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毛穴が目立つ…毛穴の開きの原因は?毛穴を小さくするには?

本日のキレイの先生

大石 聖子 先生

毛穴が目立つ…毛穴の開きの原因は?毛穴を小さくするには?

「キレイの先生」編集部です。

あるお肌の悩みに関するアンケートの結果をみました。

どの年代でも、「毛穴」に関する悩みは、上位に来ています。

その中でも、20~30代は、「毛穴の開き」でお悩みの方がとても多かったです。

今回のテーマは、そんな毛穴の開きについてです。

インテグレーションセラピー Jirri の大石 聖子 先生に話をお聞きしました。

毛穴が開いていると、老けて見えてしまいます。

大石 先生の話をお聞きすると、毛穴が開いてしまうのは、加齢によるものだけではなく、日常生活でのことも、原因になるといいます。

毛穴が開く原因には、どんなことがあるのでしょうか?

そして、毛穴の開きを治すには、どうしたら良いのでしょうか?

大石 先生に教えていただきました。

目次

毛穴が目立つ…

毛穴の役割

毛穴の開きの原因

毛穴を小さくするには

まとめ

本日のキレイの先生

インテグレーションセラピー Jirri

大石 聖子 先生

「キレイの先生」編集部

毛穴が目立つ…

毛穴が目立つ…

大石 先生、よろしくお願いします。

取材を始める前、「毛穴の悩みは定番ですね」とおっしゃっていました。

たしかに、毛穴は気になりやすい場所です。

毛穴は、どんな悩みが出やすいのでしょうか?

毛穴が目立つ」ということですね。

毛穴の開きや、黒ずみです。

他にも、角栓が詰まったり、毛穴の周りにシミが出来たり、ニキビ跡が色素沈着したりすると、毛穴は目立ってしまいます。

用語解説

角栓は、角質(皮膚表面の古くなった肌細胞)と皮脂(毛穴から分泌されている油分)が混ざり合ったものをいいます。

その中で、今回のテーマは、「毛穴の開き」についてです。

大石 先生のおっしゃるように、毛穴が開いていると目立ってしまいます。

サロンのお客様にも、毛穴の開きでお悩みの方は多いですか?

はい、多いですね。

お肌の悩みの中でも、毛穴の開きは上位に来ると思います。

私の目からは気にならなくても、ご自身では「気になる…」というような方もいらっしゃいます。

その気持ちは、分からなくはありません。

ちなみに、どのくらいの年代の方に、毛穴の開きのお悩みは多いですか?

他の悩みは、出てくる年代が比較的はっきりしていると思います。

ただ、毛穴の開きは、若い20代でお悩みの方から、加齢にともなって毛穴が目立ってくる方もいらっしゃって、幅広い年代に共通する悩みではないでしょうか。

たしかに、20代で、毛穴の開きにお悩みの方も少なくありません。

毛穴が開いて目立っていると、どんな印象になりますか?

「お手入れを怠っているように見られる…」と訴えるなど、過度に気にされる方もいらっしゃいます。

良いイメージで受け取られることは、あまりないですね。

毛穴の役割

毛穴の開きのことを知るのに、まずは毛穴について教えていただきたいと思います。

毛穴には、どんな役割があるのでしょうか?

