「キレイの先生」編集部です。
今回のテーマは、「ホットストーン」です。
AtsuStudio Japan の関口 智子 先生にインタビューさせていただきました。
ホットストーンセラピーは、温めた石を用いるセラピーです。
上の写真のように、ホットストーンを背中に乗せたりすることもできますし、ホットストーンでトリートメント(マッサージ)したりすることもできるといいます。
私もインタビュー中にホットストーンを体験させていただいたのですが、石の温かさが本当に心地良くて癒されます。
顔のトリートメントでは、少しの時間でも目がパッチリとしてリフトアップ効果も実感できました。
関口先生は、セラピストの方々にホットストーンセラピーの技術を教えていらっしゃいます。
そんな「美容のプロのプロ」である関口先生に、ホットストーンの効果や使い方を教えていただきました。
目次
ホットストーンセラピーとは
・歴史
・やり方
・セラピーの特長
・ホットストーンの素材
ホットストーンの効果
・ボディへの効果
・顔への効果
・心への効果
ホットストーンの使い方
・温め方
・1. フェイスラインと頬のセラピー
・2. 目元のケア
・3. 耳の下のケアなど
ホットストーンセラピーとは
歴史
ホットストーンセラピーは、和訳した意味の通り「石熱療法」で、石の熱の力を借りて行うセラピーです。
人々が古くからが石の熱の力を利用してきたことは、口述でも(文献などの記録ではなく言い伝えとして)残っています。
・ネイティブアメリカンが太陽の光で石を温め、それをお腹に当てて生理の痛みをやわらげた。
・日本では、修行中のお坊さんが粗食でお腹がすいたときに、それをやわらげるため温かい石を懐の中に入れていた。
このように、石の熱の力は、古くから利用されてきました。
ただ、それがセラピーとして体系化されたのは、比較的最近でまだ数十年といわれ、ホットストーンセラピーは若い技術といえます。
ホットストーンセラピーは米国のアリゾナで、あるひとりの女性によって体系化されたといわれています。
その後、ハワイやヨーロッパなどのスパに取り入れられ、日本には約20年前に入ってきたとされています。
やり方
ホットストーンセラピーというと、「温めた石を身体に置いたままのセラピー」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
実は、プロのセラピストの方にも、そう思っていらっしゃる方はいらっしゃいます。
ただ、それは、ホットストーンセラピーのほんの一部です。
ホットストーンは色々な使い方ができ、例えば、仰向けになって背中の下にホットストーンを置き(敷石)、身体の上にも乗せて(置石)サンドイッチのように使うこともありますし、お顔に使うこともできます。
それから、ホットストーンをマッサージに使うこともでき、ハンドマッサージと変わらない気持ち良さを体感できます。
マッサージについて
「キレイの先生」編集部です。本来、「マッサージ」は国家資格保持者が使用できる言葉ですが、この記事では、皆さまに分かりやすくお伝えできるように便宜上、「マッサージ」という表現を使用させていただいています。
ホットストーンでのマッサージは、ホットストーンだけでやっても大丈夫ですが、オイルになじませてやるのもおすすめです。
ちなみに、サロンでは、ホットストーンのトリートメントには「ホホバオイル」を使用しています。
ホホバオイルについて
もちろん、ホホバオイル以外でも、マッサージに使用できるオイルでしたらホットストーンにお使いいただけます。
サロンさんの中には、精油とブレンドしたアロママッサージオイルを、ホットストーンのマッサージにお使いのところもあります。
セラピーの特長
ホットストーンセラピーは施術中、放っておかれる場所が少ないのも、ひとつの魅力です。
例1)
・下半身をトリートメントする
・上半身はホットストーンでサンドイッチして温める
例2)
・背中をトリートメントする
・足にホットストーンを置いて血流の増加や冷え性の改善
このように、ホットストーンは、施術していない場所に置いてケアすることができ、無駄のないセラピーといえると思います。
ホットストーンの素材
ホットストーンは基本的に、「玄武岩(げんぶがん)」の素材のものを使用します。
玄武岩は、火成岩(マグマが冷えて固まった岩石)の一種で、火山のある国にはある岩石です。
マグマの中から生まれた石のため、熱を保有する特徴があります。
