「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、「まぶたのむくみ」です。
ちょっと話がそれてしまいますが、「泣き腫らした目」といいますよね。今回の取材では、それがどうしてなのかも分かりました。あれも、まぶたのむくみの一種といえるようです。
まぶたは、むくみが気になりやすい場所です。まぶたがむくむと、目が小さくなったようにも見えてしまいます。
出来れば、目はパッチリしていたいものです。
話は、マティエ・マリー matie-marie のもとがや 真理子 先生にお聞きしました。
まぶたのむくみとは、どんな状態のことをいうのでしょうか? 原因は何なのでしょうか? そして、まぶたのむくみを解消して、目をパッチリさせるには、どんな方法があるのでしょうか?
もとがや 先生に話をお聞きしました。
目次
まぶたのむくみの原因
・塩分の摂り過ぎ
・アルコールの摂り過ぎ
・枕が低い
・泣く
・その他
目をパッチリさせる方法
・1~3. ツボ
・4. 温冷タオル
・5. 耳下腺リンパ節を流す
・6. 鎖骨のリンパを流す
・7. 目の開閉
まぶたのむくみとは
まぶたは皮膚が薄いため、むくみが出やすい場所です。20~40代の方は、まぶたのむくみが気になることが少なくないのではないかと思います(ちなみに40代後半になると、まぶたのむくみ以上に、目の下垂でお悩みの方が増えてきます)。
まぶたのむくみは、下のような状態のことをいいます。
1. 顔の血流やリンパ*の流れが悪くなって滞っている(そのため、まぶただけではなく、顔全体がむくんでしまう場合が多いです)。
2. まぶたの毛細血管が切れて、リンパ液が出てしまっている。
まぶたがむくんでいると、一重の人はまぶたが腫れたように、二重の人は三重のような感じになったりするなど、目が小さくなったように見えます。
また、目が細くなったように見えることで、少し老けたような感じになったり、目付きの悪い印象になったりします。
* 編集部:リンパは、体内の老廃物を回収して排出する働きがあります。
まぶたのむくみの原因
では、どんなことが、まぶたのむくみの原因になるのかをみていきたいと思います。
塩分の摂り過ぎ
身体には、カリウムとナトリウムのバランスを整えようとする働きがあります。
そのため、塩分(ナトリウム)を摂り過ぎると、身体が水分をため込んで、カリウムとのバランスを調整しようとします。
それが、むくみの原因にもなります。
ちなみに、高血圧の方は「塩分を摂りすぎない」ように言うと思います。それは、塩分の摂りすぎで身体が水分をためこむことで、血管に圧がかかってしまうことも、理由にあります。
アルコールの摂り過ぎ
アルコールは体内では、水分とみなされません。また、アルコールには利尿作用があります。
そのため、アルコールを摂り過ぎると、身体は水不足になって脱水症状になります
すると、身体は水分を逃さないように働きますので、それによってむくみにつながる場合もあります。
枕が低い
人は日中、立ったり座ったりしているため、リンパは重力の影響を受けて足の方に流れていきやすいです。
それに対して夜は、寝るときに横になって、リンパはフラットな状態になります。
ただそのときに、枕が低すぎると頭の位置が低くなるため、リンパは顔の方に流れやすくなって、むくみにつながりやすいです。
逆に枕が高すぎても、(真っ直ぐ横になるのではなく)首が曲がったような姿勢になります。顔のリンパは首を通って身体に戻るため、首が曲がっていると、顔にリンパがたまりやすくなって、やはりむくみの原因になるといえます。
* この2つでは、どちらかといえば、枕が低い方が、顔(やまぶた)のむくみにつながりやすいでしょう。
泣く
泣いて目を押さえたりこすったりすると、まぶたの毛細血管が切れてしまい、リンパ液が出て、まぶたのむくみにつながります。
泣いた後に目が腫れるのは、それも理由にあります。
他には、アイメイクでこすったり、ポイントクレンジングで強く擦り過ぎたりすることも、まぶたの毛細血管が切れて、むくむ原因になります。
その他
その他にも、下のようなことが、まぶたのむくみの原因になります。
■ 肩こり
肩は、顔と身体の間にあります。
そのため肩がこると、身体から顔への血流が滞ってしまい、顔にむくみが出やすくなります。また、血流が悪いとターンオーバー*が遅くなるため、くすみにもつながりやすいです。
■ 運動不足
運動が足りていないと、全身の血流が悪くなるため、顔もむくみやすいです。また、足のむくみなども出やすいです。
■ 冷え性
身体が冷えていると、筋肉が固くなって血流が悪くなり、むくみにつながりやすいです。
■ うつぶせで寝る
うつぶせで寝る癖があると、顔を圧迫してしまうことで血流が悪くなり、むくみにつながる場合があります。
目をパッチリさせる方法
まぶたは皮膚が薄いため、むくみが出やすいことはお話ししました。一方でだからこそ、むくんでも解消しやすい場所といえます。
サロンのお客様でも、まぶたのむくみが気になっていても、施術を終えてお帰りになる頃は、目がパッチリされる方がほとんどです。
ここでは、ご自宅でも簡単にできる「目をパッチリさせる方法」をご紹介します。
1~3. ツボ
まずは、顔のツボ押しです。
まぶたのむくみを解消するには、下の3つのツボがおすすめです。
1. 攅竹
「攅竹(さんちく)」は、眉頭あたりの窪みにあるツボで、よく知られているのではないでしょうか?
