美容のスペシャリストが教えるキレイ

肌がごわごわする…肌のごわつきの原因は?角質がたまるワケ

本日のキレイの先生

諸星 ちえこ 先生

1200069_a01

「キレイの先生」編集部です。

「肌がごわごわする…」

そんなお肌のごわつきの正体は、何なのでしょうか?

今回は、温香セラピー Bloom garden の 諸星 ちえこ 先生に、「角質ケア」をテーマに取材させていただきました。

角質ケアは、そこまで深く意識されていらっしゃらない方も、多いのではないでしょうか(実は、私もそのひとりです。反省ですね…)。

諸星 先生の取材の中で、お肌のごわつきについても、話題に上がりましたので、まずはそちらをまとめさせていただきます。

角質ケアを怠っていると、お肌がごわごわする原因になるといいます。

それは、どういうことなのでしょうか?

改善するには、どんな方法があるのでしょうか?

諸星 先生に教えていただきました。

* 諸星 先生の後編の記事では、角質ケアの「ピーリング」について取り上げます。

目次

角質とは

肌のごわつきの原因
・ターンオーバーの乱れについて

肌のごわつきを改善するには

まとめ

本日のキレイの先生

温香セラピー Bloom garden

諸星 ちえこ 先生

「キレイの先生」編集部

角質とは

1100105_a03

諸星 先生、よろしくお願いします。

今回のテーマは、「角質ケア」です。まずは、角質ケアを怠ると、お肌はどうなってしまうのかを教えていただこうと思います。

そもそも、「角質」とは何なのでしょうか?

皮膚は、3つの構造に分かれています。

「表皮(ひょうひ)」、「真皮(しんぴ)」、そして脂肪の「皮下組織(ひかそしき)」です。

1200047_a03

そのいちばん上の表皮の、さらにいちばん上の層にある組織を「角質」といいます。

角質は、死んだお肌の細胞とお考えください。

「死んだ細胞」というと、お肌には必要なさそうなイメージがあります。

角質にも、何か役割があるのでしょうか?

紫外線や汚れなどの外からの刺激からお肌を守るバリア機能、体内の水分が逃げないように守る役割、この2つが主な働きです。

肌のごわつきの原因

1200057_t320

エステサロンの先生への取材中に、「角質がたまる」といった表現が出てくることがあります。

それは、どういうことなのでしょうか?

役割を終えていらなくなった角質は、自然と剥がれて落ちていきます。

そして、また新しい細胞が生まれます。

このサイクルを「ターンオーバー*」といいます。

本来、健康的な生活を送っていれば、いらなくなった角質は自然と落ちていきます。

ただ、生活のリズムや食生活が乱れていたり、肉体的・精神的にストレスがあったりすると、身体全体のリズムが乱れ、ターンオーバーの乱れにもつながります。

すると、本来は剥がれるはずの角質が、残ってしまうのですね。

お肌には、あまり良い影響はなさそうです…。

角質がたまると、お肌はどうなるのでしょうか?

細胞は、死んで角質となっていく段階で、すでに黒っぽい色味に変化していきます。

また、役割を持っている段階での角質は水分を含んでいますが、不要となった角質は水分がなくなっていき、さらに黒っぽくなっていきます。

そのため、角質がたまると、お肌の黒みが強くなって、くすみを感じやすくなります。

そして、お肌がなめらかでなくなりムラが出来て、感じ方には個人差がありますが、ごわつき・ざわつき・かさつきなどを感じやすくなります。

お肌のキメがなくなる、ということです。

それは、お肌が乾燥する、ということでしょうか?

