹菌が失活してしまいます)。

まとめ

「キレイの先生」編集部です。

甘酒、いいですよね。

何がいいって、甘くておいしいのに、美容にとても効果があることです。楽しみながら美肌にも効果があるなんて、最高じゃないですか。

香坂 先生の話をお聞きして、すっかりファンになっちゃいました。

飲む以外の活用方法が豊富なのも嬉しいです。私自身も、香坂 先生に教えていただいたフルーツ甘酒は、ちょっとしたマイブームになりそうです。

皆さまも生活の中に、甘酒を取り入れてみてはいかがでしょうか? 毎日がちょっと豊かになって、美容にも効果的ですよ。

(取材:「キレイの先生」編集部 文:糀キッチン 香坂 つぐみ 先生、「キレイの先生」編集部)

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香坂 つぐみ 先生