美容のスペシャリストが教えるキレイ

真夏の紫外線対策! 日焼け止めの選び方

本日のキレイの先生

金子 和子・金子 絵美 先生

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海やキャンプ、紫外線を浴びる機会が多い夏。日焼け止めが手放せない季節です。現在、ドラッグストアなどでは、たくさんの種類の日焼け止めが並んでいます。日焼け止めを選ぶとき、知っておきたい基本をご説明します。

日焼け止めの基本を知る

紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の違い

日焼け止めは、「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」の成分に大きく分類されます。同じ日焼け止めでも、日焼けを防止する仕組みがまったく異なります。まずは、それぞれがどのように日焼けを防止し、お肌にどのくらいの負担があるのか知っておきましょう。

■ 紫外線散乱剤
[仕組み]紫外線を反射・はね返らせることで、お肌への浸透を防ぐ
[お肌への負担]小さい

■ 紫外線吸収剤
[仕組み]紫外線を吸収し、熱などのエネルギーに変換して放出する
[お肌への負担]やや大きい

お肌への負担を考慮すると、紫外線散乱剤の日焼け止めをお選びいただくのが良いと思います。

SPFとPA

日焼け止めでよくみる「SPF」と「PA」の数値は、紫外線を防ぐ力を表しています。それぞれが、なんの値を意味しているのかを正しく理解し、商品を選ぶようにしましょう。

■ SPFとは
シミやソバカスの原因となる紫外線B波(UVB)を防ぐ力のことを指します。UVBが肌内部に到達する時間を遅くし、数値が大きいほど到達する時間が遅くなります。ただし、数値が大きいほど、お肌への負担も大きくなります。

■ PAとは
紫外線A波(UVA)を防ぐ力のことを指します。「+」の数でその力は表され、現在は4段階に分けられます。

日焼け止めの種類は手軽さ・便利さで選ぶ

日焼け止めはクリーム、ジェル、乳液など、いくつもの種類があります。ここでは、手軽さ、便利さ、という観点から、おススメのタイプをご紹介します。

BBクリーム

美容液、化粧下地、ファンデーション、そして日焼け止めの機能がすべて入ったクリームです。それぞれを別々にお使いいただくのも、もちろん良いのですが、BBクリームはそれ一本で済んでしまうため、とにかくお手軽でとても便利です。実際、お店にお越しになられるお客様のほとんどが、日焼け止めには、化粧下地やファンデーションも兼ねたBBクリームをお使いになられています。

パウダー

メイクの上からでも、ポンポンとのせられるのが特徴です。メイクの仕上げにはもちろん、お化粧直しにも簡単にお使いいただけます。パウダータイプの日焼け止めはひとつお持ちになっていると、とても便利です。

夏はSPFの高い日焼け止めを選ぶ

紫外線は夏場だけではなく、一年を通じてケアすることが大切です。夏以外の季節も紫外線は浴びていますので。

ただ、夏は特に紫外線が強い季節のため、紫外線を防ぐ力がより強い日焼け止めをお選びください。

SPFは夏50、それ以外の季節は20

お客様には、季節ごとの日焼け止めとして、下記をSPFの参考値としてご案内しています。

・夏:50

・それ以外の季節:20

やはり、夏の強い紫外線には、SPFが強く、長い時間お使いになられる日焼け止めに変えましょう。ただ、SPFが強いほど、お肌への負担が大きいのも事実です。

朝にSPF30、あとはこまめにパウダー

お肌への負担が心配な方は、朝の通勤・通学時にSPF30くらいの日焼け止めをつけ、日中はパウダータイプの日焼け止めでこまめにケアするようにしてください。日中はあまり外に出られないお仕事であれば、SPF30くらいの日焼け止めを朝につけるだけでも良いでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

ドラッグストアなどでは、たくさんの種類の日焼け止めが並んでいますから、みなさんがお選びになる際の参考になればと思います。