美容のスペシャリストが教えるキレイ

おしゃべりのお肌は? アーユルヴェーダで性格から肌質分析

本日のキレイの先生

ねもと かなこ 先生

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インドの伝統医学である「アーユルヴェーダ」には、体質を表す「ドーシャ」という概念があります。ドーシャは3つに分類され、性格的にも、肌質的にも、特徴があります。今回は、それぞれの特徴をご紹介しますので、ご自分の性格がどのドーシャに当てはまるか考えていただき、アーユルヴェーダではどんな肌質とされているのか、参考にしてみてください。

(編集部:アーユルヴェーダについては「アーユルヴェーダって何? 美容法? いいえ、もっと広く…」も合わせてご参照ください)

ドーシャとは

アーユルヴェーダでは、私たちの体質は3つに分類されており、それを「ドーシャ」といいます。

■ 3つのドーシャ
・ヴァータ:風の性質
・ピッタ:火の性質
・カパ:土の性質

私たちはこの3つのドーシャをすべて持ち合わせていますが、生まれ持っているドーシャで何が強いかによって、表れる特性が変わってきます。

詳細は、後の項目でご紹介しますが、少し大ざっぱにいってしまうと、それぞれのドーシャは、下記のような人が特徴とお考えください。

・おしゃべり → ヴァータ
・野心家 → ピッタ
・のんびりやさん → カパ

では早速、それぞれのドーシャが、性格や体格ではどんな特徴があるのか、そして、肌質についても、みていきたいと思います。

おしゃべり(ヴァータ)はお肌も「乾燥」しがち?

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ヴァータは、「風」の性質です。

風が、同じ場所にとどまらず、移り続けることをイメージいただくと、どんな人が当てはまるのか、想像がつきやすいかもしれません。

全体を表す特性としては、「冷たい」、「早い」、「軽い」といったキーワードが挙げられます。

ヴァータの特徴

■ 性格
・おしゃべりで落ち着きがない
・想像力や感性が豊か
・一定の型にはまらず、変化を好む
・気分にむらがある(気分屋)
・持続性がない
・物覚えは良いが、忘れやすい

■ 体形
・痩せていて細身
・骨が細い
・関節を回すとぽきぽきとなる
・目は小さくて瞳は黒い

お肌は「乾燥」しがちで保湿を

ヴァータは「風」の性質で、風によって水分が渇いていくように、お肌も乾燥しやすい特徴があります。そのため、くすみやしわなどの肌トラブルにつながりやすいです。

また、唇や髪も乾燥しやすく、枝毛やフケでお悩みの方も少なくありません。

お肌のケアとしては、保湿してあげるのが良いでしょう。「BeauRyzm」でも、ヴァータのドーシャの方には、オイルマッサージによって、お肌に潤いを与えてあげます。

野心家(ピッタ)はお肌に「炎症」が表れやすい

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ピッタは、「火」の性質です。

特性としては、「熱い」、「鋭い」、「激しい」といったキーワードが挙げられ、それをお聞きになると、どんな方が当てはまるのか、イメージがわくのではないでしょうか。

ピッタの特徴

■ 性格
・情熱的
・理論的
・真っ直ぐに話す
・野心家
・集中力がある
・カッとしやすい

■ 体形
・中肉中背(太っても痩せてもいない)
・筋肉質
・血色が良い
・目は切れ長で瞳は明るい

お肌は「炎症」しがちで予防を

ピッタは「火」の性質で、熱い特性が強いため、お肌も炎症が表れやすいです。吹き出物や、ニキビ、そばかすなどにつながりやすいです。

また、やや「油性」の特徴もあるので(もっとも油性の特性が強いのはカパ)、ヴァータの乾燥しがちなお肌と比べると、お肌はしっとりしています。

ピッタの方は、お肌が炎症しないように、太陽光の浴びすぎなどに注意してください。

のんびりやさん(カパ)はお肌が「むくみ」やすい

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カパは、「土」の性質です。

特性としては、「冷たい」、「鈍い」、「粘り」、「重い」といったキーワードが挙げられます。

キーワードだけをみると、マイナスのイメージが強いかもしれませんが、性格的にはとても魅力的な特徴を持っています。

先にご紹介したヴァータとは、反対の特性を持つ、とお考えいただければ分かりやすいかもしれません。

カパの特徴

■ 性格
・穏やかで寛大
・親しみやすい
・第一印象で嫌われにくい
・スタミナがある
・粘り強い
・欲張り(独占欲が強い)
・物覚えは良くないが、忘れにくい

■ 体形
・ぽっちゃり
・背が低い
・目は大きくてぎょろ目
・髪の毛が多くて光沢がある

お肌は「むくみ」やすく代謝を上げる

ぽっちゃりしている方のお肌は、もち肌のイメージはありませんか?

ぽっちゃり体形が特徴のカパも、お肌はふっくらして、ツヤツヤしている方が多いです。美肌といえるでしょう。

ただ、その一方で、カパは代謝が良くありません(代謝が良ければ太りづらい体質になります)。そのため、お肌もむくみなどのお悩みが出やすいです。

直接的なお肌のケアではありませんが、マッサージや軽めの運動を行って身体を温め、代謝を上げてあげることがポイントです。

まとめ

皆さんは、どのドーシャに当てはまりましたか? ご自分の肌質と照らし合わせたとき、思い当たることはありましたか?

アーユルヴェーダは、昔の人々の知識が結集したものです。普段とは違う切り口から、ご自分のお肌について考えてみるのも面白いと思います。

(取材:「キレイの先生」編集部 文:アーユルヴェティックアロマセラピーサロン BeauRyzm ねもと かなこ 先生、「キレイの先生編集部」)