「キレイの先生」編集部です。
「スキンケアは(基礎)化粧品でお肌を手入れするだけじゃないんだな…」
このサイトでエステサロンの先生方に取材するようになって、そんなことを感じるようになりました。
美肌には、お肌の「外」からだけではなく、身体の「内」からもキレイになることが大切なんです。
乾燥肌も、食事を見直すことで、改善につながります。
今回は、美容clubハート の馬場 香 先生に話をお聞きしました。馬場 先生は、内側と外側からの美しさを応援する内外美容マネージャーさんです。
乾燥肌には、どんな栄養を摂るといいんでしょうか? おすすめの食べ物は何でしょうか?
馬場 先生に、乾燥肌におすすめの食べ物について、教えていただきました。
目次
乾燥肌の原因
・乾燥肌の原因 外からのダメージ
・乾燥肌の原因 内からのダメージ
乾燥肌に良い栄養素
・植物性タンパク質
・その他の栄養
乾燥肌に良い食べ物
・植物性タンパク質の含まれている食べ物
・ビタミンの含まれている食べ物
・ミネラルの含まれている食べ物
・必要な栄養を摂るために
乾燥肌の原因
美容clubハートは、「エステサロン」ではありません。
それは、内側からのケアが80%、外側からのケアが20%と考えていて、サロンでは、生活バランスのアドバイスをじっくりできるようにしたいと考えたためです。
乾燥肌は、お肌の水分が足りていない状態です。これも、「外からのダメージ」と「内からのダメージ」の原因が考えられます。
乾燥肌の原因 外からのダメージ
乾燥肌の原因になる外からのダメージは、下のようなことが挙げられます。
・紫外線に当たる
・冷房に当たる
・ローション(化粧水)を適量付けていない
・乳液をつけていない(スキンケアでふたをしていない)
・クレンジング・洗顔の仕方が間違っている
など
乾燥肌の原因 内からのダメージ
内からのダメージで大きいのが、栄養バランスの悪さです。
例えば、ジャンクフードをよく食べたり、油ものを食べることが多かったりするのも、乾燥肌の原因になります。
お肌は、ターンオーバー*が働いています。
そこでお肌が作られるとき、何を食べているかによって、材料が違います。食べ物によって、出来上がるお肌が変わるのです。
栄養バランスが悪いと、それを材料に出来上がったお肌も、乾燥肌などのトラブルが出やすくなります。
特に現代は、昔と比べると食べ物に含まれる栄養が少なくなっていて、十分に栄養を摂るのが難しいです。
食べるものは、潤いのあるきれいなお肌を作るのに、とても大切なことです。
* 編集部:皮膚は、内側で新しい肌細胞が生まれて、それが少しずつ表面に上がり、最後は古い肌細胞が垢になって剥がれ落ち、日々新しい皮膚に生まれ変わっています。ターンオーバーの周期は、若いときは28日ですが、加齢と共に長くなります。
乾燥肌に良い栄養素
お肌を作るのには最低限、下の3つの材料(栄養)が必要です。
・タンパク質
・ビタミン
・ミネラル
これらは、単発で摂っていれば良いというものではありません。
ビタミンやミネラルも、いくつもの種類があります。
編集部のコメント
下でも、馬場 先生のお話で出てきますが、お肌を作るのに必要なビタミン・ミネラルには、以下の種類があります。
・ビタミン(13種類)
ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK
・ミネラル(9種類)
鉄、銅、マンガン、モリブデン、亜鉛、セレン、玄米、カルシウム、マグネシウム
これらの栄養は、総合的にバランスよく摂れているとき、効果的に働くことができます。
例えば、ビタミンCだけを摂っていても、他の栄養が不足していると、あまり効果的には働きません。
そのため、食事はバランスが大切です。
コラーゲンやヒアルロン酸も、美肌成分として知られていると思います。
これらも、上の栄養があって、より活躍するものです。
栄養バランスが良い状態で、コラーゲンやヒアルロン酸を摂ることで、お肌にさらに弾力が出たり、キメが整ったりする効果が期待できます。
(ちなみにコラーゲンは、タンパク質とビタミンCがバランスよく十分に摂れていると、体内で生成されます)
植物性タンパク質
タンパク質には、「動物性」と「植物性」のものがあります。
動物性タンパク質は、お肉・乳製品・魚介類・卵などに含まれていて、筋肉を作るのに欠かせません(例えば、ボディビルダーが筋肉を作るために摂るプロテインは、動物性タンパク質です)。
この動物性タンパク質は、日々の食事で、きちんと摂れている方が多いのではないかと思います。
そのため、美容・健康面では、植物性タンパク質を摂ることをおすすめします。
植物性タンパク質は、豆腐・納豆・豆乳など、大豆から作られている食べ物に含まれています。
* 植物性タンパク質は、普段の食事でも摂りにくいと思います。そこで、サプリメントで補給することもできます。美容clubハート でも、合成剤を使っていない植物性プロテインのサプリメントを取り扱っています。
その他の栄養
乾燥肌には、お肌を作る最低限の栄養(植物性タンパク質・ビタミン・ミネラル)をバランスよく摂った上で、さらに下の栄養を摂ると、さらに効果が高いです。
