美容のスペシャリストが教えるキレイ

30代で気をつける5つのポイント【年代別スキンケア(全4回)】

本日のキレイの先生

海保 直子 先生

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30代で注意しなければならないのは、ホルモンです。女性ホルモンが肌トラブルを起こすこともあります。その一方で、女性ホルモンの不足は、お肌の老化にもつながります。また、男性ホルモンはニキビの原因にもなりますね。30代のお肌では、ホルモンについても注意してみてください。

30代のホルモン

30代前半は女性ホルモンが安定している

女性ホルモンは、20代後半から30代前半にかけて、分泌のピークを迎えます。

女性ホルモンは、お肌にも良いものです。しかし、その女性ホルモンが肌トラブルの原因となる場合があります。妊娠のときなどに出やすい、しみの一種「肝斑(肝ぱん)」は、正確な原因はまだ解明されていませんが、女性ホルモンが関係しているといわれています。

30代半ば以降は女性ホルモンが減少

30代半ば以降は、女性ホルモンの分泌が減少していきます。

そして、40代後半から50代前半になると、女性ホルモンはほとんど分泌されなくなります。

仕事で男性ホルモンが活性化

ホルモンの分泌は、そのひとの生活環境によるところが大きいです。

例えば、バリバリとお仕事をしている方は、男性ホルモンが活性化される傾向があります。男性ホルモンはニキビの原因にもなりますから、注意が必要です。

1. 食事・運動・睡眠・ストレス

食事や運動、睡眠、ストレスなどは、女性ホルモンとも深く関係しています。睡眠不足だったり、ストレスを抱えていたりすると、女性ホルモンのバランスが崩れやすくなります。

また、生活習慣は女性ホルモンだけではなく、肌トラブルの直接の原因になることもあります。例えば、ストレスを感じると、脳が指令してメラニン色素を生成し、シミの原因になります。

生活習慣が悪いと、お肌にも直接的に良くないといえます。

生活習慣は、どの年代でも気をつけなければいけないことですが、女性ホルモンが減少し始める30代以降は、特に気を配った方が良いと思います。

2. 腸内環境を整える

ホルモンにはいくつかの種類がありますが、腸で作られるホルモンも多くあります。

腸が不調で便秘の方は、お肌にも影響が出やすいです。乳酸菌をしっかり摂るなど、腸内環境を整えるような食生活も大切です。

3. スキンケアは基本的には「補給」

30代のスキンケアでは、基本的には、それぞれのお悩みに合わせ、不足している美容成分を補給していくので良いと思います。

例えば、乾燥が気になればヒアルロン酸などの保湿成分、ハリがなくなってきたらコラーゲンなどの弾力成分、といった具合です。

ただ、30代後半になったら、エイジングケアの化粧品を使い始めるのが良いと思います。(エイジングケアの化粧品については、連載の4回目「40代のスキンケア」でご紹介します)

4. お顔をセルフマッサージ

年を重ねるにつれ、お肌のターンオーバー(お肌の生まれ変わり)の周期は、遅くっていきます。

20代では、お肌がごわつくことはなかったが、30代になって、お肌がごわついたり、固くなったりすることもあると思います。

そのときは、簡単でも良いので、ターンオーバーが活性化されるよう、お顔をご自分でマッサージしてあげましょう。

5. 20代からの注意点は引き続き

当然ですが、30代のお肌は、20代からの延長線上にあります。20代の半ばから減少するコラーゲンやエラスチンは、30代でも減少し続けます。

20代のスキンケアでの注意点は、引き続き気をつけるようにしてください。(詳しくは「20代のスキンケアで気をつける5つのポイント」をご覧ください)