美容のスペシャリストが教えるキレイ

クレイパックの効果と方法を美容家に聞く!美白に毛穴ケアに小顔効果も!

本日のキレイの先生

田中 幸子 先生

今回のテーマは、「クレイパック」です。

ナチュロパシー&ヒーリングサロン Fu MANA(ふま~な) の田中 幸子 先生にインタビューさせていただきました。

クレイパックは、粘土で行うパックのことをいいます。

吸着力が高くてデトックス作用に優れているため、顔のクレイパックは、肌に透明感が出ますし毛穴ケアにもなります。

また、むくみもすっきりして小顔効果も得られます。

そんなクレイパックの効果や方法について、田中先生に教えていただきました。

目次

クレイパックとは
・クレイパックは顔とボディの両方で行う
・クレイパックはクレイの品質にもこだわりたい

クレイパックの効果
・顔のクレイパックは肌の透明感に毛穴ケアにも
・クレイパックでリラックス効果や怪我などのケアにも

クレイパックの作り方
・クレイパックはクレイパウダーと水だけで作れる
・クレイパック作りには精製水などがおすすめ
・クレイパック作りの容器はガラスや木製がおすすめ
・クレイパウダーに水を加えていきクレイパックを作る

クレイパックのやり方
・顔のクレイパックはヘラで乗せていく
・顔のクレイパックの厚さは約5mmが理想
・クレイパックが乾燥し始めたらパックを落とす
・初心者はガーゼにクレイパックを乗せて行うのもおすすめ

おすすめのクレイの種類とは
・クレイパック初心者にはホワイトカオリンがおすすめ
・半身浴や足湯にはレッドイライトがおすすめ

編集部の選ぶクレイパック好きにおすすめの化粧品

まとめ

クレイパックとは

「クレイ」は、粒子が2ミクロン以下の粘土のことをいいます

市販のクレイは基本的に、その粘土を乾燥したパウダー状のものです。

そしてクレイパックは、パウダー状のクレイを水でペーストに戻してパックを行うトリートメントのことをいいます

クレイパックは顔とボディの両方で行う

クレイパックは、お顔のパックのイメージが強いかもしれません。

たしかにクレイパックは、美容面で優れた効果が期待できます

ただ、本場のフランスやドイツなどのヨーロッパでは、クレイの健康面への効果もよく知られていて、クレイパックを治癒目的に使用されたりもしています。

むしろヨーロッパでは、そういった使い方のほうがメジャーかもしれません。

私がサロンでクレイパックを取り入れているのも、クレイの健康面での効果によるところが大きいです。

ですのでサロンでは、お顔だけではなく足裏・手首・背中などにもクレイパックを行っています。

クレイパックはクレイの品質にもこだわりたい

ちなみに、クレイパックはお肌に乗せるものですから、クレイは品質もチェックしてお選びいただくことをおすすめします。

例えば当サロンでは、「AromaFrance(アロマフランス)」というブランドのクレイを使用しています。

アロマフランスのクレイは、純度の高いオーガニックのフランス産で、農薬を使用していた畑などではない土壌から採掘されています。

そして加工の際は、高温での殺菌処理やイオン処理が行われていません。

しかも、防腐剤も含まれていません。

クレイパックの基準はブランドごとに異なりますが、お選びになるときは、そのあたりをチェックしてみてもいいでしょう。

クレイの品質チェック

・採掘は、農薬を使用していた畑などの土壌ではないか?
・加工の際に高温での殺菌処理やイオン処理がされていないか?
・防腐剤などが含まれていないか?
など

クレイパックの効果

クレイパックの効果

顔のクレイパックは肌の透明感に毛穴ケアにも

クレイパックは、吸収・吸着力に優れていて、お肌や毛穴の汚れをどんどん吸い取ってくれます。

そのため、お顔のクレイパックを行うと、顔色が明るくなりますし、小鼻の黒ずみのケアなどにもおすすめです。

それに加えてクレイパックは、体内から悪いものを吸い出すデットクス作用(体内の老廃物を排出する作用)があります

それによって、むくみや疲れ顔などにもいいですし、ニキビのケアにもなります

また、クレイの吸着力で体内の余分なものを吸い出すことで、代謝の妨げになっていたものを取り除けて細胞の代謝の促進にもつながります。

ですのでクレイパックは、老化の予防やアンチエイジングにもつながります

さらにクレイパックは、お肌にハリも与えてくれます

ちなみに、ニキビ肌にデトックス作用の強いクレイでパックを行うと、好転反応として一時的にお肌の中に潜んでいたニキビが一気に出るケースもあります。

それも、クレイパックの吸着力が優れているがゆえの反応です。

クレイパックの効果

【顔のクレイパック】
・吸着力に優れているため肌や毛穴の汚れを吸い取り、顔色が明るくなって毛穴ケアにもなる
・デトックス作用によってむくみや疲れ顔の解消やニキビにケアに
・デトックスで代謝が上がることで老化の予防やアンチエイジングに
・肌にハリを与える
など

