美容のスペシャリストが教えるキレイ

頬を引き上げる方法!プロが教える簡単すぎる顔筋ほぐしエクササイズ

本日のキレイの先生

吉波 素子 先生

今回のテーマは、「頬を引き上げる方法」です。

Forest Breath の吉波 素子 先生にインタビューさせていただきました。

頬のたるみは、顔の筋肉の緊張によるところも大きいです。

そのため頬を引き上げるには、その緊張をゆるめてあげることも大切です。

それにはマッサージもひとつの方法かもしれませんが、もっと手軽に緊張をゆるめることもできるそうです。

その方法を、吉波先生に教えていただきました。

目次

頬のたるみの原因
・咀嚼筋の緊張がたるみにつながる
・姿勢の悪さなどもたるみに関係する

頬を引き上げる方法
・顎を揺らすエクササイズで咀嚼筋をゆるめる
・耳回しも咀嚼筋をゆるめるのにおすすめ
・フェイスブラシで顔をなでて筋肉をゆるめる

頬を引き上げるのにおすすめの美顔器

まとめ

頬のたるみの原因

今回私がお話しする内容は、サロンでも取り入れている「さとう式リンパケア」の考え方を元にしています。

頬のたるみというと、お顔の筋肉が衰えることによって頬のお肉が落ちてくるイメージが強いかもしれません。

ただ、考えてみてください。

赤ちゃんや小さなお子さんは、筋肉量は少ないですが、頬はたるんでいないですよね。

むしろ、頬がふっくらとしています。

頬のたるみは、加齢にともなう筋肉の衰えによるところもありますが、それよりも生活習慣によるところが大きいと考えられます

咀嚼筋の緊張がたるみにつながる

頬のたるみの原因のひとつは、「咀嚼筋(そしゃくきん)」の縮(ちぢ)むことです

咀嚼筋は、顎関節(がくかんせつ・あごを動かす関節)を動かしている筋肉のことをいい、「咬筋(こうきん)」・「側頭筋(そくとうきん)」・「外側翼突筋(がいそくよくとつきん)」などがこれに当たります。

頬のたるみの原因:咀嚼筋

歯を噛むときに咀嚼筋が縮むことによって、噛みしめるのに力をかけることができます。

咀嚼筋は主に食事のときに使われる筋肉ですが、人は知らず知らずのうちに歯を食いしばっていることがあります

特に現代社会は、ストレスによって緊張状態でいることも多いのではないでしょうか。

そうした状態が当たり前になってしまうと、いま自分が緊張していることにすら気付きにくくなってしまいます。

そうすると、無意識の内や寝ているときに歯を食いしばっていたりしていることが多くあります。

実際サロンのお客様にも、ご自分のお顔の筋肉が硬くなっていることにサロンで初めて気付かれる方がたくさんいらっしゃいます。

そうして日常的に食いしばりなどの癖があると、咀嚼筋が縮まったまま硬くなっていきます

それがどういった状態かというと、頭部の中に「空洞の筒」が立ててあることを想像してみてください。

その筒の正面を縮めると、筒はつぶれるように横に広がると思います。

それが、咀嚼筋が縮こまって硬くなった状態のイメージです。

そうして咀嚼筋が縮むと、お顔は横に広がって、頬のたるみにもつながります

頬のたるみの原因

【咀嚼筋のコリによるもの】
1. 食いしばりの癖などがある
2. 咀嚼筋が縮こまって硬くなりやすい
3. それによって顔が横に広がる
4. 頬のたるみにつながる

姿勢の悪さなどもたるみに関係する

また、頬のたるみは姿勢にも関係しています

先程、頭部を「筒」に例えましたが、人間の身体全体を「筒」として考えることもできます。

本来の自然な正しい姿勢は、その筒がまっすぐに立っているような状態です。

ただ現代社会は、スマホやパソコンなどの影響で、首を前にかがめてお顔だけが前に出ている姿勢になりやすいです

お顔は首とつながっています。

ですので、そうして首が縮んでいると、お顔も下のほうに引っ張られてしまいます。

それによって、頬のたるみが引き起こされる場合もあります。

ちなみに同じような理由で、肩が前に出ているような姿勢も頬のたるみにつながる可能性があります

そのため頬のたるみを解消するには、硬くなって縮んだそれらの筋肉をゆるめて、本来の姿・働きを取り戻してあげることも大切です

頬のたるみの原因

【首や肩のコリなどによるもの】
1. スマホ姿勢などで顔だけが前に出ている
2. 首が縮こむ
3. それによって顔も下のほうに引っ張られる
4. 頬のたるみにつながる

