美容のスペシャリストが教えるキレイ

エステサロンのクレンジング・洗顔!お肌のお手入れのヒント

本日のキレイの先生

森 弓子 先生

エステサロンのクレンジング・洗顔!お肌のお手入れのヒント

お肌のお手入れは、クレンジング・洗顔から始まります。このステップがしっかり行われていれば、その後の化粧品がなじみやすくなります。「レパシィ」でも、クレンジング・洗顔をとても大切にしています。今回は、サロンでは「こんなクレンジング・洗顔をしています」ということを簡単にご紹介させていただきます。皆さまのお肌のお手入れの参考になればと思います。

化粧水や美容液のなじみが良くなる

クレンジング・洗顔は、お肌のお手入れで最初のステップです。

ここをしっかり行われていればこそ、次に使う化粧水や美容液のなじみも良くなります。

潤い成分や美容成分の効果がより期待できるのです。

また、余分な皮脂(*1)や角質(*2)を取り除くことで、お肌のターンオーバー(お肌の生まれ変わり)を整えます。

それが、透明感のあるふっくらとしたやわらかいお肌へとつながります。

だからこそ、お肌のお手入れの中でも、クレンジング・洗顔はとても大切なのです。

クレンジング・洗顔が大切な理由

*1 編集部の補足:皮脂とは
皮脂は、毛穴から分泌され、お肌の潤いに必要な油分です。ただ、皮脂の分泌が多いと余分に多いと、脂っぽいお肌になったり、毛穴の詰まりや黒ずみなどのトラブルの原因になったりします(皮脂の過剰分泌によるトラブルについては、「毛穴の汚れ・詰まり・開きは8種の毛穴トラブルに分類できる」を合わせてご覧ください)。

*2 編集部の補足:角質とは
お肌のもっとも表面の層を「角質(層)」といいます。お肌は新陳代謝(ターンオーバー)が働いており、古い肌細胞が最後は、垢になってはがれ落ちます。角質は、はがれ落ちる前の古い肌細胞です。余分な角質が残ったままでは、お肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が正常に働かなくなってしまいます(ターンオーバーについては、「お肌の新陳代謝「ターンオーバー」! 美肌の基本をおさらい」を合わせてご覧ください)。

ご自宅では「W洗顔」、サロンでは「トリプル洗顔」も

毎日のお手入れでは、クレンジングをして洗顔する(W洗顔)のが、基本です。

W洗顔

クレンジングと洗顔は、それぞれ目的が少し異なります。

■ クレンジング
メイク(や日焼け止め)を落とします。
余分な皮脂や、ほこり・排気ガスのゴミなど、汚れを落とすのも、クレンジングの目的です。

■ 洗顔
クレンジングでは落とし切れない皮脂や角質をすっきりと落とします。
これでお肌をリセットします。

お休みなどに、すっぴんでお過ごしになっても、ちょっと外に出れば、排気ガスや紫外線でお肌は汚れます。

そういうときでも、W洗顔するようにしましょう。

サロンではトリプル洗顔

「レパシィ」では、W洗顔に、イオン美容機器を使って毛穴の中まできれいにする「ディープクレンジング」を加え、トリプル洗顔を行っています。

これは、電気の力を利用して、汚れを取る方法です。

人の身体には、電気が流れています。

そして、プラスとマイナスの電極は引き合います。

その電極の力をイオン美容機器で発生させ、毛穴の中の汚れを取ります。

例えば、プラスの電極の力を使って、マイナスの電極のゴミを引っ張るイメージです。

毛穴には、ほこりやメイクのかすなどが入ったりして、汚れがちです。

そのため、トリプル洗顔で毛穴をきれいにすると、透明感のあるお肌になります。

クレンジングはジェルタイプがお勧め

クレンジング剤にも、ジェルタイプ、オイルタイプ、ミルクタイプなど、いくつかタイプがあります。

私のおすすめは「ジェル」タイプです。

クレンジングのおすすめはジェルタイプ

「レパシィ」でも、ジェルタイプを使用しています。

オイルタイプは残ると酸化してしまう

オイルタイプは、汚れを落とすパワーは強く、汚れが落ちた気になります。

ただ、「オイル」というくらいですから、主成分は油です。

油は酸化します。

オイルタイプのクレンジング剤が毛穴に入ると、なかなか落とし切れません。

それが紫外線を浴びて酸化すると、毛穴の黒ずみになってしまいます。

また、ミルクタイプは、お肌にあまり負担はかかりませんが、どうしても汚れが取りきれていない感じがあります。

基本はジェルタイプで、ポイントでアイメイクリムーバーも

私がお肌の洗い上がりが違うと感じたのは、ジェルタイプです。

クレンジングには、基本はジェルタイプを使い、ポイントで使い分けるのも良いと思います。

例えば、マスカラなどは、がっつりついていると、なかなか落ちません。

目元は、アイメイクのリムーバー(アイメイクを落とす専用クレンジング剤)をお使いになるのも良いでしょう。

クレンジングはぬるま湯で乳化させてお肌になじませる

クレンジングはぬるま湯で乳化

クレンジング・洗顔では、お肌に負担をかけないようにしましょう。

「レパシィ」のクレンジングでは、まずクレンジング剤をお顔につけてから、ぬるま湯をなじませて、乳化させます。

次第にヌルヌルがなくなって、サラサラになってきます。

すると、お肌の汚れが浮かび上がってきますから、その汚れを水で洗い落とします。

これなら、お顔をごしごしと洗う必要もなく、お肌への負担もかかりません。

洗顔でリンパに沿って洗い流す

「レパシィ」では洗顔で、洗顔料がお肌に残らないよう、水をかけて洗い流します。

このとき、お顔の半分ずつリンパ(*3)の流れに沿って、水をかけていきます。

おでこからデコルテの方に、高いところから低いところに下がっていくイメージです。

洗顔でリンパに沿って洗い流す

リンパの流れが良くなれば、リフトアップ効果があります。

洗顔でお肌もきれいにリセットして、リフトアップにもなって、効果的ですね。

*3 編集部の補足:リンパとは
リンパは、老廃物を流して処理します。リンパの流れが滞ると、むくみなどの原因になります。

まとめ

お肌のお手入れで、洗顔・クレンジングはとても大切です。

しっかり行っていれば、その後の化粧水や美容液のなじみも良くなります。

次回は、もうちょっと具体的に、クレンジング・洗顔のコツをご紹介させていただきます。

*編集部:次回の記事は2016年1月13日に更新予定です。同日以降になりましたら、下部の「本日のキレイの先生」の中にある「記事一覧」をクリックいただければ、次の記事をご確認いただけます。

(取材:「キレイの先生」編集部 文:「キレイの先生」編集部)

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