美容のスペシャリストが教えるキレイ

シミの原因を知る! 紫外線から日常のスキンケアも

本日のキレイの先生

行木 亮子 先生

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写真:Loren Kerns

お客様のお話をお聞きしていても、シミでお悩みの女性は、とても多いです。特に、紫外線の強い季節には、気になるお肌の悩みです。シミのお悩みを解決するのにも、まずは、どうしてシミができるのか、その原因やメカニズムを知ることから始めましょう。

「活性酸素によるシミ」と「ホルモンによるシミ」

そもそも、シミの原因は、大きく分けて2種類に分類することができます。

活性酸素によるメラニン色素が原因

活性酸素がシミの原因になっていることは、よく知られています。

ただ実は、活性酸素は私たちの身体を守っているものです。身体に異物が入り込んだときに身体を守ろうとする働きがあり、悪質な細菌やウイルスから身体を守っています。

しかし、活性酸素が過剰に増えてしまうと、シミの原因になります。その流れをみていきましょう。

  1. 活性酸素が過剰に増えると、細胞まで傷つけてしまう。
  2. 細胞を守るため、メラノサイトという細胞が働き、メラニン色素が生成される。
  3. メラニン色素の色がシミの正体。

つまり、元は身体を守るための働きが、結果的にシミにつながってしまうことが分かると思います。

ホルモンが原因(肝ぱん)

ホルモンバランスが崩れてしまったときに出るシミを、「肝斑(肝ぱん)」といいます。

妊娠中のお肌に出ることが多いです。女性ホルモンと関係があるといわれていますが、原因はまだはっきりと解明されていません。

今回は、活性酸素が原因となるシミについて、日常でどのようなことがお肌に悪いのか、お伝えしたいと思います。

紫外線・生活習慣とシミの関係

紫外線

シミのいちばんの原因は、なんといっても紫外線です。

紫外線は身体に有害な物質です。その紫外線が体内に入り込むと、異物から身体を守ろうと、活性酸素が発生します。活性酸素が増えすぎてしまうと細胞を傷つけてしまうため、今度はメラノサイトからメラニン色素が生成されます。メラニン色素は紫外線がこれ以上、お肌に入り込むのを防ぐ働きもあります。

ただ、そのメラニン色素が結果的に、シミにつながってしまいます。

ストレス・タバコ・寝不足でターンオーバーが悪化

お肌は「28日周期」で古い肌細胞がはがれ落ち、新しい肌細胞が上に上にと押し上げられていきます。これがターンオーバーです。

ストレスや、タバコ、寝不足は、このターンオーバーが乱れる原因となってしまうため、シミにつながってしまいます。

  1. ストレス・タバコ・寝不足で血流が悪くなる。
  2. ターンオーバーの周期が乱れ、「28日周期」が遅れる。
  3. メラニン色素がはがれ落ちずに、そのまま残ってしまい、シミになる。

以上のことからも、生活習慣をしっかりとすることは、シミを予防する上でも、とても大切といえます。

普段のスキンケアがシミの原因になることも

洗顔で洗いすぎ・お化粧でこすりすぎ

洗顔でお肌をキレイにするために洗いすぎたり、ファンデーションをパフで塗るときに強くこすったりすると、お肌の角質を傷つけてしまいます。

そうすると、肌細胞を守るため、メラニン色素が生成され、シミの原因になってしまいます。

きゅうり・レモンでパック

きゅうりやレモンには、「ソラレン」という成分が含まれています。ソラレンは、紫外線に対して過敏になりシミができやすくなる成分として知られています。

きゅうりやレモンでパックすることは、かえってお肌に悪いので、行わないようにしてください。

また、パックをしたときほどではありませんが、実は食べても、そのような働きがあるので、柑橘類やきゅうりなどソラレンを多く含む食品は、日が暮れてから摂るか、ソラレンが少なくて美白効果のある食品と一緒に摂るのがお勧めです。

まとめ

紫外線のいちばんの原因は、紫外線です。しかし、紫外線に気をつけていても、間違えたスキンケアが、かえってシミの原因になることもあります。

なにがシミの原因になってしまうか、正しい知識を持って、スキンケアを行うようにしましょう。