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クレンジングの選び方と方法!たっぷりの量を使って短時間で

本日のキレイの先生

本間 由美子 先生

クレンジングの選び方と方法!たっぷりの量を使って短時間で

「キレイの先生」編集部です。

エステサロンの先生方への取材で、クレンジングの重要性をお聞きすることは、とても多いです。

「スキンケアの中で、クレンジングがもっとも大切」とおっしゃる先生もいます。

私は先生方の話をお聞きするまで、クレンジングは単なるメイク落としくらいにしか考えていませんでした。

クレンジングは、お肌の状態を左右するといいます。

今回のテーマは、そんな「クレンジング」についてです。

エイジングケアサロン サンテキュア の本間 由美子 先生に取材させていただきました。

クレンジングは、どうして大切なのでしょうか?

オイルクレンジング・ジェルクレンジングなど色々な種類がありますが、どれを選び、どんな方法で行うのが良いのでしょうか?

本間 先生に教えていただきました。

本間 先生の記事

こちらは、本間 先生の後編の記事です。前編では、「色素沈着」ついて取り上げています。

目次

クレンジングの役割

クレンジング料の選び方

クレンジングの方法

まとめ

本日のキレイの先生

エイジングケアサロン サンテキュア

本間 由美子 先生

「キレイの先生」編集部

クレンジングの役割

取材前に電話で取材テーマをご相談したとき、「クレンジングがとても大切」とおっしゃっていました。

はい、肌作りの上で、クレンジングはもっとも大切といっても良いと思います。

クレンジングは、スキンケアの中で、どんな役割があるのですか?

私は、メイク落としだと考えているのですが…。

クレンジングは、身体の中から出てくる皮脂(ひし)も含めて取るものです。

そのため、メイクをしていなくても、クレンジングは行った方が良いです。

皮脂とは

皮脂は、毛穴から分泌されている油分で、皮膚の表面で汗などの水分と混ざり合って、天然の保護膜である「皮脂膜(ひしまく)」を作ります。ただ、皮脂が過剰に分泌されると、べたつきなどの原因になります。

ちなみに、洗顔も顔の汚れを落とすものだと思います。

クレンジングがメイクや皮脂を落とすとすると、洗顔は何を落とすのですか?

洗顔は、お肌の古くなった角質を落とすもので、クレンジングとは役割が違います。

角質とは

皮膚は、内側で新しい肌細胞が生まれて、それが少しずつ表面に上がって、最後は古くなったものが剥がれ落ちて、日々新しく生まれ変わっています。皮膚の表面にある古い肌細胞のことを「角質」といいます

下の記事でもご紹介していますが、角質が剥がれ落ちずにたまると、お肌のごわつきなどの原因になります

クレンジングは、どうして大切なのでしょうか?

お肌にはバリア機能があるため、化粧品は基本的に、角質層までしか入っていきません。

角質層とは

「角質層(場所は下の図をご覧ください)」が皮膚のバリア機能で、水分を保持したり、外部の刺激から皮膚を守ったりする役割があります。

表皮の構造

化粧品が唯一お肌の奥まで入っていけるのは、毛穴の中からです。

ただ、毛穴の汚れを出すことができていなければ、良いものが入っていくこともできません。

毛穴の中をきれいにするのも、クレンジングの役割です。

それによって、化粧品の浸透も良くなるのですね。

クレンジングをきちんと行えていると、それだけで肌質が変わって、とてもきれいになります。

汚れが取れて、くすみも明るくなります。

クレンジング料の選び方

クレンジングは、お肌をもっとも傷つけやすいものです。

どういうことでしょうか?

