今回のテーマは、「口角を上げる方法」です。
美育サロン folium の桜堂 真子 先生にインタビューさせていただきました。
口角を上げるには、口周りの筋肉を鍛えることが大切になるそうです。
そして、口角が上がると、前向きで明るい印象になるだけではなく、ほうれい線やフェイスラインのたるみなどの予防・改善にもつながるといいます。
今回は桜堂先生に、口角を上げるのにおすすめのエクササイズの方法などを教えていただきました。
簡単な内容ばかりですので、今日からすぐにでも始められますよ。
目次
口角を上げるには顔の筋肉がポイントに
・顔筋には顔を上げる筋肉と下げる筋肉がある
・口周りにも口角を上げる筋肉と下げる筋肉がある
口角が下がる原因
・年齢や表情の乏しさで顔の筋肉が衰える
・下向きの姿勢で口角を下げる筋肉の働きが強まる
・口角を上げる筋肉と下げる筋肉は拮抗関係にある
・下向きの姿勢では口角を上げる筋肉が働きづらい
・表情や呼吸の癖で口角が下げる原因にも
口角が下がるとたるみなども起こりやすくなる
・ほうれい線やマリオネットラインが出る原因にも
・口輪筋の衰えでたるみなども起こりやすくなる
・口角が上がるとたるみなどの予防にもなる
口角を上げる方法
・上を向いて歩くようにする
・ベロ回しで口輪筋をゆるめてから口周りのエクササイズを
・口周りのエクササイズは手で口角を引き上げる
・割りばしを軽くかんで口周りの筋肉を鍛える
口角を上げるには顔の筋肉がポイントに
「口角」に関して、以前にプロフィール写真の撮影をしたときに、印象深かったエピソードがあります。
カメラマンさんに「思いっきりイーッと笑ってください」と言われて、「さすがにそこまでやると不自然な笑顔になるのでは…?」と不安だったのですが、カメラマンさんは「写真では自然な感じになるから大丈夫ですよ」とおっしゃいます。
そして実際に出来上がった写真をみると、たしかに自然な笑顔をしています。
つまり、笑うときに「イーッ」とまでやらないと、口角を上げることができていなかったのです。
そのとき私は、自分が想像以上に口角を上げられていないことに気付きました。
皆さまも、自分では笑っているつもりでも、思っているよりも笑えていない方がほとんどだと思います。
特に日本人は、海外の方と比べると表情が豊かとはいえません。
サロンのお客様をみていても、口角が上がりづらくなっている方はとても多いです。
顔筋には顔を上げる筋肉と下げる筋肉がある
口角を上げられるかどうかは、お顔の筋肉が関係してきます。
お顔を鼻の下で上下で分けたとき、基本的に、上半分にある筋肉は「お顔を上げよう」とする働きが、下半分にある筋肉は「お顔を下げよう」とする働きがあります。
顔筋の働き
(顔を鼻の下で上下に分けた場合)
・顔の上半分の筋肉:顔を上げようとする働きがある
・顔の下半分の筋肉:顔を下げようとする働きがある
加齢でお顔のたるみが出るのは、お顔の上半分の筋肉が衰えて、重力に逆らえなくなってくることも、原因のひとつです。
しかも、重力もありますので、下半分の筋肉のほうが、お顔を下げようとする力が働きやすいです。
こうお話しすると、「お顔の下半分の筋肉は良くないんだな…」と思われるかもしれません。
ただ、それは良い悪いではなく、お顔の筋肉には元々そういう働きがあるということです。
口周りにも口角を上げる筋肉と下げる筋肉がある
口角にも、「上げる筋肉」と「下げる筋肉」があります。
口角を上げる筋肉としては、例えば「口角挙筋(こうかくきょきん)」や「口輪筋(こうりんきん)」などがあります。
口角挙筋は、名前の通りなのですが、口角を上げる筋肉です。
口輪筋は、唇の周りにあって、口を閉じたり唇をすぼめたりするときに使う筋肉です。
それに対して、口角を下げる筋肉としては、「口角下制筋(こうかくかせいきん)」や「広頚筋(こうけいきん)」などがあります。
口角下制筋は、その名前からも、口角を下げる筋肉であることがわかりますね。
広頚筋は、下顎(したあご)から肩・胸部にかけてまである大きな筋肉で、口角下制筋とつながっています。
そのため、広頚筋の状態が、口角にも影響があります。
口角を上げる・下げる筋肉
・口角を上げる筋肉:口角挙筋、口輪筋、など
・口角を下げる筋肉:口角下制筋、広頚筋、など
口角が下がる原因
年齢や表情の乏しさで顔の筋肉が衰える
口角が下がるのは、口角を上げようとする筋肉の衰えによるところもあります。
人間は年をとると筋肉が衰えていきますが、それはお顔の筋肉にもいえることです。
それによって、口角も上がりにくくなりますし、年をとるほど表情も乏しくなりがちです。