ひとつは、お肌を保護するバリア機能の役割があります。

毛穴の中には、「皮脂腺(ひしせん)」という器官があり、「皮脂(ひし)」が分泌されています。

編集部のコメント

毛穴から分泌されている皮脂は、汗などの水分と混ざり合い、皮膚を覆う保護膜「皮脂膜(ひしまく)」を作ります。

皮脂膜は、天然クリームで、皮膚の水分が蒸発しないように防いだり、外部の刺激から皮膚を守ったりする働きがあります。

毛穴の役割のふたつ目が、体温調節です。

例えば、寒いと鳥肌が立つと思います。

それは、自律神経*1が気温を感じて、毛穴を閉じることで、体温を調整しているためです。

また、汗も、体温調節のひとつといえます。

そして、毛穴の三つ目の役割が、ph(ペーハー)*2のバランスを保つことです。

皮膚を弱酸性に保つことで、菌の繁殖を防いでいます。

これも、バリア機能と呼んでも良いかもしれません。

編集部のコメント

大石 先生のお話をまとめます。

毛穴の役割は、大きく3つが挙げられます。

*1. 皮膚を保護するバリア機能

2. 体温調節

3. 皮膚のphバランスを保つ

*1 自律神経は、人の心と身体をコントロールしている神経です。「交感神経(緊張の神経・昼に優位になる)」と「副交感神経(リラックスの神経・夜に優位になる」が交互に入れ替わりながら、バランスを取っています。そのバランスが乱れると、心身に大きな影響があります。

*2 phとは、酸性やアルカリ性の度合いを表すものです。

毛穴の開きの原因

毛穴の開きの原因

毛穴が、私たちのお肌や身体にとって、大切な働きをしていることが分かりました。

では、どうして、毛穴が開いてしまうのでしょうか?

遺伝的によるものはあります。

皮脂腺が大きくて、働きが活発だと、毛穴は目立ちやすいです。

また、皮脂腺の大きさは、場所によっても違います。

特に、Tゾーンは皮脂腺が大きいため、毛穴は目立ちやすいです。

Tゾーンは、べたつきやすく、毛穴が目立ちやすい場所です。

それは、皮脂腺が大きく、皮脂の分泌が多いからなのですね。

皮脂の分泌は、ホルモンバランスにも影響されます。

例えば、男性ホルモンが優勢な女性は、皮脂の分泌が多めです。

そういった方は、思春期に、ニキビなども出来やすいですね。

そして、不適切なケアで、毛穴が開いてしまう場合もあります。

不適切なケアとは、どんなことがあるのでしょうか?

私がまず思いつくのは、メイク汚れの洗い残しです

メイクの汚れが毛穴の中に残っていたりすると、毛穴が開いてしまいますよね?