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頬を引き上げる方法

筋肉の縮みを解消するには、筋肉を「ほぐす」というよりも「ゆるめる」という意識を持っていただくのがおすすめです

例えば肩がこっているとき、肩をギューギューともんだりしていませんか?

たしかにそれによって、肩がやわらかくなったと感じられるかもしれません。

ただそれは、肩を強くもんだことによって組織が傷ついて、それを治そうと血流が一時的に良くなっていることも考えられます。

そうすると、楽に感じるのは一時的です。

その後、筋肉がさらに硬くなって縮んだりしてしまう可能性もあります。

筋肉をゆるめるには、ごくごく弱い圧で優しく触れて軽く揺らしてあげるだけでも大丈夫です

それによって、筋肉をゆるめる信号が脳へと送られます。

それから、筋肉をゆるめるにはリラックスも大切な要素です

普段よりも少し深く呼吸をして、口から「フーッ」とゆっくり吐くようにすると、副交感神経(自律神経のひとつでリラックスの神経)が優位になって身体の緊張も解けやすくなりますよ。

顎を揺らすエクササイズで咀嚼筋をゆるめる

頬のたるみは、咀嚼筋が硬くなって縮むことも原因のひとつです。

そのため頬を引き上げるには、咀嚼筋をゆるめてあげたいです

そこでポイントになるのが、咀嚼筋の特徴です。

咀嚼筋は、口を閉じたときに縮みます。

そして口を開いているときは、ゆるみます。

ですので口を開くことによって、咀嚼筋をゆるめられます

おすすめの方法は、口を少し開いた状態で下顎(あご)を前後に動かすことです

それによって、咀嚼筋を軽く揺らすこともできます。

まずは、この前後の動きを4ターン行います。

頬を上げるたるみ解消法1

ちなみにこのときは、側頭筋から下顎のほうにつながっていることを意識しましょう。

それから、下あごを動かすのに必死になって無理しすぎないようにしましょう。

それで次は、下顎を左右に動かして、これも4ターン行います

そして最後に、下顎を軽く前に突き出して口を「アーン」と開きます

このときは、口を開くというよりも下顎を落とすようなイメージで行うのがおすすめです。

ここまでの流れを1セットとして、疲れの出ない範囲で数セット繰り返します

この方法でしたら、手を使う必要もありませんので、料理しながらでもパソコン作業をしながらでも簡単に咀嚼筋をほぐすことができますよ。

ひとつ注意点は、姿勢です。

お顔が前にかがんだような姿勢にならないように、頭をまっすぐに立てて目線を正面の上のほうに保った状態で行うようにしましょう

【編集部まとめ】頬を引き上げる咀嚼筋ほぐし

1. 口を少し開いた状態で下顎を前後に動かすのを4ターン行う
(側頭筋から下あごのほうにつながっていることを意識する)

2. 顎を左右に動かすのを4ターン行う

3. 下顎を軽く前に突き出して口を「アーン」と開く
(下顎を落とすようなイメージで行う)