クレイパックでリラックス効果や怪我などのケアにも

クレイパックは、デトックス作用に優れているのに加えて、イオン調整の作用もあるとされています

マイナスイオンにはリラックスの作用があることは、よく知られていると思います。

それに対してプラスイオンは、その逆の特徴があります。

例えばストレスを抱えていたり疲れていたりすると、体内にプラスイオンがたまりやすくなります。

クレイパックは、そうした体内の余剰なプラスイオンを吸い出してバランスを整える作用があるといわれています。

それによって、ストレスの軽減にもいいですし、リラックスにもつながります

また、例えば傷口には、プラスイオンなどの毒素がたまるとされています。

そこで、クレイパックを傷口に塗ることで、プラスイオンなどの毒素を吸い出してイオンバランスを調整してくれるので、傷の治りも早くなりやすいです。

それから、クレイパックには抗炎症作用もあります

ですので、打撲や熱を持った腫(は)れのケアなどにも、クレイパックが使用されるケースもあります。

クレイパックの効果

【ボディのクレイパック】
・イオンバランスを調整して、ストレスの軽減になってリラックスもできる
・プラスイオンなどの毒素がたまった傷口に塗ることで、治りが早くなりやすい
・抗炎症作用で、打撲や熱を持った腫れのケアに
など

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クレイパックの作り方

クレイパックはクレイパウダーと水だけで作れる

クレイパックは、クレイのパウダーと水だけで作ることができます。

その分量は、ブランドやクレイの種類によって違います。

例えば当サロンでも使用しているアロマフランスは、「ホワイトカオリン」という種類のクレイの場合、水はクレイの約75%、「グリーンモンモリオナイト」の場合、水はクレイの約60%が目安です。

水の量は、季節や湿度によって微調整しても大丈夫です

例えば梅雨の時期でしたら、水を気持ち少なめにしてもいいですね。

クレイパック作りには精製水などがおすすめ

クレイパックを作るときの水は、水道水は塩素などが含まれているため、精製水やミネラルウォーターがおすすめです

もしくは、ローズウォーターやラベンダーウォーターなどの「ハーブウォーター(精油を抽出するときにできる副産物でハーブの水溶性の成分が含まれている)」をお使いになるのもいいですね。