視神経と関係していて、まぶたのむくみだけではなく、目の疲れや頭痛などにも良く、万能ツボということができます。
血流の改善にもなり、筋肉(やお肌)にも血液を送ることができるようになるため、アンチエイジングにもつながります。
攅竹は、上の方に押すイメージです。
2. 晴明
メガネをしている人が、目が疲れたときにメガネを外して、手でつまむ場所があると思います。
それが、「晴明(せいめい)」というツボです。目頭の少し上のくぼんだ部分にあります。
このツボも、攅竹と同じように、目に良い万能ツボです。
3. 球後
「球後(きゅうご)」は、目の下の中心部分と目尻の中間くらいにあって、そのあたりを触るとちょっと凹んでいる場所があると思います。そこが、球後です。
このツボも、目をパッチリさせるのには良いです。
球後のツボを押すときは、眼球がありますから強く押しすぎずに、指の腹を使って押すようにしましょう。
4. 温冷タオル
温冷式のお手入れも、目をパッチリさせるのにはおすすめです。温冷タオルを目の幅に折って、交互に目に当てる方法です。
まずは、蒸しタオルで温めて毛細血管を開き、その後に冷タオルで引き締めることで、血流を良くします。蒸しタオルだけでも血流を良くすることもできますが、冷タオルを一緒に使った方が効果は高いです*。
蒸しタオルは、濡らしたタオルをそのまま電子レンジにかけて作る方もいらっしゃるようですが、ラップで包むか、スーパーの袋などに入れてレンジにかけることをおすすめします。私自身は、濡れタオルを袋に入れて、袋をくるんと巻いて口を閉じてから電子レンジで1~2分間温めて作っています。
熱すぎると火傷してしまうため、温度調整にはお気を付けください。
冷タオルは、温タオルを行っている間に、濡らしたタオルを冷凍庫に入れておけば、すぐに使えるようになります。
* 編集部:血管が(温まって)開いて、(冷やされて)閉まることで、ポンプのような作用で、血流を良くすることができます。
5. 耳下腺リンパ節を流す
耳の下には、「耳下腺(じかせん)リンパ節」があります。
この場所を流してあげることでも、目をパッチリさせる効果があります。
編集部のコメント
「キレイの先生」編集部です。
耳下腺リンパ節は、顔のリンパがいちど集まる、ゴールともいえる場所です。ここを流すことで、顔全体のリンパを良くすることができ、むくみの解消に効果があります。
過去の記事でも、耳たぶを回して、耳下腺リンパを流す方法などをご紹介しました。
耳下腺リンパ節を流す方法は、「むくみに効く顔のリンパマッサージのやり方|耳の下のリンパ【まとめ】」でもご紹介しています。合わせてご覧になってみてください。
乾いた手で行おうとすると、つい力が入りやすいので、ボディローションやオイル、入浴時の泡などを使って、優しくマッサージしてあげることをおすすめします。
他にも、鎖骨のリンパを流すことも効果があります。
編集部のコメント
「キレイの先生」編集部です。
鎖骨は、全身のリンパのゴールといえる場所です。顔のリンパも、耳下腺リンパ節を通り、最後は鎖骨へと流れていきます。
鎖骨のリンパは、鎖骨を上から下になでるだけで、流すことができます。
耳下腺リンパ節を流す方法は、「鎖骨のリンパの流し方!毎日5分マッサージでキレイになろう」でもご紹介していますので、合わせてご覧になってみてください。
6. カリウムを含む食べ物を食べる
塩分(ナトリウム)を摂り過ぎると、身体がカリウムとのバランスを整えようとして、水分をためこむ働きがあります。
それが、むくみの原因にもなります。
そのため、下のようなカリウムを多く含んでいる食べ物を摂ることで、むくみの改善にもつながります。
■ カリウムを多く含んでいる食べ物
・バナナ
・海藻類
・アボカド
・キノコ
など
例えば朝には、朝バナナなども良いですね。
7. 目の開閉
目をギュッと閉じてからパッと開くことで、血流を良くすることができ、まぶたのむくみの解消にもつながります。
ツボ押しがあまりうまくできない方には、安全な方法だと思います。
そのとき、眉間にしわが寄らないように注意しましょう。
まとめ
「キレイの先生」編集部です。
まぶたは、むくみが気になりやすい場所です。
それは、皮膚が薄いため、血液やリンパが滞ると、それがすぐに出てしまうからだったのですね。
ただ、まぶたはむくやすいけど解消しやすいというのは、心強いアドバイスです。
それには、血流(やリンパの流れ)を良くすることです。
もとがや 先生に教えていただいた「目をパッチリさせる方法」は、今日からご自宅で始められる内容です。
まぶたのむくみが気になっている方は、早速お試しになってみてはいかがでしょうか?
(取材:「キレイの先生」編集部 文:マティエ・マリー matie-marie もとがや 真理子 先生、「キレイの先生」編集部)