4. それを姿勢を正して疲れの出ない範囲で行う

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耳回しも咀嚼筋をゆるめるのにおすすめ

咀嚼筋をゆるめるには、耳からアプローチすることもできます

耳のあたりには、「外側翼突筋(がいそくよくとつきん)」という咀嚼筋があります。

耳たぶはその近くにあるので、耳たぶに優しい刺激を与えることで、その奥のほうにある咀嚼筋にも外側からアプローチすることができます。

それを簡単に行えるのが、「耳たぶ回し」です

耳たぶ回しは、まず耳たぶの下の端っこの付け根を軽くつまみます

このとき、力を入れる必要はまったくありません。

親指と人差し指で耳たぶを軽くはさんで触れるくらいの力で大丈夫です。

そして、耳たぶを後ろ向きに小さく回します

耳たぶを回すときの円の半径もごくごく小さくて大丈夫です。

頬を上げるたるみ解消法2

耳たぶ回しを行うときも、前屈みの姿勢にならないように気を付けましょう

耳たぶ回しは、左右同時に行っても片方ずつでもどちらでも大丈夫です。

ちなみに「さとう式リンパケア」では、手足の末端からすべての筋肉が連携して咀嚼筋へとつながっていると考えています。

ですので耳たぶ回しは、頬を引き上げるだけではなく、全身の筋肉の起点となる咀嚼筋をゆるめることで全身の体液循環が良くなることにもつながります。

頬を引き上げる方法

【耳たぶ回しの方法】
1. 耳たぶの下の端っこの付け根を軽くつまむ
2. 耳たぶを後ろ向きに小さく回す

フェイスブラシで顔をなでて筋肉をゆるめる

ここまでお話ししてきたように、筋肉をゆるめるには、ごくごく優しく微弱な刺激を与えるだけで大丈夫です。

例えばマッサージも、お肌を引っ張ってシワが寄るようでは力が強すぎます。

それでしたら、フェイスブラシでお顔をなでて筋肉に微弱な刺激を与えるのもおすすめです

それも、筋肉をゆるめることにつながります。

頬を上げるたるみ解消法3

そのときのブラシは、メイクブラシでも大丈夫です。

どちらかというと、幅の広い大きめのものが使いやすいでしょう

ただ人工素材の安いブラシですと、お肌に当てたときに静電気が起きてトラブルにつながる場合もあります。

ですのでブラシは、できるだけ天然素材で質のいいものをお使いになっていただきたいです

ブラシでお顔の筋肉をゆるめるときは、毛先がお顔に当たってチクチクしないよう、ブラシを寝かせるように側面を使ってなでていきましょう

順番としては、まずは「側頭筋(そくとうきん)」からゆるめていくのがおすすめです。

こめかみからスタートして下顎角(かがくかく・顔のエラの部分)に向かって、ブラシを4回なで下ろします

側頭筋をほぐす

次は、「咬筋(こうきん)」をゆるめていきます。

頬骨(きょうこつ)の内側のあたりからスタートして下顎角に向かって、ブラシを斜めに4回なで下ろします

咬筋をほぐす

次は、「口角下制筋(こうかくかせいきん)」をゆるめていきます。

口角下制筋は表情筋(表情を形作る顔の筋肉)のひとつで、唇の両端から顎のほうにかけてあります。

この筋肉が縮んでいると、口角も下がり気味になります。

それをゆるめてあげることで、口角も上がりやすくなります。

口角下制筋をゆるめるには、唇の端から下顎角に向かって、ブラシをほぼ真横に4回なでます

口角下制筋をほぐす

次は、「顎舌骨筋(がくぜっこつきん)」をゆるめていきます。

顎舌骨筋(がくぜっこつきん)は、顎の裏側あたりにある筋肉で咀嚼筋のひとつに分類されることもあります。

ちなみに文献によっては、顎舌骨筋は咀嚼筋に分類されていないケースもあります。

この筋肉が縮むと、お顔もそれに引っ張られて頬のたるみやエラ張りにつながります。

顎舌骨筋をゆるめるには、顎の裏から下顎角に向けて、ブラシを横に4回なでます

顎舌骨筋をほぐす

次は、「広頚筋(こうけいきん)」をゆるめます。

広頚筋は首の前面にある筋肉で、顎の下端からバストの上あたりまでつながっています。

この首の筋肉が縮むことによっても、お顔が引っ張られてしまい頬のたるみにもつながります。

広頚筋をゆるめるには、首の前面を上から下へと、ブラシを8回なで下ろします

そして最後に、首の側面も含めてバストトップのあたりまで広い範囲を優しくなでてあげましょう