それも、ありますね。

後は、「洗いすぎ」もそうです。

クレンジングや洗顔で、「皮脂が出るから取らなきゃ」と取り過ぎてしまうと、お肌が「皮脂を出さなきゃ」となってしまいます。

編集部のコメント

この話をお聞きすると、「人の身体は本当によく出来ているな…」といつも感心します。

皮脂には、皮膚の水分を蒸発しないように防ぐ役割があります。

皮脂が不足していると、皮膚が「このままじゃ水分が蒸発しちゃう! 皮脂を出して防がなきゃ!」と皮脂の分泌を増やすのです。

そのため、「顔のべたつきが気になるから」と皮脂を取り過ぎてしまうと、かえって皮脂が過剰に分泌される場合もあるのです。

それが、毛穴の開きにもつながります。

皮脂の分泌については、「顔のテカリの原因は肌の乾燥でも?乾燥性脂性肌のスキンケア」などでも取り上げています。

毛穴の悩みを訴えるお客様の話をお聞きすると、クレンジング・洗顔でゴシゴシとこすっているという方が少なくありません。

お肌への摩擦は、お肌にストレスを与えて、毛穴が開く原因にもなります。

毛穴の詰まりを絞り出そうとしたり、気になる場所を触り過ぎたりすることも良くありません。

私も、お肌の気になる場所は、ついつい触ってしまいます。

「良くないな…」とは分かっているのですが…。

他には、「毛穴シート」なども、刺激があります。

シートをペリッと剥がした後、毛穴を閉じるようなケアをしてあげれば大丈夫だとは思うのですが、そのまま放っておくと、毛穴の開きにもつながります。

また、ストレスや喫煙なども、毛穴の開きの原因になります。

ストレスは、ホルモンバランスに影響があります。

タバコは、ニコチンが血中に吸収され、血管が収縮します。

すると、毛細血管の「栄養をもらって、出して」という働きが悪くなり、老廃物も排出されづらくなって、お肌の再生*も低下します。

また、副流煙が顔に当たりますから、それも良くないと思います。

編集部のコメント

大石 先生のお話をまとめます。

毛穴の開きの原因は、下のようなことが挙げられます。

1. 遺伝によるもの(皮脂腺の太さなど)
2. ホルモンバランスの乱れ
3. メイク汚れの洗い残し
4. 皮脂の取り過ぎ
5. クレンジング・洗顔での摩擦
6. お肌の触り過ぎ
7. 毛穴シート(その後のケアを行っていない)
8. ストレス
9. 喫煙
など

* 皮膚は、内側で新しい肌細胞が生まれて、少しずつ表面に上がって、最後は古くなったもの(角質)が垢になって剥がれ落ち、日々新しく生まれ変わっています。肌再生については、「肌再生「ターンオーバー」とは?美肌を作る上での大切な基本」などでも取り上げています。

毛穴を小さくするには

毛穴を小さくするには

毛穴を目立たなくするには、どんなことができるでしょうか?

基本的なことですが、食事では、甘いものや油っこいものの摂り過ぎには注意し、バランスよく食べることです。

スキンケアでは、正しいクレンジング・洗顔を行ってほしいと思います。

先程のお話にもありましたが、皮脂を取り過ぎないようにする、ということですね。

後は、個人的な感想なのですが、オイルクレンジングを間違えて捉えていることがあるようです。

油と油は、仲良くできます。

そのため、油で出来ているメイク化粧品は、油で良く落とすことができます。

私も、オイルクレンジングは、洗浄力に優れているイメージを持っています。

ただ、オイルクレンジングを洗い流すときに、水が入って、メイクの汚れとクレンジングが、また毛穴に戻ってしまうことがあります。

そのため、その後の洗顔料の選択も、大切になります。

クレンジングと洗顔では、別のメーカーのものをお使いの方も多いでしょう。

クレンジング・洗顔は、製品の使い方をきちんとみて、行ってほしいと思います。

たしかに、クレンジングと洗顔では、違うメーカーのものを使ったりします。

そこは、製品の使用方法をきちんと確認した方が良さそうです。

スキンケアで、他に出来ることはありますか?

毛穴を閉じるのに有効な成分を含む化粧品をお使いになるのも、おすすめです。

細胞を活性化する「レノチール」や、水分を保持する「セラミド」、ハリを持たせるアミノ酸の「ペプチド」、お肌の代謝を促進する「AHA*」、コラーゲンを活性して色素沈着に効く「ビタミンC」などは、良いと思います。

* AHAは、フルーツ酸のことをいい、余分な角質を除去するピーリングなどで用いられます。ピーリングについては、「顔の角質ケア!ピーリングの方法とは?大切なのはタイミング」などでも取り上げています。

まとめ

大石 先生は、サロンのお客様でも、毛穴の開きはお肌の悩みの上位に来る、とおっしゃっていました。

私がみたアンケートでも、各年代、毛穴の開きは上位にありました、。

毛穴の開きは、年齢を問わない悩みです。

遺伝的な原因の場合もありますが、不適切なケアで、毛穴が開いてしまっている方も多いのではないでしょうか。

「毛穴が目立つな…」と気になる方は、毛穴を小さくするためにも、まずはご自分のお手入れを思い返してみると良いかもしれません。

大石 先生の後編の記事では、「イオン導入」について取り上げます。

イオン導入は、美容器を使って、化粧品の成分をお肌の奥まで届けることができます。

例えば、Jirri さんでは、イオン導入に乳酸やレノチール配合のエッセンスをお使いになっていて、毛穴の開きなどにも効果が高いそうです。

是非、こちらの記事と合わせてご覧ください。

* 大石 先生の後編の記事は、下からご覧ください。

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