そして、お顔の筋肉の衰えは、普段どれだけその筋肉を使えているかということも関係します。
筋肉は、使うと鍛えられますし、逆にあまり使えていないと衰えていきます。
ですので、普段から表情が乏しかったり無表情でいることが多かったりすると、お顔の筋肉が衰えて口角も上げづらくなりやすいです。
口角が下がる原因
(口角を上げる筋肉の衰え)
・加齢
・表情が乏しく無表情でいることが多い
など
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下向きの姿勢で口角を下げる筋肉の働きが強まる
口角を下げる筋肉は、姿勢によって働きが強まります。
例えばお顔を下に向けると、首のあたりがキュッとするのが感じられるはずです。
それは、首の広頚筋に力がかかって、縮んでいるためです。
そうすると、広頚筋は口角下制筋(口角を下げる筋肉)ともつながっているので、口角下制筋を下のほうに引っ張ってしまいます。
それによって、口角を下げる力が強くなって、口角をさらに上げづらくなります。
ですので、下を向いて歩いていると、ネガティブな印象を与えやすいですが、口角も下がりづらくなるので、その印象がさらに強くなってしまいます。
それでなくても現代社会は、下を向くことが多い環境にあります。
例えば、スマホもそうですし、パソコンでのデスクワークなどもそうですね。
口角を上げるためにも、姿勢には気を付けていただきたいです。
口角が下がる原因
(姿勢の悪さで口角を下げる筋肉の働きが強まる)
1. 下を向く
2. 広頚筋が縮む
3. 口角下制筋がそれに引っ張られる
4. 口角を下げる働きが強まる
口角を上げる筋肉と下げる筋肉は拮抗関係にある
下を向く姿勢について、もう少し補足します。
身体の筋肉には、基本的に対となる筋肉があります。
例えば腕でいうと、腕を曲げたときは、上側の筋肉(上腕二頭筋・じょうわんにとうきん)が縮んで使われている状態です。
それに対して、下側の筋肉(上腕三頭筋・じょうわんさんとうきん)はあまり使われていません。
逆に、腕を伸ばしたときは、下側の筋肉が使われて、上側の筋肉はあまり使われません。
このように、筋肉には拮抗する関係があります。
それは口角にもいえることで、口角を上げる筋肉と下げる筋肉も拮抗関係にあります。
どちらかが使われていると、もう片方はあまり使われていない状態にあります。
下向きの姿勢では口角を上げる筋肉が働きづらい
口角を上げる筋肉と下げる筋肉が拮抗関係にあることは、ご自分でも感じることができます。
まずは、お顔を正面に向けた状態で、口角を上げてみてください。
次に、お顔を下を向けて、口角を上げてみてください。
下を向いているときのほうが、口角を上げにくいはずです。
それは、下を向いているときは、口角を下げる筋肉が使われていて、上げる筋肉があまり使えていないためです。
その点からも、下を向いていると、口角を上げるのが難しくなります。
口角の筋肉の関係性
■ 正面・上を向く
・口角を上げる筋肉:使われる
・口角を下げる筋肉:あまり使われない
■ 下を向く
・口角を上げる筋肉:あまり使われない
・口角を下げる筋肉:使われる
表情や呼吸の癖で口角が下げる原因にも
他にも、ムッとしたような表情が癖になっていたりすることによっても、口角は上げづらくなります。
それから、口をパカッと開いて呼吸することも、口周りの筋肉の状態に影響があり、口角が下がる原因にもなります。
口角が下がる原因
・ムッとしたような表情が癖になっている
・口を開いて呼吸する
など
口角が下がるとたるみなども起こりやすくなる
ほうれい線やマリオネットラインが出る原因にも
口角が下がっていると、ただ表情が乏しくなるだけではありません。
口角下制筋は、口角を下げる働きがあることはお話ししました。
その働きによって、口を「への字」にしますし、ほうれい線やマリオネットラインが出る原因にもなります。
口角が下がると
(口角下制筋の働きで)
・ほうれい線やマリオネットラインの原因になる
など
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口輪筋の衰えでたるみなども起こりやすくなる
口周りにある口輪筋は、「お顔の筋肉の接触部」といえる筋肉で、そこを中心にしてお顔の色々な筋肉とつながっています。
例えば、顎の筋肉にもつながってしますし、頬や目元のほうにもつながっています。
本来、筋肉は伸縮性のあるゴムのようなものです。
もし、ゴムを長い間放置しておくと、どうなるでしょうか?