それで、香りを付けることもできます。

ちなみに当サロンでは、北海道の白樺(しらかば)のエキスでクレイパックを作ることもあります。

白樺のエキスは、活性酸素を除去する作用が期待できて美容効果に優れていて、美白にもいいといわれています。

クレイパック作りの容器はガラスや木製がおすすめ

クレイの粉末を保存する容器は、ガラス・木・紙などの材質のものがおすすめです

先程もお話しましたが、クレイは吸収・吸着力に優れています。

ですので、クレイをプラスチックなどの人工的な材質の容器で保存していると、その成分まで吸収・吸着してしまう可能性があります。

同じ理由で、クレイパウダーを水でペースト状に戻すときも、木製のスプーンで混ぜあげるといいですよ。

クレイパウダーに水を加えていきクレイパックを作る

クレイパックは、クレイパウダーに水を加えて作ることができます。

ただ、それよりもおすすめなのが、水にパウダーを加えていくことができます。

それによって、自然な粘度のペースト状に戻すことができます。

クレイパックの作り方は、まずは、水(下の写真は白樺エキス)をガラス容器に加えます。

クレイパックの作り方1

それから、その水にクレイのパウダーを加えていきます。

最初に、別の容器でパウダーの量を量っておくと、より正確な分量でクレイパックを作ることができますね。

また、パウダーをまとめて加えてもいいですが、少量ずつ加えていくと水になじみやすいのでおすすめです。

クレイパックの作り方2

そして、水にパウダーを加えたら、この段階ではまだ混ぜません。

いちど容器にティッシュをかぶせて、しばらく置いておきます。

クレイパックの作り方3

それで、パウダーに水がなじんできたら、ティッシュを外しましょう。

そうすると、表面がひび割れたような状態になっているはずです。

ただ、木製のヘラなどで表面をめくってみると、中はやわらかいクレイになっているのが確認できるでしょう。

クレイパックの作り方4

それをヘラで少し練り込めば、クレイパックの出来上がりです。

クレイパックの作り方5

クレイパックの作り方

1. 水を容器に入れる
2. 水にクレイのパウダーを加える(粉末は別の容器で量っておいて、少量ずつ加えるのがおすすめ)
3. その上からティッシュをかぶせてしばらく置いておく
4. 粉末に水がなじんできたらヘラで練り込んで、クレイパックの完成

クレイパックのやり方

お顔のクレイパックは、化粧水の前に行うのがおすすめです。

ひんやりとした感触が気持ちいいですし、クレイパックでお肌がきれいになるので、その後の化粧水の浸透もとても良くなります。

顔のクレイパックはヘラで乗せていく

お顔のクレイパックは、ヘラなどを使ってお顔に乗せていきます

このとき、バターナイフなどを使用しても大丈夫ですが、材質は木製のものがおすすめです。

クレイパックの使い方1

お顔に乗せるときは、目や口に入らないように気を付けましょう。

顔のクレイパックの厚さは約5mmが理想

クレイパックの厚さが薄いと、乾燥する時間が早くなってしまいます。

そうすると、クレイの吸収・吸着力もなくなってしまいます。

ですので、お顔のクレイパックは、5mmくらいの厚さで行っていただくのが理想で、薄くても3mmくらいは乗せていただきたいです。

5mmくらいの厚さであれば、乾燥し始めるまで15分くらいはお顔に乗せておくことができます。

その分、クレイパックの効果を長く得ることができます。

それからクレイパックは、端(はし)から乾燥が始まります。

ですのでお顔に乗せるときは、端のほうをできるだけ厚くするのがポイントです。

クレイパックが乾燥し始めたらパックを落とす

クレイパックが乾燥し始めたら、まずはヘラなどを使って全体的にクレイをそぎ落とします

クレイパックの使い方2

その後に、お顔に残ったクレイを水で洗い流します

ちなみに、そぎ落としたクレイパックは、新聞紙などに包んで袋に入れて処分するといいですよ。

いちど使ったクレイパックは再利用しません。

初心者はガーゼにクレイパックを乗せて行うのもおすすめ

クレイパックが初めての方は、お顔にヘラでクレイを乗せていくのが難しいかもしれません。

そういったときは、大きめのガーゼにクレイパックを乗せてから、それをお顔に乗せるのもおすすめです。

そのときは、顔の上下半分で2つのガーゼを用意します。

そのガーゼにクレイパックを3~5mmの厚さで乗せて、それをお顔に移します。

これは、お顔にクレイパックを直接乗せるのと比べて、パックが乾燥するまでの時間が長くなります。

さらに、あらかじめガーゼを精製水などでしめらせておくと、クレイパックの乾燥をより遅らせることができていいですよ。

クレイパックの方法

【初心者におすすめの方法】
1. 顔の上下半分で2つのガーゼを用意する
2. あらかじめガーゼを精製水などでしめらせておくのもおすすめ(それによってクレイパックの時間を遅らせられる)
3. ガーゼの上にクレイパックを3~5mmの厚さで乗せる
4. それを顔に乗せる
5. クレイパックが乾燥してきたら、ガーゼごと外す

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おすすめのクレイの種類とは

クレイパックの種類

クレイの主成分は「シリカ」というミネラルで、含有成分の半分くらいを占めています。

クレイはその他に、「酸化アルミニウム」などが含まれていて、種類によってその含有比率が異なります。

また、それによってクレイの色も変わります。

例えば、当サロンでも使用しているアロマフランスのクレイは、「ホワイトカオリン」・「レッドイライト」・「グリーンイライト」・「グリーンモンモリオナイト」の5種類があります。