ホットストーンセラピーの開発者も、色々な石を試して最終的には玄武岩に落ち着いたそうです。
ちなみに、火成岩には「黒曜石(こくようせき)」という種類の石もあります。
黒曜石は、玄武岩と同じ火成岩ではありますが、マグマが急激に冷えて出来てるもののため熱の保持力が高くなく、ガラスのような質感をしています。
ホットストーンには、その他にも「翡翠(ひすい)」のものなどもあります。
玄武岩について
「キレイの先生」編集部です。玄武岩はパワーストーン的には、下半身にアプローチ(第一チャクラ)する働きがあるとされ、「グラウディング(地に足をつけて現実的に生きること)」のサポートをする効果も期待できるそうです。
ホットストーンの効果
ホットストーンセラピーは、身体を温めながら施術を受けることができることから、効果はハンドマッサージの3~5倍といわれています。
ホットストーンは、岩盤浴と同じように、遠赤外線で身体を温める効果があります。
そのため、身体の芯から温めることができ、それによって血流が良くなり代謝も向上して、心身に様々な効果が期待できます。
ボディへの効果
ホットストーンセラピーは、体質改善におすすめのセラピーです。
身体が温まって血流が良くなることから、下のような効果が期待できます。
・むくみの改善
・冷え性の改善
・肩こりや腰痛の改善
など
それから、(身体が温まって)代謝が上がりますから、ダイエットにも良いです。
顔への効果
ホットストーンは、血流が良くなることでお顔にも良い効果があって、下のような変化を感じていただけると思います。
・顔の血色が良くなる
・目が大きくなる、目に輝きが入る
・汗をかいて小顔効果
・むくみが改善される
・くすみが改善される
・肌質が改善されて美肌になる
など
サロンの講座でも、ホットストーンセラピーを体験いただくと、皆さま、「パッチリ目になった」、「目に輝きが入って少女漫画みたい」と驚かれます。
ある生徒さんはニキビでお悩みだったのですが、毎晩、お顔のホットストーンセラピーをしたところ、お肌はみるみるきれいになったそうです。
ホットストーンセラピーをすると、その前後で、お顔の印象はかなり変わると思います。
心への効果
ホットストーンセラピーは、とてもリラックス効果の高いセラピーです。
石の優しい温かさで身体を温めることによって、自律神経にアプローチして副交感神経を優位にしてくれます。
自律神経について
「キレイの先生」編集部です。自律神経は、人の身体や心をコントロールしている神経です。「交感神経(緊張の神経、昼に優位になる)」と「副交感神経(リラックスの神経、夜に優位になる)」があり、交互に入れ替わってバランスを取っていますが、そのバランスが崩れると心身に大きな影響を与えます。
そのため、ホットストーンセラピーは、ストレス解消になったり、エネルギーをチャージできてやる気が出たりします。
自律神経を整える
ホットストーンの使い方
ホットストーンは、ご自宅でも簡単に使うことができます。
今回は、ホットストーンでお顔のケアを行うときの使い方を、いくつかご紹介したいと思います。
肌質改善をメインにお考えであれば、ホットストーンでのマッサージをクレンジング前にするのがおすすめです。
ホットストーンのマッサージでお肌も温まり、スチーマーのような効果が期待でき、毛穴も開いてその後のスキンケアも効果がアップします。
リラックス効果をメインにお考えであれば、スキンケアをすべて終えた後にホットストーンでマッサージしてあげるも良いです。
ホットストーンに化粧水やクリームを付けてマッサージをすれば、すべりが良くなります。
また、オイルを付ければ、スキンケアの仕上げにもなります。
ホットストーンのマッサージで用意するのは、ホットストーンとお湯だけで大丈夫で、ホットストーンは小さな石が4個くらいあると便利です。
温め方
ホットストーンは、お湯で温めます。
サロンでは、お風呂よりも10度くらい高い温度の55度前後のお湯で温めています。
それが、マッサージで動かしたときにちょうど良いくらいの温度だと思います。
ただ、ご自宅でホットストーンを使うときは、45度前後のお湯で温めるのが安心だと思います。
お湯は、給湯器で熱めに設定したお湯をお使いいただいて大丈夫です。
まずは、ご自身が気持ち良いと感じる温度でお試しください。
ホットストーンの温め方は簡単で、ボールや鍋などにお湯を張ってその中にホットストーンを入れるだけです。