ゴムはカピカピに硬くなって、弾力もなくなってくるでしょう。
筋肉もそれと同じように、硬くなると伸縮性を失います。
そして、お顔の筋肉の接触部である口輪筋は、周りの筋肉の状態にも影響を受けて硬くなりやすい場所です。
そうして口輪筋が硬くなって伸縮性をなくすと、口角を上げづらくなりますし、周りにも筋肉にも影響を与えます。
それによって、頬や顎のたるみにつながって、フェイスラインが崩れる原因にもなります。
それに、目元のたるみなどの原因にもなります。
口角が下がると
(口輪筋が硬くなることで)
・頬や顎のたるみにつながる
・目元のたるみの原因になる
など
口角が上がるとたるみなどの予防にもなる
いまお話したように、口角が下がっていると、たるみなどの原因にもなります。
ですので、口角を上げることは、ほうれい線やマリオネットラインにもいいですし、フェイスラインを引き締めるのにも有効です。
実際、元キャビンアテンダントの友人は、いつも口角が上がっていて素敵なのですが、たるみもなくフェイスラインはシュッとしています。
普段から口角を上げるようにしていると、そういったエイジングのお悩みも少なくなるのではないでしょうか。
それに口角を上げていると、それだけで自然と楽しい気持ちになって、目の輝きも出てきます。
そういった気持ちから表れるお顔の輝きも、大切なことですよね。
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口角を上げる方法
上を向いて歩くようにする
下を向いて歩く癖のあったお客様にお伝えすることがあるのですが、下を向いていても幸せは落ちていません。
できるだけ、上を向いて歩くようにしていただきたいです。
そうすることで、口角も上げやすくなります。
それに加えて、外を歩くときに口角を上げるように意識すると、口角を上げるトレーニングにもなりますよ。
ベロ回しで口輪筋をゆるめてから口周りのエクササイズを
外を歩くときに口角を上げるようにするのもおすすめですが、周りから不自然にみられないか心配になるかもしれません。
口角を上げるには、口周りの筋肉を鍛えるエクササイズもおすすめです。
エクササイズは、まずは準備運動として、口輪筋をゆるめることから始めるといいですよ。
口周りにある口輪筋は硬くなりやすいため、そこをゆるめてあげることで、他の筋肉もゆるんできます。
その後に、口周りの筋肉を鍛えるエクササイズを行うと、より効果的です。
口輪筋をゆるめるのには、「ベロ回し」がおすすめです。
ベロ回しは、舌を歯の周りにそってゆっくりと回して行います。
それを20回行ったら、もういちど逆回しで20回行います。
ベロ回しは、普段あまり口輪筋が使えていなくて衰えていると、20回でも痛みを感じると思います。
ちなみに、口輪筋をゆるめるには、口に空気を入れてプウッとふくらまし、その空気を口の中で回す方法も有効です。
口角を上げる方法
(口周りのエクササイズの前に口輪筋をゆるめる)
・舌を歯の周りにそってゆっくりと20回回す、同じように逆方向に20回回す
・口に空気を入れてふくらまして、その空気を口の中で回す
など
【編集部Voice】舌回しについて
舌回し(ベロ回し)は、口輪筋をゆるめるだけではなく、口周りの筋肉を鍛えることもできます。
そのため、舌回しを行うだけでも、口角を上げるには有効です。
舌回しの効果や方法については、下の記事でも取り上げていますので、合わせてご覧になってみてください。
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口周りのエクササイズは手で口角を引き上げる
ベロ回しで口輪筋をゆるめたら、思いっきり「イーッ」として、口角をいけるところまで上げてみてください。
そのとき、おそらくほとんどの方は、本来口角を上げられるところまで、上げることができていません。
本来は、ご自分が思っている以上に口角を上げられるはずなのです。
そこで、手で口角を上げるのを手助けしてあげます。
口周りには、「笑筋(しょうきん)」という筋肉があります。
笑筋は、口角から耳のほうに向かっている筋肉で、口角を外側に引っ張る働きがあります。
その笑筋のラインにそうようにして、手で口角をさらに引き上げてあげましょう。
イメージは、口元を耳のほうに引き上げるような感じです。
ちなみに、このエクササイズの最中は、目もぱっちり開いているはずです。
このエクササイズは、目を大きく開くのにも有効です。。
口角を上げる方法
(口周りの筋肉を鍛えるエクササイズ)
1. 口角を思いっきり上げる
2. 手でさらに口角を引き上げる(口元から耳のほうに引き上げるようにして)
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難しい顔筋ケアが手軽で顔UP!プロも驚いた装着型の美顔器!
