20代のお肌は、ターンオーバー(お肌の生まれ変わり)など、お肌の働きはまだまだしっかりしています。ただ、ゆっくりとお肌の老化が始まるのも、20代です。また、生活習慣によって、肌トラブルが出始める年代でもあります。なにもしなくてもきれいなお肌を保てた10代とは違いますので、それに合わせたスキンケアが必要になります。
20代のお肌の特徴
コラーゲン・エラスチンの減少
コラーゲンとエラスチンは、お肌の弾力のもとです。お肌にハリがあるのは、この二つの成分の働きによるものです。
ただ、コラーゲンとエラスチンの量は、20代の前半をピークにして、少しずつ減少していってしまいます。
20代のスキンケアでは、この「弾力成分」がひとつのキーワードとなります。
インナードライ肌
食生活やストレスなどによって、インナードライ肌になる方も見受けられます。インナードライ肌とは、お肌の表面(表皮)は潤っているように見えるが、お肌の中(真皮)が潤っていない状態です。
お肌の中まで潤っていないと、肌細胞の元気がなくなり、ターンオーバー(お肌の生まれ変わり)が乱れる原因にもなります。
たるみが出始める
食生活、睡眠不足、ストレス、紫外線などの生活習慣によって、たるみが出始めてしまいます。
20代は、生活習慣に気をつけることも大切です。
1. 「保湿 + 弾力」成分の化粧品
お肌は、20代の半ばから、コラーゲンとエラスチンは少しずつ減少し始めます。
そのため、スキンケアでは、保湿だけではなく、弾力成分もしっかりと与えてあげましょう。保湿成分は「ヒアルロン酸」、弾力成分は「コラーゲン」と「エラスチン」の入った化粧品をお使いになってみてください。
2. ミネラルウォーターで水分を補給
インナードライ肌の方は、体の内側から水分を補給してあげる必要があります。
化粧品は基本的に、お肌の表面を保湿するものですから、給水して水分をとるようにしてください。飲むものは、ミネラルウォーターが良いです。
弾力成分の糖化に注意する
水分をとるのに、ジュースや、砂糖入りのコーヒーは、できるだけやめましょう。糖分をとりすぎてしまうと、お肌の弾力成分であるコラーゲンとエラスチンが固くなって、弾力が失ってしまう(糖化する)恐れがあります。
20代からコラーゲンやエラスチンが減少し、お肌にハリがなくなってきます。さらに糖化によって、それが悪化することもあるので、糖分の過剰摂取には注意しましょう。
3. 脂が気になるときは保湿する
20代では、まだしっかりと皮脂が分泌され、脂が気になる方が多いかもしれません。
ただ、あぶらとり紙などで、脂を取りすぎないように気をつけてください。あぶらとり紙を使うのは、1日に2回までが、基本です。
分泌された皮脂は、お肌の表面で膜(皮脂膜)となって、お肌から水分の蒸発を防ぐ働きがあります。あぶらとり紙で脂をとりすぎてしまうと、さらに皮脂が分泌されてしまい、また脂っこさが気になってしまうと思います。
お肌が脂っぽいと感じるのは、お肌の水分と脂分のバランスが悪いためです。脂が気になったときは、あぶらとり紙で脂を取ることよりも、スキンケアでしっかりと保水・保湿することを心がけてください。
4. 化粧したまま寝ない
20代に限ったことではありませんが、メイクをしたまま絶対に寝ないようにしてください。
お肌に負担が大きく、インナードライ肌の原因にもなります。
5. できるだけ安い化粧品を使わない
安い化粧品には、相応の効果しか期待できません。
5年後、10年後のためにも、少しお金を使って、良い美容成分の入った化粧品を使ってほしいと思います。