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肌再生「ターンオーバー」とは?美肌を作る上での大切な基本

本日のキレイの先生

青島 也実 先生

肌再生「ターンオーバー」とは?美肌を作る上での大切な基本

「キレイの先生」編集部です。

このサイトで取材を始めたばかりのときのことです。ある先生に笑われてしまったことがあります。

「ターンオーバーのことが大好きですね」

ターンオーバー、「肌再生」ともいえますね。

当時、私は美容の知識に疎く(いまでもまだまだ勉強中ですが)、エステサロンの先生方への取材中、口を開けば「ターンオーバー」の言葉が出ていました。

美肌作りには、「ターンオーバー(肌再生)を整えることが、とても大切」という想いが強すぎたのですね(いまでも、それは間違えではないと思っていますよ)。

今回は、その「肌再生」について、もういちどきちんと教えていただこうと思いました。

話をお聞きしたのは、デトックスエステサロン ローズアンジュ の青島 也実 先生です。

青島 先生のお話で、肌再生の大切さを改めて確認しました。

青島 先生によると、肌再生を整えるのに、「首のストレッチ」も効果があるそうです。ちょっと意外な感じがしますよ。

それについては、後編の記事でご紹介させていただきます。

この前編は、「肌再生」がテーマです。

目次

肌再生(ターンオーバー)とは

ターンオーバーの働き

ターンオーバーの周期の乱れ

ターンオーバーの乱れの原因

ターンオーバーを整えるには

まとめ

肌再生(ターンオーバー)とは

肌再生(ターンオーバー)とは

肌再生(ターンオーバー)は、「お肌の生まれ変わり」のことをいいます。

皮膚は、「表皮(ひょうひ)」・「真皮(しんぴ)」・「皮下組織(ひかそしき)」の3層で出来ています。

編集部のコメント

下の画像は、皮膚の断面図のイメージです。

皮膚の断面図イメージ

表皮は、0.02mmの薄い層ですが、「角質層(かくしつそう)」・「顆粒層(かりゅうそう)」・「有棘層(ゆうきょくそう)」・「基底層(きていそう)」の4層に分かれています。