クレンジング料には一般的に、「石油系合成界面活性剤」が含まれています。

これが、お肌にはあまり良くありません。

界面活性剤とは

界面活性剤は、本来混ざり合わない水分と油分を混ぜ合わせるためのものです。

石油系合成界面活性剤は、洗浄力がとても強いです。

また、タンパク質を壊してしまう作用があります。

そして、お肌の中に入ってしまうと、残留性が高いため抜けづらいです。

それによって、お肌は乾燥しやすくなり、バリア機能が壊れて外からの刺激にも弱くなります。

肌トラブルも出やすくなりそうですね。

はい。

そのため、クレンジング料はお肌に刺激が少ないものをおすすめします。

石油系合成界面活性剤が出来るだけ少ないものを選んだ方が良いのですね。

ただ、パッケージの全成分をみても、石油系合成界面活性剤は「石油系合成界面活性剤」という名前で出ていませんから、どれが石油系合成界面活性剤かは分からないと思います。

すると、化粧品の知識が深い人でなければ、難しそうです。

何か選び方のポイントはないのでしょうか?

製品にもよるのですが、一般的に、コットンにクレンジング料が湿らされているタイプのものは、石油系合成界面活性剤が多く含まれています。

その次に石油系合成界面活性剤が多く含まれているのは、オイルタイプでしょうか。

逆に、石油系合成界面活性剤が少なめなのは、どのタイプなのですか?

ミルクタイプや、ウォータータイプです。

クレンジングの種類の特徴

クレンジング料は、石油系合成界面活性剤が少なめのものを選ぶのが良いとのことでした。

製品にもよるので一概にはいえませんが、一般的に、クレンジング料に含まれる石油系合成界面活性剤の量は、下のようにいえそうです。

■ 石油系合成界面活性剤が比較的多め
拭き取りタイプ
オイルタイプ

■ 石油系合成界面活性剤が比較的少なめ
ミルクタイプ
ウォータータイプ

クレンジングの方法

先生の話をお聞きすると、クレンジングは毛穴の中をきれいにする役割があって、大切です。ただその一方で、クレンジング料には石油系合成界面活性剤が含まれていて、刺激になりやすいとのことでした。

バランスが難しいですね。

クレンジングは、どんな方法で行うと良いのでしょうか?

例えば、クレンジングのついでにマッサージをしたりして、クレンジング料をお肌の上に長く置かないようにしてほしいです。

クレンジング料には石油系合成界面活性剤が入っていて、お肌の負担になりやすいといいます。

すると、使う量は、少なめの方が良いのですか?

ただ、それはそれで、お肌をこすって刺激になりやすそうですね…。

クレンジング料はたっぷり使って、短時間でクレンジングを行うのがおすすめです。

まずは、クレンジング料を両手で、自分の体温でなじませてから、お肌に付けます。

そのときも、力が入らないように、中指や薬指を使いましょう。

お肌は動かさずに、クレンジング料を動かすようにします。

そして、クレンジング料を洗い落とすときは、人肌よりも低い温度のぬるま湯を使います。

それは、どうしてですか?

熱いお湯で洗うと、必要な皮脂を落とし過ぎてしまうためです。

サロンのお客様には、お風呂でクレンジングすることをおすすめしています。

お風呂の湯気で、エステのスチーマーと同じような効果があり、毛穴が開いて、汚れも取りやすくなります。

毛穴を開かせる「ホットタオル」!

毛穴を開かせるには、ホットタオルも良さそうです。

下の記事でご紹介していますが、フェイスタオルを濡らしてラップでくるみ、電子レンジでチンするだけで、ホットタオルを作ることができます。ラップにくるんだまま顔にのせれば、タオルがメイクで汚れることもありません。

まとめ

私は、クレンジングの役割は、メイクを落とすことだと考えていました。

ただ、それだけではなく、毛穴の中の汚れをきれいにする役割もあったのですね。

クレンジングには一般的に、石油系合成界面活性剤が含まれています。

そのため、長時間お肌に付けておくと、負担になります。

だからといって、少量でお肌をこすってしまうのも、刺激になります。

クレンジングは、たっぷりめで素早く、とのことでした。

スキンケアの中でも、クレンジングは大切なことです。

だからこそ、普段のクレンジングを見直してみてはいかがでしょうか?

本間 先生の記事

こちらは、本間 先生の後編の記事です。前編では、「色素沈着」ついて取り上げています。

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