「お肌が乾燥する」とは、言い切れません。

まだ機能している角質には水分があります。

そのため、古い角質を取ると、うるおいのあるお肌が出てきます。

たしかに、皮膚の表面にかさついた角質がたまっていても、中がうるおっていれば、「お肌のごわつき = 乾燥肌」とは一概に言えません。

それは正直、意外でした。

編集部のコメント

「角質がたまる」というのは、下のようなイメージですね。

・上:役割を終えた角質(水分を含んでいない)

・中:機能している角質(水分を含んでいる)

表面の「不要な角質」を除去すれば、潤ったお肌が出てくることが、お分かりいただけるかと思います。

* ターンオーバーは、お肌の生まれ変わりで、理想の周期は28日といわれています。その周期が乱れて長くなるほど、角質がたまって、お肌がごわつきやすくなります。ターンオーバーについては、このサイトでも、「肌再生「ターンオーバー」とは?美肌を作る上での大切な基本」などで取り上げています。

ターンオーバーの乱れについて

1400074_a09

先生の話をお聞きして、お肌のごわつきが、ターンオーバーの乱れから来るものであることが分かりました。

では、どんなことが、ターンオーバーを乱す原因になるのでしょうか?

生活習慣そのものです。

生活リズムの乱れも、ひとつです。

食事もそうですね。

暴飲暴食や、早く食べ過ぎて、きちっと栄養を吸収できていない場合もあります。

例えば、お肌に必要な栄養に、「ビタミンC」があります。

ただビタミンCは、ストレスや疲労、タバコなどによって奪われてしまい、不足しがちです。

栄養不足も、ターンオーバーの乱れにつながります。

また、女性ホルモンの乱れも、ターンオーバーが乱れる原因になります。

特に、年齢とともにホルモンのバランスは変わりやすく、ホルモンバランスによっても角質がたまりやすくなります。 

そういった生活習慣が、身体全体のリズムを乱して、ターンオーバーにも影響を及ぼします。

エステサロンの先生方の話をお聞きしていても、生活習慣が、お肌の土台になっていることは、とても強く感じます。

お肌のごわつきにも、生活習慣が深く関わっているのですね。

肌のごわつきを改善するには

1300076_a03

お肌のごわつきを改善するには、どうしたら良いのでしょうか?

まずは何より、ターンオーバーの乱れない生活習慣を心がけることです。

それが、根本です。

「お肌がそのものを健康にする力」を付けて、お肌を少しでも良い状態にする、ということです。

生活習慣が良くないと、お肌がスキンケアで一時的にきれいになっても、またすぐに元の状態に戻ってしまいます。

先程もお話がありましたが、生活リズムを整える、食生活を整える、といったことですね。

その中でも、いちばん心がけてほしいことは、睡眠です。

細胞分裂には、エネルギーが必要です。

エネルギーが足りないと、新しいお肌に生まれ変わる力も弱まってしまいます。

睡眠は、そのエネルギーをため込む時間でもあります。

例えば、22:00~02:00のことを「ゴールデンタイム」とも言いますが、出来れば24:00までには寝てほしいと思います。

耳の痛いお話です…。

私自身、床に就くのが、24:00を回ることはしょっちゅうです。

食事も偏りがちで、時間もばらばらです。

「肌がごわごわするな…」と感じることが多いのは、そういった生活を送っている自分自身に原因がありますね。

分かってはいるのですが、改めて反省したいと思います。

先生には引き続き、生活習慣を改善した上で、スキンケアで角質ケアできる方法を教えていただこうと思います。

まずはここまで、ありがとうございました。

まとめ

お肌のごわつきは、ためこんだ角質が正体でした。

角質が、「死んだ細胞」と考えると分かりやすいと思います。

それが表面にたまれば、お肌がごわごわしたり、くすみやすくなったりします。

角質がたまるのは、生活習慣でターンオーバーが乱れることが、大きな原因です。

諸星 先生は、お肌のごわつきを改善するには、「生活習慣を改善することが根本」とおっしゃっていました。

その上で、角質ケアをするのが、もっとも良さそうですね。

諸星 先生の後編の記事では、「角質ケアの方法」について、まとめます。

「角質ケア」というと、何だか難しそうなイメージがありませんか?

実は、私自身もそうでした。

ただ、諸星 先生の話をお聞きすると、角質ケアが身近に感じられると思いますよ。

是非、後編の記事も合わせてご覧ください。

* 諸星 先生の後編の記事は、下からご覧ください。

関連キーワード