皮膚の細胞は、基底層で生まれて(細胞分裂で)形を変えながら表面に上がり*、最後は平べったい形の角質となり、垢になって剥がれ落ちていきます。

このお肌の生まれ変わりを、「ターンオーバー」といいます。

ターンオーバーの周期は、トラブルのない健康的なお肌で28日といわれています。

* 編集部:肌細胞が形を変えながら表面に上がるのは、「(肌細胞が)赤ちゃんから成長しておばあちゃんになる」ようなイメージだそうです。

ターンオーバーの働き

ターンオーバーの働き

ターンオーバーは、しなやかで強い角質を作る働きがあります。

角質に水分があることで、うるおいのある健康的な肌をキープすることができます。

また、ターンオーバーによってお肌が生まれ変わることで、例えば表皮にケガをしても、かさぶたになって剥がれ落ちていきます。

シミやニキビが取れるのも、ターンオーバーによる働きです。

編集部のコメント

シミやニキビは、なかなか消えてくれない厄介な悩みだと思います。

例えばシミは、メラニン色素が排出されずに積もり重なったものです。基本的には、ターンオーバーによって剝がれ落ちて、自然と消えていきます。

青島 先生もおっしゃっていたように、ターンオーバーの周期は、健康的なお肌で28日といわれています。

ターンオーバーの周期が遅くなっていると、その分、シミを消すのにも時間がかかるということですね。

シミについては、「シミを消したい!でもシミがなかなか消えないのはどうして?」でも取り上げています。合わせてご覧になってみてください。

ターンオーバーの周期の乱れ

ターンオーバーの周期の乱れ

ターンオーバーの周期は、健康的なお肌で28日といわれています。

ただ、その周期が遅くなると、下のような症状が出やすくなります。

ごわつき
くすみ
シミやしわ
など

また、お肌が乾燥しやすくなるため、肌トラブルの原因になります。

編集部のコメント

ターンオーバーの周期が遅くなると、古くなった角質がなかなか剥がれ落ちずに、皮膚の表面に残ってしまいます。

古くなった角質は、水分を保持する力も弱いです。

それが積み重なってたまっていきますから、皮膚は厚く固くなり、乾燥しやすくなります。

健康的とは程遠い状態といえますね。

逆に、ターンオーバーの周期が早くなりすぎても、皮膚が薄くなって刺激に弱くなり、下のような症状につながります。

敏感肌
赤みが出る
アトピー
など

編集部のコメント

私は最初、「ターンオーバーを早めれば、いつもきれいなお肌でいられるのでは?」と思っていました。

お肌がどんどん生まれ変わっていれば、シミなどもすぐ消えてしまうはずです。

ただ、そう単純なものではないようですね。

ターンオーバーの周期が早くなると、成長しきっていない未熟な細胞が表面に上がることになります。

それは、ちょっとしたとこでも、刺激を受けやすいですよね。

ターンオーバーの周期は、遅「過ぎる」ことも、早「過ぎる」ことも、トラブルの原因になるのです。

ターンオーバーの乱れの原因

ターンオーバーの乱れの原因

ターンオーバーの周期は、下のようなことが原因で乱れてしまいます。

■ 生活習慣の乱れ
睡眠不足、偏った食生活、タバコ、アルコールの過剰摂取、ストレスなどで、ターンオーバーの周期は乱れてしまいます。
この中でも特に多いのが、ストレスです。

■ 紫外線
紫外線を浴びすぎると、お肌の乾燥を招きやすく、ターンオーバーの周期の乱れにつながります。

■ 間違ったスキンケア
例えば、クレンジングでこすりすぎてお肌を傷つけたり、お肌のごわつきで過度なピーリング*を行ったりすると、ターンオーバーの周期を早める原因になります。
また、しっかり保湿しようとクリームをいくつも重ね付けしたりすると、お肌が(クリームで守られているため)怠けてしまい、ターンオーバーの周期が遅くなる場合もあります。

* 編集部:ピーリングは、余分な角質を除去することをいいます。

ターンオーバーを整えるには

ターンオーバーを整えるには

ターンオーバーの周期を整えるにはない、バランスの良い食生活など、規則正しい生活を送ることが大切です。

また、スキンケアでも、お肌を必要以上に触ったり、こすったりしないように心がけましょう。

そして、血流を良くすることも、ターンオーバーを正常に整えることにつながるので、身体を温めることも効果があります。

編集部のコメント

青島 先生の後編の記事とも関係してきますが、ターンオーバーに必要な栄養は、血液から届けられています。

身体が冷えていると、筋肉も固くなりやすく、(筋肉の合間を通る)血流も悪くなってしまいます。

そのため、身体を温めることは血行促進になり、ターンオーバーを整えるのにも効果があります。

身体を温めるのに、もっとも手軽なのは、お風呂に入ることでしょう。全身が温まりますし、水圧で血流も促されます。

お風呂の効果については、「入浴の美容効果!アロマオイルをお風呂に入れるのもおすすめ」でも取り上げていますので、合わせてご覧になってみてください。

まとめ

「キレイの先生」編集部です。

私が以前、取材中にしつこいくらい「ターンオーバー」、「ターンオーバー」と言っていた理由がお分かりいただけたでしょうか?

肌再生(ターンオーバー)は、美肌作りに欠かせない要素なのです(もちろん、それだけではありませんが)。

青島 先生によると、ターンオーバーを整えるのに、首のストレッチも効果があるそうです。

一見、ターンオーバーとはまったく無関係のようですが、どうしてなのでしょうか?

それは、後編の記事でまとめさせていただきます。

首のストレッチは、簡単に出来る方法なので、是非こちらとセットでご覧いただきたい内容です。

* 青島 先生の後編の記事は、下からご覧ください。

(取材・文:「キレイの先生」編集部)

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