・ビタミンA、B、E
・ミネラル
・プラセンタ
・セラミド
など
乾燥肌に良い食べ物
では、上の栄養(植物性タンパク質・ビタミン・ミネラル)が、どんな食べ物に含まれているのか、みていきたいと思います。
植物性タンパク質の含まれている食べ物
植物性タンパク質は、下のように、大豆から作られた食べ物などに含まれています。
例)
・豆腐
・納豆
・豆乳
・油揚げ
・きな粉
など
ビタミンの含まれている食べ物
ビタミンは、13種類をバランス良く摂ることが必要です。
それぞれ、下のような食べ物に含まれています。
例)
・ビタミンA → ニンジン、など
・ビタミンB1 → 豚ヒレ、など
・ビタミンB2 → いわし、など
・ビタミンB6 → さけ、など
・ビタミンB12 → 牛肉、など
・ナイアシン → かつお、など
・葉酸 → ほうれん草、など
・パントテン酸 → 納豆、など
・ビオチン → 卵、など
・ビタミンC → みかん、など
・ビタミンD → 干ししいたけ、など
・ビタミンE → マーガリン、など
・ビタミンK → 小松菜、など
ミネラルの含まれている食べ物
ミネラルは、9種類をバランスよく摂ることが大切です。
それぞれ、下のような食べ物に含まれています。
例)
・鉄 → 豚レバー、など
・銅 → ごま、など
・マンガン → 干しひじき、など
・モリブデン → みそ、など
・亜鉛 → かも、など
・セレン → あさり、など
・クロム → 玄米、など
・カルシウム → 牛乳、など
・マグネシウム → のり、など
必要な栄養を摂るために
これらの食べ物は、洋食よりも和食の方が摂りやすいのではないかと思います。例えば、筑前煮や味噌汁は、たくさんの具材を入れることができます。
ただ、すべての栄養を食べ物から獲るのは大変なことだと思います。
ビタミンやミネラルは、全種類を含んでいるような食べ物はありません。
そして、一日の推奨の摂取量を摂ろうと、たくさんの量を摂る必要があります。すると、カロリーや他の栄養素を摂り過ぎてしまう場合もあります(例えば、ビタミンCを摂るために、みかんをたくさん食べるとその分、糖質を一緒に摂ることになります)。
そのため、不足している栄養を、サプリメントで補充するのも方法です。
* 美容clubハート では、これらすべての栄養を摂れるサプリメントを取り扱っています。サプリメントに含まれている栄養を食べ物から摂ろうとすると、量が必要になり難しいです。
外からのケア(スキンケア)
最後に、乾燥肌の「外からのケア(スキンケア)」について、簡単にお話しさせていただきます。
乾燥肌は、クレンジング・洗顔を丁寧にきちんと行うことをおすすめします。
それだけでも、お肌は変わってくると思います。
食べたものは口から入って、お尻から出ていきます。ただお肌には、毛穴しかありません。
毛穴をきれいにしていないと、ローション(化粧水)や美容液の入りが良くなりません。
だからこそ、クレンジング・洗顔が大切なのです。
クレンジング剤には、クレンジングと洗顔が一体になったものもありますが、あまりおすすめはしません。
それは、クレンジングと洗顔では、落とすものが違うためです。
■ クレンジングで落とすもの
油汚れ(メイクなど)
■ 洗顔で落とすもの
汗、ほこり、など
そして洗顔は、すすぎを20回以上行うのがおすすめです*。手がお肌に直接触れないようにして、水ですすぎましょう。
クレンジング・洗顔でお肌をきれいにしたら、十分にローションを入れてあげます。そして最後は、乳液を塗ってふたをします。
その他にも、乾燥肌を改善するのに、生活習慣で気を付けられることがあります。
冷房や暖房が直接当たる場所には、できるだけ座らないようにしましょう。
また外出するときは、曇っていても紫外線はありますから、油断せず紫外線対策することが大切です。
* 編集部:洗顔のすすぎの回数については、「美肌効果ばっちりの洗顔方法!すすぎの回数は30回がベスト」でもご紹介しています。合わせてご覧になってみてください。
まとめ
「キレイの先生」編集部です。
乾燥肌を改善するのにも、栄養バランスの良い食事が大切です。本当に基本的なことですよね。
例えば、「ビタミンCがお肌にいい」と聞くと、ついそれだけを摂りがちです。
でも、その他の栄養がバランスよく摂れていなければ、あまり効果的には働かないことを知りました
馬場 先生には、お肌の材料に最低限必要な栄養、それが含まれる食べ物をご紹介いただきました。
それらすべてを毎日バランスよく摂るのは難しいかもしれませんが、出来るだけ努力したいものです。
馬場 先生は、「美容は、内からのケアが80%」とおっしゃっていました。
食べ物はその中でも、大きな部分を占めていると思います。
乾燥肌でお悩みの方も、まずは食べ物から見直してみてはいかがでしょうか?
(取材:「キレイの先生」編集部 文:美容clubハート 馬場 香 先生、「キレイの先生」編集部)
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