ヤーマン メディリフト
難しい顔筋ケアを自然としてくれて数分で顔がキュッと上がった!(エステサロン ロータスロータス 尾本 広美 先生)
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割りばしを軽くかんで口周りの筋肉を鍛える
口周りの筋肉を鍛えるには、割りばしを軽くかむトレーニングもおすすめです。
それによって、自然と口角も上がります。
それは、割りばしをかんだ状態が、口角を上げる筋肉を使えているということです。
その状態を2~3分保ちます。
このエクササイズも、普段あまり口周りの筋肉が使えていないと痛みがあります。
慣れてきたら、その状態から「イーッ」とさらに口角を上げるようにすると、より効果的です。
口角を上げる方法
(口周りの筋肉を鍛えるエクササイズ)
1. 割りばしを軽くかむ
2. その状態を2~3分維持する
2. 慣れてきたら、その状態からさらに口角を上げるようにするのもおすすめ
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編集部の選ぶ口角を上げるのにおすすめの美顔器
「キレイの先生」編集部です。
ここまでが、桜堂先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。
ここからは、編集部の選んだ口角を上げるのにおすすめのアイテムをご紹介します。
口周りの表情筋を鍛えるには、EMS機能を備えた美顔器もおすすめです。
エステ経営者が3分で美顔器の小顔効果を実感
「3分装着するだけでほうれい線が薄くなって驚き(笑)、顔のリフトアップ感がすごい!」
エステサロン経営者がそう話したのが、美顔器の「メディリフト」です。
メディリフトは、美容家電メーカーのヤーマンが新発想で開発した装着するだけのウェアラブル美顔器です。
フェイシャルエステサロン ロータスロータスの尾本 広美 先生の感想をご紹介します。
メディリフトは10分の使用を推奨されているのですが、3分装着しただけで「すごい、ほうれい線がなくなった!」と驚きました(笑)。
装着中、口周りの筋肉に対してかなり効いている感じがあったので、鏡をみて「やっぱり!」と納得です(笑)。
それにフェイスラインがすっきりして、顔のリフトアップもすごく感じられました。
顔が引き締まってさらに引き上がるというのでしょうか…。
それは、メディリフトを装着するだけで、ケアの必要な場所に適切な周波数のEMSが自然と当たるのが大きいですよね。
それもあって、場所によってEMSのピリピリ感が違います。
自己流の間違ったフェイスマッサージは逆効果になります。
ただメディリフトは、装着しておけば後は何もしないでも勝手にケアをしてくれるので、本当に手軽でおすすめです(笑)。
* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。
商品概要
美容家電メーカーのヤーマン新発想で開発したウェアラブル美顔器で、楽天などでも第1位を獲得しています。
顔の筋肉の場所によってEMSの周波数を変えて、「休ませるべき筋肉」にはストレッチを、「動かすべき筋肉」にはトレーニングを行うことができ、見た目年齢を決める顔の下半分にアプローチします。
●商品名:メディリフト
●通常価格:税別25,000円
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まとめ
桜堂先生もおっしゃっていましたが、写真撮影のときに笑っているつもりでも、写真をみると思っているより笑えていなかったことは、皆さまも経験があるのではないでしょうか?
それは、それだけ口角を上げづらくなっている表れといえるかもしれません。
口角を上げるには、口周りの筋肉を鍛えることが有効です。
先生の教えていただいたエクササイズは、どれも簡単な内容ですから、日頃のセルフケアとして取り入れるのもおすすめです。
そして、普段から上を向いて歩くようにしていきたいですね。
そうして口角を上げられるようになると、前向きで明るい印象も出ますし、たるみなどの予防にもつながりますよ。
(取材:「キレイの先生」編集部 文:美育サロン folium 桜堂 真子 先生、「キレイの先生」編集部)
* 2016年6月1日に公開した『口角を上げる方法!口周りの筋肉を鍛えると顔も引き上がる!』を再編集しました。