広頚筋をほぐす

この流れを、お顔の左右片側で行った後に鏡をみてみてください。

そうするとマッサージを行った側が、目尻や頬骨の位置が高くなってフェイスラインもすっきりしていることが感じられると思います。

これは、一生懸命に回数をたくさん行うよりも、リラックスしながら自身が気持ちよく感じるように丁寧に行うことをおすすめします

【編集部まとめ】頬を引き上げるブラシマッサージ

1. 側頭筋をゆるめる
こめかみから下顎角に向かって、ブラシを4回なで下ろす

2. 咬筋をゆるめる
頬骨の内側のあたりから下顎角に向かって、ブラシを4回なで下ろす

3. 口角下制筋をゆるめる
唇の端から下顎角に向かって、ブラシを4回なで下ろす

4. 顎舌骨筋をゆるめる
顎の裏から下顎角に向けて、ブラシを横に4回なでる

5. 広頚筋をゆるめる
首の前面を上から下へと、ブラシを8回なで下ろす

6. 首全体をゆるめる
首の側面からバストトップのあたりまで広い範囲を優しくなでる

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頬を引き上げるのにおすすめの美顔器

「キレイの先生」編集部です、ここまでが吉波先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。

咀嚼筋をゆるめて頬を引き上げるには、美顔器も手軽で即効性が高くおすすめです。

エステ経営者が3分で美顔器の小顔効果を実感

「3分装着するだけでほうれい線が薄くなって驚き(笑)、顔のリフトアップ感がすごい!」

エステサロン経営者がそう話したのが、美顔器の「メディリフト」です。

メディリフトは、美容家電メーカーのヤーマンが新発想で開発した装着するだけのウェアラブル美顔器です。

フェイシャルエステサロン ロータスロータスの尾本 広美 先生の感想をご紹介します。

メディリフトは10分の使用を推奨されているのですが、3分装着しただけで「すごい、ほうれい線がなくなった!」と驚きました(笑)。

装着中、口周りの筋肉に対してかなり効いている感じがあったので、鏡をみて「やっぱり!」と納得です(笑)。

それにフェイスラインがすっきりして、顔のリフトアップもすごく感じられました。

顔が引き締まってさらに引き上がるというのでしょうか…。

それは、メディリフトを装着するだけで、ケアの必要な場所に適切な周波数のEMSが自然と当たるのが大きいですよね。

それもあって、場所によってEMSのピリピリ感が違います。

自己流の間違ったフェイスマッサージは逆効果になります。

ただメディリフトは、装着しておけば後は何もしないでも勝手にケアをしてくれるので、本当に手軽でおすすめです(笑)。

* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。

商品概要

美容家電メーカーのヤーマン新発想で開発したウェアラブル美顔器で、楽天などでも第1位を獲得しています
顔の筋肉の場所によってEMSの周波数を変えて、「休ませるべき筋肉」にはストレッチを、「動かすべき筋肉」にはトレーニングを行うことができ、見た目年齢を決める顔の下半分にアプローチします。

●商品名:メディリフト
●通常価格:税別25,000円

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まとめ

頬のたるみは、咀嚼筋の緊張によるところも大きいです。

そのため頬を引き上げるには、咀嚼筋の緊張をゆるめてあげることが大切です。

そしてそれには、筋肉を軽く揺らして微弱な刺激を与えてあげるだけでも大丈夫です。

吉成先生のおっしゃったように、少し口を開いて顎を揺らすのもいいですし、耳たぶを軽くつかんで小さく回してあげるのもいいです。

これらの方法なら、いつでもどこでも行えますよね。

ちょっとした空き時間にそれらを行うようにするのもおすすめですよ。

それが、頬を引き上げることにもつながります。

(取材:「キレイの先生」編集部 文:Forest Breath 吉波 素子 先生、「キレイの先生」編集部)

* 2016年4月28日に公開した『頬のたるみ解消!頬を上げるために咀嚼筋をほぐす3つの方法』を再編集しました。