お客様とお話をしていて、美容に対して意識が高い方でも、間違えたお顔のマッサージを行っている方が、時々いらっしゃいます。「リンパの流れ」という観点から、間違われることの多いマッサージをご紹介しますので、注意してみてください。
頬を引き上げるマッサージは逆効果
たるみやほうれい線のケア(予防)に、ぐっと力を入れて頬を引き上げて、マッサージを行っている方はいらっしゃいませんか?
お肌を引き上げますから、短期的には、たるみやほうれい線が消えるなど、効果の出るマッサージだと思います。
ただ、リンパの流れという観点から考えると、あまり根本的な解決になっていないといえます。というのも、頬に流れているリンパは、お顔の中心部分から「ななめ下」の方向に流れているためです。
リンパの流れが悪いと、たるみやほうれい線の原因になります。頬のお肌を上の方向に引き上げても、リンパの流れは改善されません。
そのため、頬の引き上げのマッサージで、たるみやほうれい線が一旦消えても、またすぐに出てしまう場合もあります。根本改善のためには、リンパの流れを良くすることを意識した方が良いと思います。
また、力を入れてマッサージを行ってはいけません。お肌の組織が傷ついてしまい、肌トラブルの原因にもなります。マッサージをするときは、力を入れず、優しくしてあげましょう。
リンパにそったマッサージを
もし、頬のマッサージを行うのであれば、リンパの流れにそって、中央部分から横(斜め下)の方向に流してあげましょう。力は入れず、優しくなでるような力で大丈夫です。
リンパの流れが良くなれば、むくみやほうれい線の解消も期待できます。
頬をマッサージしてあげることは良いことですが、せっかくマッサージを行うのであれば、より効果があった方が良いですよね。
お顔のリンパの流れを良くするためには、頬のマッサージだけでは不十分といえます。また、頬を流す必要もありません。皮膚を揺すってあげるだけで十分です。
詳しくは、別の記事でご紹介しているので、そちらもご覧いただければと思います(詳細は「肌トラブル予防に顔のリンパを流す簡単な10の手順【後編】」をご参照ください)。
(取材・文:「キレイの先生」編集部)