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頭蓋骨の歪みで顔も歪む?原因は生きていれば仕方ないこと?

本日のキレイの先生

頭蓋骨の歪みで顔も歪む?原因は生きていれば仕方ないこと?

「キレイの先生」編集部です。

先日、自分が足を組んでいたことに気付いて、ふと思いました。

「まずい、頭蓋骨の歪みにつながっちゃう…」

いきなり何を言っているのか分からないですよね。

このサイトでエステサロンの先生方に取材するようになって、日常生活で気を付けることが増えました。

「足を組まないようにする」ということも、そのひとつです。

それを教えていただいたのは、トータルビューティーサポート オーリン の渡辺 玲奈 先生です。

足を組む癖は、頭蓋骨が歪む原因になり、それが顔の歪みにつながるというのです。

その話をお聞きして以来、私は足を組む癖があったのですが、気を付けるようになりました。

今回、無意識の内に足を組んでいたことに気付き、渡辺 先生のお話を思い出しました。

そのときの内容が面白かったので、ここで改めてまとめてみようと思います。

* 下記が、渡辺 先生の記事になります。
知っていますか? 骨の歪みがお肌にも悪いこと
お肌にも悪い「骨の歪み」の原因【前編:日常生活の癖】
お肌にも悪い「骨の歪み」の原因【後編:直せる生活習慣】

目次

頭蓋骨の歪みと顔の歪み
・顔の歪み
・肌荒れ

頭蓋骨の歪みの原因
・自分の顔の歪みは気付きにくい

頭蓋骨の歪みの予防

まとめ

頭蓋骨の歪みと顔の歪み

頭蓋骨の歪みと顔の歪み

渡辺 先生に取材するまで、「頭蓋骨の歪み」と聞いても、頭の中は「?」でした。だって骨は固いはずですから、頭蓋骨のどこかが凹んだり出っ張ったりして、歪むところが想像つかなかったんです。

それは、頭蓋骨が一枚の骨から出来ているイメージがあったからです。「どくろ」のイメージというのでしょうか。

そもそも、それが間違いだったんです。

頭蓋骨は、23個の骨が組み合わさって出来ています。

つまり頭蓋骨の歪みとは、ある場所の骨が本来の位置からはずれて、全体的な組み合わせが歪むこととお考えいただくといいと思います。

では頭蓋骨が歪むと、どんな影響が表れるのでしょうか?

顔の歪み

人の身体(や顔)は、骨に筋肉がついています。骨は、身体の土台といえます。

頭蓋骨が歪むと、そこにくっていている筋肉も押されたり引っ張られたりします。それによって顔の形にも影響があり、歪みにもつながります。

渡辺 先生の美容矯正でも、お受けになったお客様は施術後すぐに、顔が整ってリフトアップするのをご実感される方が多いそうです。

肌荒れ

頭蓋骨は呼吸に合わせて、膨らんだり、元に戻ったりしています。それは、23個の骨が連動して動いています。

しかし頭蓋骨が歪むと、その連動性も悪くなり、骨が動きづらくなります。

頭(や顔)には血液・リンパが流れています。頭蓋骨の動きに制限がかかっていると、血液・リンパの流れも悪くなってしまいます。

血液やリンパは、美容にも大切な働きをしています。血液はお肌に必要な栄養を運び、リンパは体内の老廃物を回収しています。

それらの流れが悪くなることで、お肌はトラブルが出やすくなったり、たるみやすくなったりします。

つまり頭蓋骨の歪みが、肌荒れの原因になることもあるんです。

頭蓋骨の歪みの原因

頭蓋骨の歪みの原因

渡辺 先生のお話でとても面白かったのが、「頭蓋骨の歪みは、生きた証」という言葉です*。人は生きている以上、頭蓋骨が歪んでしまうというのです。

例えば、信号待ちをしていて青信号に変わったとき、どちらの足から踏み出しますか? 階段を上るときをどうでしょう?

皆さま、意識されたこともないと思います。私も渡辺 先生に話をお聞きするまで、考えたこともありませんでした。でも、「先に踏み出す足」は癖になっているはずです。ちなみに私は、右足からでした。

そして、そんなことも頭蓋骨の歪みの原因になるんです。

身体の骨は、全身でつながっています。

そのため、身体のどこかの骨が歪むと、他の場所もそのバランスを取ろうと、歪みが全身に連鎖していくそうです。

特に足は、全身を支えています。足の骨が歪むと、足首・膝・股関節・骨盤といったように歪みが連鎖し、最後には足からもっとも遠い頭蓋骨も歪みます。

渡辺 先生のお客様の中には、足の歪みを整えて、フェイスラインが上がった方もいらっしゃったといいます。

「毎回どちらの足で踏み出しているか」ということで、左右の足にかかる負担は違います。その積み重ねが足の骨を歪ませ、それが頭蓋骨の歪みにもつながるんです。

他には、スポーツが頭蓋骨の歪みの原因になることもあるそうです。

例えばゴルフやテニスは、身体を同じ方向に大きくひねるので、身体の左右にかかる負担が違います。それによって身体の骨が歪み、それが頭蓋骨にも連鎖していきます。

そう考えると、骨(そして頭蓋骨)が歪まないように生きていくのは、不可能に思えてきます。

だから渡辺 先生は、頭蓋骨の歪みを「生きた証」とおっしゃいました。

「頭蓋骨が歪まないように生きるんだ」と気にしすぎるのも、良くないのかもしれません。

* 渡辺 先生の記事は、「お肌にも悪い「骨の歪み」の原因【前編:日常生活の癖】」をご覧ください。

自分の顔の歪みは気付きにくい

自分の顔の歪みは気付きにくい

少し話はそれてしまうんですが、この話も面白かったのでご紹介させてください。

私は渡辺 先生の話をお聞きして、「きっと自分の頭蓋骨も歪んでいるんだろうな」と思いました。

でもそれまで鏡を見ても、そんなことを感じたことはありません(自分の顔が整っていると思っているわけではありませんよ)。

そのことを渡辺 先生にお話すると、こんな答えが返ってきました。

人は鏡を見るときに、顔に歪みがあっても、無意識の内に、歪みのみえないバランスの整った角度から見るというのです*。

それから、鏡の前にいるときの姿勢を意識してみると、たしかに100%正対しているわけではありませんでした。少し角度がついているんです。私は深く意識せず、鏡に正対しているつもりだったんですが…。