ホットストーンは比較的早く温まり、お湯の中に3~4分置いておけば十分に温かくなるでしょう。
そして、ホットストーンが温まったらお湯から取り出し、タオルなどで拭いて水気を取ります。
ホットストーンをマッサージに使って、温かさがなくなってきたらお湯に戻して、新しい石を取り出します。
温かさのなくなったホットストーンも、お湯に戻せばまた温めることができます。
お湯がぬるくなってきたら、差し湯するようにしましょう。
ホットストーンのマッサージは、そうやって石を交換しながらやります。
1. フェイスラインと頬のマッサージ
まずは、ホットストーンで、フェイスラインと頬をケアするときの使い方です。
1) ホットストーンの面を使って、顎(あご)からフェイスラインに沿って、上に流していきます。
2) ホットストーンの面を使って、鼻からこめかみの方に、頬骨に沿って流すように意識して頬を流していきます。
ホットストーンのマッサージは、石の「エッジ(ふち)」の部分を使うこともでき、エッジの部分を当てて転がすようにしてマッサージします。
下の写真は、「鼻からこめかみの方に、頬骨に沿って流す」マッサージを、ホットストーンのエッジの部分を使って行ったものです。
これらのマッサージはリンパを流す効果があり、むくみの改善や小顔におすすめです。
顔のリンパを流す
2. 目元のケア
次は、ホットストーンを使った目元のケアで、眼精疲労やだるさに効果的です。
1) ホットストーンを目の下に置きます。
これは、目尻のシワなどにもおすすめです。
目尻のシワについて
2) ホットストーンで鼻背をはさむようにします。
3) こめかみにホットストーンを置きます。
これらの目元のケアでも、ホットストーンのエッジの部分をお使いになっても大丈夫です。
それから、ホットストーンを2つ使って、皺眉筋(すうびきん・眉毛を動かす筋肉)をねじるようにしてほぐすのもおすすめで、2つのホットストーンを並べて、眉毛に沿って上下にコロコロと転がします。
これをやるだけでも、目を大きくするのにも効果的です。
目元をケアする
3. 耳の下のケアなど
耳の下には「耳下腺(じかせん)リンパ節」があり、そこにホットストーンを置いてあげることで、むくみの改善や小顔にも効果的です。
リンパ節について
「キレイの先生」編集部です。リンパには「リンパ節」という器官があり、回収した老廃物をろ過する働きがあります。リンパを高速道路に例えると、リンパが「(高速道路の)本線」で、リンパ節が「(出口の)料金所」です。高速道路は料金所が混雑すると本線も渋滞するように、リンパもリンパ節を流してあげることが大切です。
耳の下の耳下腺リンパ節は、顔のリンパの出口にあたる場所で、ここを流すだけでも顔のリンパの流れを良くする効果も期待できます。
その他には、お顔ではありませんが、首の後ろにホットストーンを置くのもおすすめです。
首の付け根には、背中の方までつながっている大きな筋肉や、肩の方につながっている筋肉などがあります。
そのため、首を温めることで、背中や肩の方まで温まり、首や肩のコリにもおすすめです。
編集部の選ぶオススメのホットストーン
「キレイの先生」編集部です。
ここまでが、関口先生の取材記事です(先生、ありがとうございました!)。
ここからは、編集部の選んだオススメのホットストーンをご紹介します。
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まとめ
「キレイの先生」編集部のまとめです。
今回のインタビューでは、関口先生のご厚意で、顔のホットストーンマッサージを体験させていただきました。
ホットストーンは優しい温かさで、本当に癒されます。
軽く顔をマッサージしただけでも、目がパッチリ開いて、関口 先生にも「目に光が入っていますね!」と仰っていただけました。
ホットストーンは、リラックスできて美容面での効果も高く、私自身も大好きです。
ご自宅でやることもできますし、本当におすすめのセラピーですよ。
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(取材:「キレイの先生」編集部 文:AtsuStudio Japan 関口 智子 先生、「キレイの先生」編集部)
* 2016年3月7日に公開した『ホットストーンの効果と使い方!自宅でも簡単な顔に使う方法』を再編集しました。