クレイは種類ごとに特徴があるため、サロンの施術では、お客様の体質や体調に合わせたものを使用するようにしています。

ちなみに、他のブランドのクレイには、「パープル」・「ブラウン」・「ベージュ」・「ブルー」・「ピンク」といった種類もあって、呼び名も違います。

アロマフランスのクレイ

・ホワイトカオリン
・レッドイライト
・イエローイライト
・グリーンイライト
・グリーンモンモリオナイト

クレイパック初心者にはホワイトカオリンがおすすめ

クレイパックが初めての方には、アロマフランスのクレイの中では、ホワイトカオリンがおすすめです

ホワイトカオリンは、粒子のサイズが1ミクロンの細かなクレイです。

実際、ホワイトカオリンとグリーンイライトのクレイを同じ分量ずつ取ると、ホワイトカオリンの量のほうが多くみえます。

「ホワイトカオリン」と「グリーンイライト」

そして、ホワイトカオリンとグリーンイライトを水でペースト状に戻すと、ホワイトカオリンのほうが表面のひび割れが細かく、中のテクスチャもなめらかです。

「ホワイトカオリン」と「グリーンイライト」の違い

これも、ホワイトカオリンの粒子が細かいためです。

ホワイトカオリンは、アロマフランスのクレイの中では、デトックス作用がもっともゆるやかなため、初心者の方に向いています。

それに、他の種類のクレイと混ぜ合わせて使うこともできるので、最初にこれをひとつ持っておくと便利ですよ。

商品情報

・ブランド:アロマフランス
・商品名:クレイ ホワイトカオリン
・容量:100g
・通常価格:税別1,257円(2017年11月時点)

半身浴や足湯にはレッドイライトがおすすめ

アロマフランスのクレイの中で、レッドイライトは二酸化鉄が多く含まれています。

血行促進の作用が期待でき、ご自宅では半身浴や足湯のときにお使いいただくのにおすすめです。

ただレッドイライトは、その作用が強いため、お顔のクレイパックには向いていません。

商品情報

・ブランド:アロマフランス
・商品名:クレイ レッドイライト
・容量:100g
・通常価格:税別1,257円(2017年11月時点)

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編集部の選ぶクレイパック好きにおすすめの化粧品

「キレイの先生」編集部です。

ここまでが、田中先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。

ここからは、クレイパックにご興味のある方ににおすすめの化粧品をご紹介します。

おすすめのクレイ洗顔

クレイがお好きな方は、クレイの吸着力をいかしたクレイ洗顔(洗顔)もおすすめです。

ビーグレン クレイウォッシュ

クレイの吸着力で汚れをガシッ!なめらかに洗える洗顔フォーム!

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●内容量:150g
●通常価格:税別3,900円
●トライアルセット価格:税別1,800円

美容家の感想

サロン結香
矢澤 ともみ 先生

クレイの作用か汚れがガシッと取れた感があり毛穴のざらつきも気にならなく!

想像以上にやわらかいテクスチャーで、伸びも良く使いやすかったです。クレイの作用が大きいと思うのですが、汚れがガシッと取れたようなさっぱり感があって、毛穴のざらつきも気にならなくなりました。肌のトーンも白く明るくなって、化粧水の入りも良くなったことも感じられました!

* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。

美容のプロがクレイ洗顔を比較しました

クレイ洗顔(泥洗顔)は、クレイの吸着力をいかして、毛穴汚れなどを落とすのにも向いています。
美容のスペシャリストの先生方にクレイ洗顔をお試しいただき、おすすめの商品をまとめましたので、下の記事も合わせてご覧になってみてください。


キレイの先生 ブースターミルク

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●内容量:30mL
●通常価格:税別2,980円

開発協力者の声

サロン結香 矢澤 ともみ 先生

みずみずしいミルクがうるおいを肌奥までギュッと引っ張りフワフワ肌の毛穴レスに!

まずは、ミルクのイメージを裏切るようなみずみずしさにびっくりしました。まるで乾いたスポンジに水分がギューッと入っていくみたいに、うるおいが肌の奥にギュッと引っ張られて、肌がフワフワにやわらかくなりました(笑)。それに、肌に透明感も出て、毛穴もキュッと引き締まって目立ちにくくなりました!

* 個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。

まとめ

クレイパックは吸着力が高く、デトックス作用に優れています。

そのためお顔のクレイパックは、肌の透明感も出ますし、毛穴ケアにもなります。

むくみのケアにもなって、小顔効果も得られます。

特に肌色が明るくなることは、即効性が高いです。

クレイパックは、普段のお手入れに取り入れるのにもおすすめなスペシャルケアですよ。

(取材:「キレイの先生」編集部 文:ナチュロパシー&ヒーリングサロン Fu MANA(ふま~な) 田中 幸子 先生、「キレイの先生」編集部)

* 2016年6月29日に公開した『クレイパックの効果は毛穴掃除だけじゃない!作り方と使い方』を再編集しました。