それによって、毎日メイクで鏡をのぞいていても、自分の顔の歪みには気付きにくくなっているといいます。

皆さまも鏡を見ているとき、「ちゃんと鏡に正対しているかな」と意識してみてください。これまで気付かなかった顔の歪みが、みえてくるかもしれません。

* 渡辺 先生の記事は、「知っていますか? 骨の歪みがお肌にも悪いこと」をご覧ください。

頭蓋骨の歪みの予防

頭蓋骨の歪みの予防

渡辺 先生の「頭蓋骨の歪みは、生きた証」という言葉をお聞きしたとき、「本当に素敵な言葉だな…」と思いました。

でもですよ。

でも、頭蓋骨に歪みがあるのとないのとでは、ない方がいいに決まっています。

人が生きている以上、頭蓋骨がある程度歪むのは仕方ないことなのかもしれません。

ただ、悪化を止められるものならば、止めたいものです。

例えば下のような癖も、頭蓋骨が歪む原因になるそうです。でもこれらは、気を付けようと思えば、改善できそうな内容です。もし心当たりがあれば、気を付けてみてはいかがでしょうか?

■ 足を組む
足を組んでいると、左右の足にかかる負担は同じではありません。そして、腰にも負担がかかっています。そのため、骨の歪みにつながります。
渡辺 先生のお話でドキッとしたのですが、足を組んでいる方が楽に感じる人は、骨が歪んでいる場合が多いそうです。骨に歪みのない人であれば、足を組んでも窮屈に感じるといいます。
私はそれをお聞きしてから、出来るだけ足を組まないように気を付けています(それでも昔の癖で、気付くと足を組んでいることがあるんですよね…)

■ 噛み癖
顔は咀嚼する(噛む)ときに、とても大きな力がかかっています。
そのため、噛みしめ癖が筋肉のコリにつながり、顔の歪みの原因にもなります。そのことは、このサイトでもいくつかの記事でご紹介してきました*。
渡辺 先生にお話しいただいたのは、食事のときの噛み癖です。
例えば、固い食べ物を左右どちらの歯で噛み砕いているか、という癖があります。渡辺 先生は鏡を前に立てて食事をしてみたところ、右の歯で食べ物を噛み砕いてから、柔らかくしたものを左の歯で噛んでいたそうです(私も、固い食べ物は右の歯で噛み砕いています)。
これも、左右でかかる力に偏りがありますから、頭蓋骨の歪みにつながりやすいです。

■ 肩こり
筋肉がこると、筋肉がねじれて縮みます。
筋肉は骨にくっついていますから、それによって骨も引っ張られて、歪みの原因になります。
特に肩の筋肉は、顔の方までつながっています。その筋肉がねじれてコリになると、頭蓋骨もそれに引っ張られるようにして歪みやすくなります。

■ 荷物を同じ手で持つ
これも皆さま、「どちらかの手」というのがあるのではないでしょうか? 私はつい荷物を右手で持ってしまうんですよね。
これも、左右でかかる負担が違いますので、身体の歪みになります。

■ 頬杖をつく
これは、直接的に頭蓋骨が歪みやすい行為といえます。
手で頭の重さを支えているわけですから、顔にはその重みの分、圧がかかっています。それによって顔が歪み、左右非対称になる原因になります。

■ 横向きで寝る
これも身体に偏った負担がかかるのは、お分かりになりますね。

私も最初、渡辺 先生に話をお聞きしたときは、「え? そんなことでも頭蓋骨が歪むの?」と驚いた記憶があります。私も当てはまるものがいくつもあり、これを全部治せるかと言われると、即答できません。

これらに共通しているのは、「不自然なこと」ということでしょうか。

身体に不自然な負荷がかかることは出来るだけ避けるようにするのが、頭蓋骨の歪みの予防になるといえそうですね。

* 咀嚼と顔の歪みの関係については、「咬筋のコリをほぐす方法!揺らすだけでOKの小顔アプローチ」や「頬のたるみ解消!頬を上げるために咀嚼筋をほぐす3つの方法」などもご覧ください。

まとめ

こうして改めて、渡辺 先生のお話を思い出してみると、頭蓋骨の歪みがまさに「生きた証」であることが分かります。

頭蓋骨の歪みを矯正するのは、一般の人には難しいそうです。そこはやはりプロにお願いするのが、安全面でもいいでしょう。

「矯正」というと、痛みがあるほどグイグイと押されるのを想像されるかもしれません。私も、その印象が強かったです。

ただ、渡辺 先生の美容矯正は、ほとんど痛みがないといいます。歪んだ骨は本来の位置に戻ろうとする力があり、そちらに誘導するように軽く圧をかけるだけだそうです。

頭蓋骨の歪みをゼロにするのは、難しいかもしれません。

ただ、それが顔を歪めて肌荒れの原因にもなりますから、出来るだけ改善したいものです。

そのときはまず、プロの方にご相談してみましょう。