これまでの記事では、キャリアオイル(果物や野菜の種から抽出したオイル)や精油を使った、手作り石けんをご紹介してきました。手作り石けんで使えるのは、キャリアオイルや精油だけではありません。今回は、ちょっとした変わり種の材料をご紹介したいと思います。
(過去の記事は、「混ぜてもむだけ! 5分で簡単「手作り石けん」の作り方の基本」、「肌の老化にオイルを選んで「アンチエイジング」手作り石けん」をご覧ください)
美白に「日本酒」
最近では、日本酒の酒造が、化粧品を製造していたりします。また、入浴剤用の日本酒も販売されています。
日本酒は、「美白」や「保湿」で美容にも良いアイテムです。お肌のキメを整えます。
手作り石けんでも、日本酒を使うことができます。
キャリアオイルや精油の代わりに、日本酒を混ぜ合わせれば、「日本酒石けん」の出来上がりです。石けんからは、日本酒の香りがほんのりとします。
日本酒はアルコール成分を含んでいますから、お肌に直接つけるには、刺激が強すぎます。
ただ、石けんに混ぜ合わせれば、その刺激を薄めることができます。
私も日本酒石けんは愛用しています。
さっぱりした質感で、特に夏にお勧めしたい材料です。
保湿に「カカオバター」
子どもが大喜びする「チョコレート石けん」になるのが、カカオバターです。
これも、キャリアオイルや精油の代わりに混ぜ合わせます。
石けんに精油を混ぜ合わせると、比較的ほのかな香りなのですが、カカオバターは香りが強いのか、チョコレートの香りが強く出ます。
お風呂場に置いておけば、甘くておいしい香りがいっぱいに広がります。
チョコレート好きには最高ですね。子どもにも大人気です。
そして、チョコレート石けんは、ただ香りが良いだけではありません。
カカオバターは、保湿力があり、お肌をやわらかくする作用があります。
保湿にもお勧めの材料です。
吹き出物に「ウーロン茶・紅茶」
吹き出物は、お肌が菌で炎症している状態です。
そんなときは、「ウーロン茶(紅茶)石けん」です。
ウーロン茶や紅茶には、抗菌作用があります。
石けんの材料として使うときは、ウーロン茶(紅茶)を濃い目に煮出し、その煮出したものを入れます(保存や使用期間にご注意下さい)。
そこに、例えば乾燥した紅茶の茶葉を入れると、香りもさらに良くなります。また、茶葉の粒々で、石けんの見た目にワンポイント加えることができます。
ちなみに、手作り石けんでは、ミルクやヨーグルトの乾燥粉末を入れることもあるのですが、緑茶パウダーも入れることができます。
足裏の角質を取るのに「岩塩」
入浴剤でよく使われている岩塩も、手作り石けんに混ぜ合わせることができます。
オイルや精油に加えるオプションでお使いください。
岩塩は、お肌をすべすべにする作用があります。岩塩の入浴剤をお使いになったことのある方は、お分かりになるのではないでしょうか。
ただ、お顔やボディに使うには、少し刺激が強すぎるかもしれません。
岩塩を混ぜた石けんを使うときは、「足裏の角質を取る」専用の石けんとしてお使いになれるのが良いと思います。
見た目がきれいになる「ドライハーブ」
ドライハーブ(乾燥したハーブ)を石けんの中に入れると、ハーブがところどころに見えて、見た目がきれいになります。
真っ白な中にラベンダーの花が見えている石けんを思い浮かべてください。素敵じゃないですか?
ドライハーブは、なにかの効能というより、石けんの見た目をアップできるアイテムです。
手作り石けんは、そんな楽しみ方もできます。
まとめ
ここでご紹介したものは、手作り石けんで使える材料のほんの一部です。
試したことはありませんが、日本酒石けんが作れるのですから、赤ワイン石けんも作れるのかもしれません。色もきれいそうです。
このように、手作り石けんは、いくらでもアレンジすることができます。
「こんなものも石けんになるんだ」という楽しさを感じてもらえたら嬉しいです。
(取材:「キレイの先生」編集部 文:小さな隠れ家 女性専用サロン ドールズ しのぶ 先生、「キレイの先生」編集部)
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